2023年4月21日(金)22:00からTBS系で放送開始する新ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』。4月15日に制作発表会見が行われ、主演・山田裕貴のほか、赤楚衛二、上白石萌歌、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎(なにわ男子)、日向亘が登壇し、本作の見どころや撮影の裏話を語った。
8時23分、いつもと変わらない朝。都心へと向かう電車では、SNSをチェックしたり動画を見たりとほとんどの乗客がスマートフォンを見ていた。昨日と同じ今日を迎える、誰もがそう思っていた。しかし、突如として都心へと向かう電車の一両が未来の荒廃した世界にワープしてしまう。SNSはおろかスマートフォン自体が役に立たない世界に突然放り出された乗客たち。偶然か運命か・・・乗り合わせていた乗客たちによる、生き抜くためのサバイバル生活が幕を開けることになる。
同じ電車に偶然乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが突如、前代未聞の出来事に巻き込まれ、電波が通じないうえに水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く、完全オリジナルの予測不能のヒューマンエンターテインメントだ。
制作発表会見には、この電車に乗り合わせた乗客で、メディアでも活躍するカリスマ美容師・萱島直哉役を山田裕貴、正義感溢れる消防士・白浜優斗役を赤楚衛二、高校の体育教師・畑野紗枝役を上白石萌歌のほか、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎(なにわ男子)が登壇した。
主演を務める山田は「ようやく皆さんに本編を見ていただけるので、楽しみです」と放送開始が近づいていることを喜び、「僕が演じる萱島直哉は、カリスマ美容師で一見近寄りがたいチャラそうな雰囲気をまとってますが、過去に苦労した人生の道のりがあるので、少し心を閉ざしながら人と接してしまうようなキャラクターです。主人公らしくない主人公です」と自身の役について語る。そして、「観てもらえれば広まっていくんだろうなという作品」と作品への自信を見せた。
続いて、心根が真っ直ぐな熱血漢で男気のある若き消防士を演じる赤楚は「過去の事件から人を助けたいという気持ちを強く持っています」とこれまた複雑な過去を持ったキャラクターの様子。また、第1話を見て「登場人物のリアルな心情は丁寧寧描かれています。"ペンディング"された世界観で、先が読めないワクワク感やジャンル分けができない不思議な感覚がしました」とコメントした。
高校の体育教師を演じる上白石は「完成した映像を撮影現場で皆さんとテレビを囲んで観たのですが、画がとてもあたたかったです。そして、私はこの方たちと共にすごく良い作品を作っているんだと改めて実感しました」と笑顔で語り、「紗枝は高校の体育教師で、生徒との関係に悩んでいる人物です。自分の弱さや気持ちを伝えるのが苦手なキャラクターですが、サバイバル生活を通して色々な人とかかわって彼女がどう変わっていくのか、ぜひ注目していただきたいです」とアピールした。
日本随一の有名大学の大学院農学部・生命科学科で研究する大学院生・加藤祥大役の井之脇は「初めて台本を読んだときはどんな作品になるのか見当もつきませんでしたが、完パケを見たら想像していた以上の世界がドラマの中に広がっていました。このような作品に挑戦していることはすごいことだと思いました。多くの方に楽しんでいただければと思います」としみじみ語り、他者を犠牲にすることもある個人主義なネイリスト・渡部玲奈役の古川は「どんな出来上がりになるんだろうと思いながら撮影に臨んでましたが、第1話を見て『あぁ、みんなでこれを作っていたんだな』と心にグッとくるものがありました」と感慨深げ。
そして、関西人の専門学生・米澤大地を演じる藤原は「公式サイトに初回放送までのカウントダウンが出ているんですが、それを見ているともうすぐで沢山の方に『ペンディングトレイン』を見ていただけるんだなという嬉しさが沸き上がります。僕が話している間もずっと変顔をしてくださっている赤楚さんのように(笑)、あたたかいキャストの方たちと撮影しています」と赤楚のお茶目な部分を明かしながらも楽しんでいる様子で、門高校に通う医者志望の受験生・江口和真役の日向も「たまたま同じ電車に乗り合わせた乗客ということもあって、世代も性別も、そして職業も違う登場人物であふれる現場です。皆さんのキャラクターも撮影も進めていく中でどんどん分かってきました。本当にあたたかい現場です」と撮影を楽しんでいるようだ。
電車の車両ごと未来の荒廃した世界にワープしてしまう本作。その荒廃した世界は樹海や砂漠などが撮影現場となっている。山田は「日本に砂漠ってあるんですね」としみじみ語りつつ、「ドラマというフォーマットでこれが可能なんだと感じて、『日本のドラマもまだまだやれるんだ』と思わせてくれる作品だなと思いました。お芝居だけではなく、ロケ地が僕ら登場人物を存在させてくれるような感じがしていて、とてもありがたいです」と語った。
また赤楚は樹海や崖など地面が平らではない場所での撮影が多いということで「キャスト、スタッフともに体を張っています。だからこそ撮れた画の力強さを観てほしいです」とアピールし、上白石も「迫力のあるロケ地の存在感に負けないよう、私たちもなるべく役と同じ精神状態や体の状態を保つようにしてます。喉を乾いた状態にしたり、お腹いっぱいの状態ではお芝居しないようにしてます」と臨場感のある演技を意識しているようだ。
会見の最後には、山田が「クラスの人気者や仕事ができる人とかではなく、『今の現実つらいな』『こんな人生嫌だな』と思って生きている人たちをも救えるドラマになったらいいなと思っています。SNS社会の中で、印象だけで誰かを判断せずに心を見る人が増えたらいいな、ということも。個人的にはそんな祈りのような作品になっています。そんな視点も持っていただきながら、サバイバルも楽しんでいただけたら嬉しいです」と熱く語り、締めくくった。
◆放送情報
『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』
2023年4月21日(金)スタート
毎週金曜22:00からTBS系で放送(※初回15分拡大)。
地上波放送後には、動画配信サービス「Paravi」でも配信予定。
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