恋愛は2人でもできるけれど、結婚となると2人だけの問題じゃなくなってくる。『隣の男はよく食べる』(テレビ東京系)第7話は、大河内麻紀(倉科カナ)と本宮蒼太(菊池風磨)の間に"年齢"の壁が立ちはだかりました。

年の差恋愛のむずかしさって・・・?

「2人でいる時は幸せだけど、家族とか世間の目とか考えると、25歳と35歳、やっぱり年の差が気になる!」

第三者的には、「本人たちが幸せならそれで良くない?」と思ってしまうけれど、やっぱり当事者となるといろんなことが気になってしまうんですかね。たとえば、第7話で登場した"伝票をどちらの前に置くか問題"とか。あの店員さん、確実に悩んでましたよね(笑)。「男性が払うのかな? いや、でも彼女だいぶ年上だしな・・・」って。声には出していないけれど、顔に書いてあった!

ただ、これが男女逆だったら気にすることもなかったと思うんです。10個上の男性と結婚している女性なんてたくさんいるし、「へぇ、そうなんだ~」ってありふれた話のように受け入れられている。でも、やっぱりどこかに古い固定観念が残っているんですよね。男が女をリードしなきゃいけないとか、女が男の一歩後ろを歩かなければならないとか、そんなのは昔の話なのに! 

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さらに、35歳って女性にとってひとつの転換期でもあります。出産を考えているのなら、そろそろ真剣に決断をしなければならない時期だし。どうしても、25歳の蒼太とは結婚に対する価値観が異なるんですよね。

蒼太は、麻紀の年齢を聞いてもまったく気にしていない感じだったけど、「麻紀ちゃんさ、子ども好き? じゃあ作ろっか」と言うということは・・・? 麻紀との将来をまじめに考えているのでしょうか(考えていないとしたら軽率な発言すぎる!)。

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やっぱり頼りになるのは年上男性?

"35歳"を乗り越えようともがいている麻紀の支えになっているのが、上司の篠原一義(高橋光臣)です。やっぱり篠原は、年上なだけあってアドバイスが的確なんですよね。しかも、課長に就任した年齢も麻紀と同じだから、痛みを分かち合えるというか。「僕も大河内さんと同じ年で課長になったから分かるよ。肩書きのわりに若いって、舐められたり、心配されたり・・・」と同じ目線で語り合えるのが強い・・・!

正直なところ、やっぱり麻紀には篠原が合うのでは? と思ってしまいました。篠原なら、気にしいな性格の麻紀に寄り添いながら、的確なアドバイスをくれると思う。麻紀もいつものように、「こんなこと言ったら、面倒くさいと思われるかな?」なんて悩まなくてもすみます。

蒼太はどちらかというと刹那主義なので、「今がよければよくない?」ってタイプなんですよね。そんなところに麻紀は救われているんだろうけど、結婚となるとあまりに考え方がちがいすぎるかなって。

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ただ、篠原には危うさや積極性が足りないんだよな~と思っていたら! 第7話ラストのハグですよ! もしかして、中身は肉食だったの? と驚いてしまいました。篠原は、草食の皮を被ったロールキャベツ男子確定・・・!

そんな篠原に加えて、蒼太に好意を寄せる寺田千夏(野崎智子)も危うい雰囲気を漂わせており、2人の恋を阻んでくる予感が・・・。ライバルたちがかき乱していきそうな第8話も楽しみです! 

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文:菜本かな

【第8話(5月31日[水]放送)あらすじ】

本宮蒼太(菊池風磨)は寺田千夏(野崎智子)にバックハグをされ、大河内麻紀(倉科カナ)との同時進行もアリだと言われていた。一方、篠原一義(高橋光臣)から抱きしめられた麻紀は何かの勘違いだと自分に言い聞かせていた。
その帰り道、麻紀は蒼太の部屋からできてた寺田と遭遇。寺田の様子がおかしかったため、蒼太に尋ねるが何も教えてくれず不信感を抱くように・・・。多忙を極めていたある日、麻紀は蒼太のため手料理を持って部屋を出ると、その場にいた寺田にあることを言われ・・・。

◆番組情報
ドラマParavi『隣の男はよく食べる』
毎週水曜深夜0:30~1:00放送(テレビ東京系)
動画配信サービス「Paravi」にて1話先行配信中

(C)「隣の男はよく食べる」製作委員会