赤面症に悩んでいた斉藤晴臣(楽駆)が、女装姿だと女性と自然に会話をすることができた。これって、やっぱり"可愛いの魔法"なのでは?

『俺の美女化が止まらない!?』(テレビ東京/以下『オレ美女』)第2話は、自己肯定感をもつことの大切さを強く感じた回でした。

"可愛い"は、自己肯定感を上げてくれる魔法

オーバーサイズに引いた口紅に、ひじきみたいになっているマスカラ。そして、ベトベトに塗りたくったチーク。初めてのメイクに悪戦苦闘している晴臣を見ていると、母の化粧品を内緒で使っていた幼いころの自分を思い出します(結局、すぐにバレるのですが・・・)。

おねだりをして、初めて自分だけのコスメを買ってもらった時は、可愛くなれる魔法を手に入れたようで、すっごくうれしかった。メイクを施したあとに鏡を見ると、いつもよりもちょっぴり可愛くなった自分がいて。なんだか、プリンセスにでもなったかのような高揚感を抱いたのを覚えています。

メイクやオシャレをすることで手に入れられるのって、外見の可愛さだけではないんですよね。外見が磨かれると、自己肯定感が高まるんです。そうすると、自然と纏う雰囲気も変わって、晴臣のように自信を持って他人と接することができるようになる。

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これは私だけかもしれませんが、メイクやオシャレって、誰かに可愛いと思われたいからするものではない。というとちょっぴり語弊があるかもしれませんが・・・。もちろん、大切な人と会う前は、いつもよりも気合いを入れてメイクをしたりしますよね。でも、一日中家にいる時でも、メイクをしたくなる時ってありません?

だからこそ、恋々乃/九井恭平(阪本奨悟)の、「可愛い。自分の心がそう思った服は、誰がなんと言ったって可愛いんだから!」という台詞がすごく心に響きました。年齢を重ねると、まわりの目を気にして可愛いものから遠ざかってしまったりすることもあるけれど、自分の好きなものを身に纏うと自信がみなぎってくる。やっぱり、好きなものに囲まれていると、自己肯定感が高まるからだと思うんです。

とはいえ、恋々乃も、自分の好きを貫けるようになるまで、さまざまな葛藤があったはず。実家が都内にあるのに、わざわざ下宿をしているのも、自分の心に正直に生きるためなのかもしれません。

他人からコソコソ噂されても、ニコッと笑顔を浮かべられるようになるまでには、どんな苦しみがあったのだろう。そんな恋々乃の"これまで"に寄り添うように、シミラールックをしてあげる晴臣が愛おしかった。

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恋々乃の名言が、心に響く...!

「自分が可愛いって、メンタル最強だから!」
「可愛いは自分を守る武器になるし、きっと強くなれるから」

恋々乃の"可愛い語録"を聞くと、自己肯定感上がります。『オレ美女』を観たあとって、いつもよりも丁寧にメイクをしたくなるんですよね。新しい服も買いたくなってくる!(早速、ポチッとしてしまいました・・・)。

晴臣が女装に出会って、自己肯定感ならぬ"女装肯定感"が上がったように、ちょっとしたきっかけで人生の楽しみが増える時が来るのかもしれない。そして、「スピカドール」みたいな素敵なお店に、いつか出会えるのかなぁなんて思うと、わくわくが止まりません!

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【第3話(4月19日[火]放送)あらすじ】

大学の入学式当日、憂鬱な斉藤晴臣(楽駆)は陽キャな学生たちの中でも一際目立つ集団の中に恭平(阪本奨悟)の姿を見つける。友達と楽しそうに話す恭平の態度はどこか「スピカドール」の恋々乃の姿と違い距離を感じた晴臣は戸惑いを隠せない。
そんな中、晴臣は執拗に勧誘を受ける女子をかばう男気のある原口苺美(鞘師里保)に遭遇。その苺美の笑顔に一目惚れし恋に落ちる。苺美と仲良くなるために先ずは赤面症を克服しようと恭平の友人の女子たちに話しかけようと試みるが、そこに苺美が現れ晴臣に衝撃の一言を告げる。

文:菜本かな

◆番組情報
『俺の美女化が止まらない!?』
毎週水曜深夜3:20~放送(テレビ東京系)
動画配信サービス「Paravi」にて全話配信中

(C)テレビ東京