『私がヒモを飼うなんて』(TBS系)第5話、ついに宗一(一ノ瀬颯)がスミレ(井桁弘恵)の家にあがりこんできましたよ・・・。スミレはまさかヒモを飼っているなんて思っていないから、まさにタイトル通りの展開になってしまった〜(しんどい)。

ふわとろオムライスのような男は危ない?

百合(トリンドル玲奈)から、宗一(一ノ瀬颯)のことを聞いた森生(西垣匠)は、彼のことを"ふわとろオムライスのような男"とたとえていました。「やわらかいから口のなかにすぐに入るけど、噛まずに一瞬で消えますからね」と。

たしかに宗一って、第一印象はすこぶるいいんですよね。本当はとっつきにくいタイプのくせに、そんなことを微塵も感じさせない。ふわとろオムライスのように、相手の懐にスッと入りこむんです。

でも、ゆっくりと味わう時間は与えてくれない。だから、いつまでも彼のことが読めなくて、もっと知りたいと思ってしまう。

実際のオムライスでも、中身がギュッと詰まったやつだと、食べ終わったあとに満足しちゃいませんか? 「しばらくいいや~」となってしまう。だけど、ふわとろオムライスの場合は、満足感を与えてくれないから、もっとほしくなる。

宗一がふわとろだとしたら、森生は確実にぎっしりですよね。最初はちょっととっつきにくそうだけど、噛めば噛むほど味が出てくる。そして、どんな時でも裏切らない。恋愛におけるドキドキは欠けているのかもしれないけれど、幸せにしてくれるのはぎっしりタイプだと思います。

ただ、スミレ(井桁弘恵)は宗一が"あかん奴"だとはまったく気づいていないのが・・・。給湯器が壊れたから・・・と泊まりにくるのは分かります。短期間ならね! だって、給湯器の修理に何週間もかかるわけがなくないですか?

しかもスミレも、「はい。ご飯代。なくなったでしょ?」とお金渡しちゃってるし。これはもう、ヒモ確定です! もし、スミレと対等に交際しようとしているのなら、「住まわせてもらってるんだし、食費くらいは出すよ」って言うと思う。

それにしても、百合は1万円を渡していたのに、スミレは5000円しか渡していないというのが、また憎い演出ですよね。宗一のことだから、「こいつ、5000円しか渡さねえのかよ」とか思ってそう・・・とつい勘繰ってしまいました。

この際、宗一が百合のところに戻ればすべて解決だと思うんですよね。百合はスミレよりもお金に余裕があるし、お互い同意の上でヒモ契約をしている。その一方で、スミレは宗一がヒモだなんて思ってもいない。これって、詐欺・・・とまでは言わないけれど、確実にたぶらかされてませんか?

それに、いちばんダメなのは、百合がスミレの上司であること。完璧に見える百合だって人間だから、部下にヒモを奪われた・・・と知りながら、ほかの人と同じ評価を与えられるわけがない。心のどこかで、足を引っ張ろうとしてしまうはず。いくら、プライベートのことは別! と分けようとしても、こればっかりはしょうがない。

犬系幼なじみ・森生がついにアクションを起こす!

現状、私たちの頼りの綱は森生だけです。彼がスミレの心を奪ってしまえば、すべて一件落着。寄生先をなくした宗一は百合のもとに帰るかもしれないし、これ以上スミレと百合がバチバチしなくてすみます。

ただ、宗一が森生の背中を押したのはなぜ? いつもふざけているのに、急に「(スミレのことを)見守ってるだけじゃなくて、しっかりと捕まえといてください」とか言い出すから、ドキッとしちゃう。もしかして、スミレのことは騙したくないとか? スミレに本気の恋心が芽生えてしまっているとか?

それにしても、宗一のアドバイスを受けて、即行動に移す森生、あまりにも素直で可愛い(笑)。ずっと、幼なじみとしての距離を保ってきたのに、勢いよく抱きしめるなんて・・・。これまでの森生じゃ考えられない! これは、宗一のおかげ・・・? なのでしょうか。

とにかく、三角関係が入り乱れまくっている『わたヒモ』から目が離せない!

(文・菜本かな/イラスト・まつもとりえこ)

【第6話(5月2日[火]放送)あらすじ】

新作展示会が間近に迫る中、ランジェリーの生地を急遽変更したいと言い出した百合 (トリンドル玲奈)。直前の変更に驚くスミレ (井桁弘恵) だったが、全力で百合をサポートしようとするリョウ (猪塚健太) たちの姿を見て、スミレもやる気を漲らせるのだった。
会社であったことを宗一 (一ノ瀬颯) に話すスミレ。話を聞く宗一の様子が少し気になったスミレは、その流れで自分たちの関係についてちゃんと聞こうとするが ―――

◆放送情報
『私がヒモを飼うなんて』
毎週火曜深夜24:58よりTBSほかで放送。
動画配信サービス「Paravi」では、毎週1週間先行配信中。