「ごちそうさま。本当においしかった」
「この人の食べ方、好き」
「一緒に食べない? 食べて・・・いい?」
ごくごく普通の言葉を話していても、随所にエロを感じさせてしまう『隣の男はよく食べる』(テレビ東京系)。第3話は、本宮蒼太(菊池風磨/Sexy Zone)の罪づくりな男っぷりが露呈した回となりました。
ズルい男の特徴を網羅している蒼太
私がいちばんズルいなぁ・・・と思うのは、白黒ハッキリさせない人。というか、「私たち、付き合ってるの?」と問いただすことさえさせない。もし聞いてしまえば、どこかに消えてしまうかも・・・と思わせる儚さも持っている。そう、蒼太みたいな男のことです。
だから、大河内麻紀(倉科カナ)が「ごはん好きってさ、それって都合よく私のこと使おうとしてるだけじゃないの?」と言ってやったのはマジでスカッとしました。そう、そうなんだよ! こういう男は、痛いところを突かれるわけないという絶対的な自信を持ってるから、そんなこと聞かれたら絶対にビビり倒すはず! 蒼太、ざまあみろ! って。
ところがどっこい、蒼太はまったく動じなかった。それどころか、「だって、本当に美味しいんだもん。自分じゃ分かんない?」と甘えた目で麻紀の肩を抱こうとしやがった! 問題は"ごはん好き"の部分じゃない! "都合よく使ってる"の部分で・・・!
ただ、"ズルい男"こと蒼太は、女性を不安にさせたあとのケアが完璧。そっと麻紀の手を握って、「ごめんね。疲れてんのに、押しかけて」とサスサス。私はこの時点で負けを確信しました。この男には勝てんわ。ここまできたら、麻紀もとことん沼るしかないわなぁって。
蒼太みたいなタイプの男にハマってしまったら、もう引き返すことはできない。実際に傷ついて、自分で沼から抜け出すしかないんです。
"ナンバーワン"って、全然うれしくなくない?
「いちばん好きだよ」と言われるより、「唯一好き」だと言われたい。
いや、どこがちがうの? とツッコまれるかもしれないけど、"ナンバーワン"と"オンリーワン"って、全然ちがうんですよ! 1位の下には、2位3位・・・と続きますよね。でも、唯一はひとりしかいないということ。だから、できることならオンリーワンの女になりたい!
ただ、麻紀の場合は目指す地位が間違っていると思うんですよね。町田桜(山田真歩)は、「少なくとも、都合のいい女ナンバーワンの地位ってことでしょ?」と麻紀にエールを送っていたけれど、都合のいい女ナンバーワンって、本命にいちばん遠い気がしませんか?
「俺、悪いことじゃないと思うんだよね。都合がいいって」
可愛い顔でこんな残酷なことを言ってのける蒼太。なら、お前も都合のいい男にしてやろうか!? と思うけれど、彼に沼ってしまった麻紀はそんなことはできない。せっせと料理を作って、彼に献上するしかないのです。同じ女として、本当に悔しい。蒼太が魅力的なせいで・・・ああ、悔しい!
ただ、蒼太はオシャレ女子・寺田千夏(野崎智子)とも関係を持ってそうなんですよね。部屋に招いていたし、夜道で待ち合わせもしていたし! もしかしたら、実は仕事関係の人でした~みたいなオチがあるかもしれないけど、それだったらぴえんマーク使わなくないですか? みなさん、仕事関係の人に「明日ごはん持っていきますね(ぴえん)」なんて送りますか!?
とにかく、ここまできたらもう麻紀を全力で応援したいと思いますよ。千夏には負けないでほしい! むしろ、蒼太を都合よく使ってやるくらい、彼のことを夢中にさせてほしい!
ところで、ラストシーンに出てきた"誠実そうないい男"は、人物表を見たところ、麻紀の会社の上司みたいですね? 篠原一義(高橋光臣)、なんかめっちゃいい人そうじゃないですか? これは、三角関係が生まれそうな予感! 攻守逆転に期待です。
文:菜本かな
【第4話(5月3日[水]放送)あらすじ】
大河内麻紀(倉科カナ)は、本宮蒼太(菊池風磨)の部屋にいる寺田千夏(野崎智子)を目撃してしまい、ショックを受けていた。そんな中、会社では5年ぶりに大阪から戻ってきた篠原一義(高橋光臣)が部長に就任。麻紀は篠原から課長にならないかと声をかけられ、引き受けることに。失恋を忘れるため、気合を入れて仕事に取り組む麻紀は、心地よい疲れと共に帰宅。すると、蒼太の部屋の前に寺田の姿が!部屋から出てきた蒼太に同僚だと言われるが、麻紀は信じられず・・・。
◆番組情報
ドラマParavi『隣の男はよく食べる』
毎週水曜深夜0:30~1:00放送(テレビ東京系)
動画配信サービス「Paravi」にて1話先行配信中
(C)「隣の男はよく食べる」製作委員会
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