「俺ね、麻紀ちゃんが作るご飯、すげぇ好き。麻紀ちゃんのことも、好き。麻紀ちゃんが好き。俺の彼女になってよ」
何を考えているのか分からなかった腹ペコ王子・本宮蒼太（菊池風磨）が、ようやく大河内麻紀（倉科カナ）に告白をした『隣の男はよく食べる』（テレビ東京系）第5話。いやぁ、本当によかった！ 正直なところ、麻紀はこのまま蒼太の手中に収められて、"お母さん"のようになってしまうのでは？ と思っていたから。
恋愛って、お母さんみたいになっちゃったらおしまい･･･みたいなところ、あるじゃないですか。麻紀と蒼太は年齢が10個も離れていることに加えて、ご飯を作ってあげる年上女子と、それを食べるわんぱく男子･･･という構図ができあがっていただけに、すごく不安でした。ここから恋愛に持ち込んだ麻紀って、強くないですか？
麻紀が蒼太を射止めた理由
都合のいい女No.1を目指していた麻紀ですが、結果的には都合のいい女にはならなかった。そこが、この恋の勝因なんだと思います。蒼太に女の影を感じると一気にシャッターを下ろすし、彼の甘ったるいフェロモンに丸め込まれたりしない。ちゃんと相手に感情をぶつけることもできる。
おそらくですが、蒼太って本命彼女を作らないタイプだと思うんですよね。両片想いみたいな関係を保って、楽しいとこ取りをしてきたんじゃないかな。麻紀といい感じになった時も、「俺の彼女になりたい？」と言いつつ、核心には触れようとしなかったし。きっと、これまでの女の子たちはそれを許してきたんだと思う。
でも、麻紀は遊ばれるくらいなら･･･と蒼太を拒否する勇気を持っていた。つまり、麻紀と付き合うには生半可な関係では一緒にいられない。蒼太は、ちゃんと告白をして、交際をスタートさせるしかないんです。
では、なぜ面倒くさがりな蒼太が、わざわざ麻紀と付き合おうとしたのか。
それはやっぱり、胃袋をつかまれたからじゃないでしょうか。もちろん、麻紀が好きという気持ちもあるんだろうけど、麻紀の料理もたまらなく好きなんだと思います。それも、ただ手作りに飢えているから･･･ではなく、麻紀の手料理を食べたいんだと思う。つまり、麻紀は替えがきかない魅力を持っていたということ！
ただ、第5話のサブタイトル「私とご飯、どっちが好き？」にもあるように、蒼太は本当に自分のことを好きなのか？ ご飯が好きなだけじゃないの？ と悩む日が来るかもしれない。でも、料理が蒼太に刺さったことも含めて、麻紀の魅力なんです。「そこは気にしなくていいんだよ！」と声をかけてあげたい～！ 私は直接言ってあげられないから、町田桜（山田真歩）よ！ 頼んだ！
髪型の好み聞くって･･･それはもう好きじゃん！
「本宮さんって、ショートとロング、どっちがお好きですか？」
髪型の好み聞くって、それはもう好きってことですよね？ 寺田千夏（野崎智子）のことなんですけど！
だって、好きでもない男の好きな髪型なんて、気になります？ 参考程度に聞くことならあるかもしれないけど･･･。飲み会とかでアンケート取って、「やっぱり男子ってショートが好きなんだ〜」とかやるやつ！ でも、この場合は2人きりだし、確実にそういうのじゃない。
しかも、蒼太が「ショート？」と答えた何日か後にショートにしてくるって、確実に好きじゃん･･･。そこまであからさまなアピールをしてしまってもいいの？ これってかなりの自信家女子ですよね？ どちらかといえばネガティブな麻紀、勢いに飲まれそうじゃない･･･？
ただ、好みなんて変わってしまうものだから･･･。蒼太はショート（の麻紀ちゃん）が好きなだけで、ショートヘアなら誰でもいいわけじゃない。「清楚な子が好き～」と言っていた男子が、めちゃくちゃギャルと付き合うとかね、学生時代からよくある話じゃないですか。
しかし、好きな男に合わせてすべてを変えられちゃう勇気がある女は手強い。せっかく麻紀&蒼太のお付き合いが始まったばかりなのに〜。篠原一義（高橋光臣）のこともあるし、まだまだ2人の恋に平穏は訪れなさそうです。
文：菜本かな
【第6話（5月17日[水]放送）あらすじ】
大河内麻紀（倉科カナ）は恋人となった本宮蒼太（菊池風磨）と本気デートをすることに。幸せ絶頂の中、麻紀は会社で篠原一義（高橋光臣）から、娘のひより（長谷川晏）とアイドルのイベントに行って欲しいと頼まれる。母親と間違えられながらも楽しんでいると、篠原から帰宅時間が遅くなるとの連絡が。ひよりと麻紀の自宅で夕飯を食べることになり、蒼太も訪ねて来る。ひよりは蒼太に麻紀との関係を問い質す。そこへ篠原が迎えに来て･･･。
◆番組情報
ドラマParavi『隣の男はよく食べる』
毎週水曜深夜0：30～1：00放送（テレビ東京系）
動画配信サービス「Paravi」にて1話先行配信中
（C）「隣の男はよく食べる」製作委員会
- 1
