スピカドールに、ジュカ(木田佳介)のファン・坂本里奈(山中志歩)が来店! 『俺の美女化が止まらない!?』(テレビ東京)第4話では、ジュカが女装子(=ジョソコ)になった理由が明らかになりました。

ジュカと苺美、どこか似てない?

「本当に頭にくんだよね。女をナメてる男。同じ男として、吐き気がする」

女装姿のジュカを女だと勘違いして、痴漢をしてくる男たち。ジュカは、いく度となく彼らを成敗してきたようです。そもそも、ジョソコになったのも、"女性を助ける世直しをするため"らしい。

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そのきっかけは、駆け出しのヘアメイクアップアーティストだった頃に担当したモデルが、男性ファンからの執拗なストーカー被害に遭い、心を病んでしまったこと。

"アオイちゃん"と呼ばれる女の子は、輝くような瞳で将来の夢を語っていました。トップモデルになる夢にも、あと少しで手が届きそうだったのに。たったひとりの嫌がらせにより、彼女の夢は途絶えてしまった。

ストーカーをしていた男も、自分がアオイちゃんの人生を狂わすことになるとは思ってもみなかったのかもしれない。でも、少しだけ想像を膨らませてみたら。相手の状況を、自分に置き換えてみたら。知らない男に付き纏われることがどれだけ恐怖で苦しいか、理解できた可能性もある。

アオイちゃんの心が壊れてしまう前に、もしも自分が止められていたら・・・・・・。ジュカは、そんな後悔を抱きながら生きてきたのだと思います。強く見える人ほど、実は脆くて心が温かい。ジュカは、まさにそれを体現している。

なんだか、ジュカを見ていると、原口苺美(鞘師里保)を思い出しませんか? どこか、似ているというか。彼女も、斉藤晴臣(楽駆)に、「この間、絡まれた子助けなかった人だ。私、そういう男がいちばん嫌いなんだよね」と言っていたし。

やはり、ジュカと同じく、苺美にも強くなった理由があるのでしょうか。女の子には優しいのに、男には当たりが強いということは、男性関係でのトラウマが? 苺美がスピカドールに来店する第5話で、何かが明らかになるかもしれません。

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コンプレックスは、生かすこともできる!

ジュカのファンの里奈は、とにかくすごい盛りメイク。彼女の場合は、長所を伸ばして短所を補うメイクじゃないんです。小粒目を隠すために、つけまつ毛を重ねて大きなカラコンを装着しているから、逆にコンプレックスが目立ってしまっている。しかも可愛い顔をしているのに、「この顔、大嫌いだから!」と言っているのも苦しい。

たしかに、私も「メイク=コンプレックスを隠すためのもの」だと思っていたことがあります。私がメイクを始めた頃って、AKB48の全盛期だったんですよ。クラスの女の子たちはみんな、あっちゃんやともちんみたいなパッチリおめめに憧れていて。アイラインを塗りたくってパンダ目になってしまったり、意味の分からない位置にアイテープを貼ってみたりしていた。

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でも、やっぱり"素材"を生かしたメイクがいちばん映える! 自分の顔をいちばん知っているのは自分なんだから、ほかの誰かを目指したって意味がない! そう諦めてから、メイクをするのも楽しくなったし、自分の顔もちょっぴり好きになれました。

ジュカに素材を生かしたメイクを施してもらったあとの里奈は、"鎧"まで取れたような感じで、とっても可愛かった。目が大きいことがすべてじゃない。鼻が高いことがすべてじゃない。その人の長所を伸ばすメイクこそが、いちばんの魔法になるのかもしれないな・・・・・・と思わされました。

また、里奈のお父さんが15年ぶりに娘に会えたのもよかった。女装した姿だったけれど、いや女装していたからこそ、里奈とも素直に話すことができたのかもしれない。やっぱり、メイクって、オシャレってすごい! ほっこりした気分になった第4話でした。

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文:菜本かな

第5話(5月3日[火]放送)あらすじ

斉藤晴臣(楽駆)は女装子・ハルとして「スピカドール」で働いていた。そこに意中の原口苺美(鞘師里保)が来店しハルは動揺を隠せない。事情を知っている恋々乃(阪本奨悟)から苺美の接客につくように促され苺美と何とか会話を繋ごうとする晴臣だったが、苺美から"会話が退屈"だと言われてしまう、名誉挽回と、うにぴょ(とまん)の提案で百恵ママ(丸山智己)のバースデー企画を初めて晴臣がするから苺美も来て欲しいとお願いする。一人チラシを配っている晴臣は一匹の迷いカメを見つけ饒舌に話していると・・・。

◆番組情報
『俺の美女化が止まらない!?』
毎週水曜深夜3:20~放送(テレビ東京系)
動画配信サービス「Paravi」にて全話配信中