斉藤晴臣(楽駆)が働く女装カフェ&バー「スピカドール」に、原口苺美(鞘師里保)がやってきた! これは、最悪の第一印象を挽回するチャンス! と思ったのに...? 『俺の美女化が止まらない!?』(テレビ東京)第5話では、苺美が抱えるトラウマが、少しずつ明らかになっていきます。
晴臣と苺美は、似ているのかもしれない
男性が苦手な苺美は、女装した男子となら話せるかも・・・と希望を抱き、「スピカドール」を訪れました。でも、彼女が抱えているトラウマを知る由もない晴臣は、男丸出しの接客をしてしまいます。
「苺美ちゃん、可愛いからモテるんじゃない?」
「恋人は? どんな人がタイプ? もう恋人いたりして! 苺美ちゃんみたいな女の子、絶対男子が放っておかないよね!」
晴臣にとっては、一目惚れした女の子の恋愛事情を聞き出せるチャンス。しかも、本来の姿の自分は、軽蔑されているわけだし。つい、まわりが見えなくなってしまうのも無理はありません。
そんな晴臣の接客を受けた苺美は、「なんか、男の人と話してるみたいで、怖い。(中略)もっと、女の子だと思った」とドン引きしてしまいます。
彼女は、男性へのトラウマを克服するために、頑張って「スピカドール」の扉を叩いたんだと思う。それなのに、明らかに"異性"として自分のことを意識している質問をされまくったら、怖くなってしまいますよね。
でも、なんだか晴臣と苺美って似てませんか? 本当は、他人に興味があるのに、ないふりをしてしまう。鎧をぶち壊してくれる人を待ち焦がれているくせに、すぐにシャットアウトしてしまう。
だから、晴臣は気弱で冴えない自分を演じることで、人を寄せ付けないようにした。反対に、苺美は強さを纏うことで、他人を跳ね返してきたんだと思います。
彼女が、男性へのトラウマを抱くようになったきっかけはまだ分からないけれど、いつかきっと克服できる日がくる。晴臣が、女装に出会って強くなれたように。苺美も、この人の前なら弱くなれると思える"誰か"に出会える日がくるといいな。
凸凹に見えるけれど、どこかが似ている晴臣と苺美。鎧を脱いで、本音でぶつかり合ったら、一気に距離が縮まる気がします。
晴臣が、亀好きのおじさんについた"優しい嘘"
第5話では、晴臣に似ている人物がもうひとり登場しました。亀が大好きで、人間全般苦手な亀田さん(ラサール石井)。公園でばったり出会ったこのおじさんは、おしゃべりが苦手なわりに、亀のことになると饒舌になります。しかも、とっても楽しそう。
正直なところ、おじさんの亀の話はそんなに面白くない。陸亀が両性具有だとか、メスだと思って飼っていたら、オスだったとか。亀に興味がない人にとっては、どうでもいい話です。
でも、晴臣はおじさんが楽しそうにしている顔を見るのが幸せだったんだと思います。だから、「おじさんの亀の話、もっと聞きたいです」と百恵ママ(丸山智己)のバースデーイベントに誘ってあげた。その時の亀田さんの嬉しそうな顔、観ているこちらまで幸せになりました。
きっと、亀田さんも本当は話したかったんだと思う。自分の話を聞いてくれる相手を、ずっと待っていたんだと思う。だとしたら、苺美も待っているのでしょうか。自分の弱さを、さらけ出せる相手を。そんな相手を求めて、「スピカドール」を訪れたのかもしれません。
亀田さんの頑なになった心を、ゆっくりと溶かしてあげた晴臣。その様子を見ていた苺美は、「もっと、ハルさんのこと知りたいって思った。(中略)私、ハルさんとデートしたい!」と突然のキャラ変! シャッターを下ろしたかと思えば、急に甘えてきたり。小悪魔(?)でつかめない苺美。2人のデートは、一体どうなってしまうのでしょうか。彼女に振り回される晴臣の姿が見られるのが、とっても楽しみです!
第6話(5月10日[火]放送)あらすじ
斉藤晴臣(楽駆)は女装子・ハルとして、意中の原口苺美(鞘師里保)とのデートをすることに。想像以上の展開に舞い上がる晴臣だが、実は女装で店外に出たことが無く恋々乃(阪本奨悟)は心配を隠せない。デートを成功させるためには、晴臣がお店の外でどれだけ普通の女の子に見えるかが大事だと考え、スピカドールのメンバー、ジュカ(木田圭介)、うにぴょ(とまん)と百恵ママ(丸山智己)に頼みハルの"美女化強化特訓"を開始する。可愛いは一日にして成らず、晴臣の女性としてのパス度は上がるのか!?文:菜本かな
◆番組情報
『俺の美女化が止まらない!?』
毎週水曜深夜3:20~放送(テレビ東京系)
動画配信サービス「Paravi」にて全話配信中
(C)テレビ東京
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