2023年4月12日(水)深夜24:30からテレビ東京で放送開始、動画配信サービス「Paravi」で配信中のドラマParavi『隣の男はよく食べる』。4月9日(日)にテレビ東京で行われた会見にW主演を務める倉科カナ&菊池風磨、山田真歩、高橋光臣が登壇し、本作の見どころや撮影の裏話などを語った。
デジタルコミック200万ダウンロードを誇り、「月刊 officeYOU(オフィスユー)」(集英社クリエイティブ)にて連載中の美波はるこ原作同名漫画の実写ドラマ化となる本作では、長年恋から遠ざかっていた料理上手な独身オトナ女子の手料理をきっかけに始まる、肉食年下イケメン男子とのピュアで不器用なムズキュンラブストーリーが描かれていく。
年の差10歳な二人の恋愛模様がどうなっていくのかに期待が高まる本作の会見には、彼氏いない歴10年でしばらく恋から遠ざかっていた35歳の主人公・大河内麻紀を演じる倉科、麻紀の前に突然現れた隣の部屋に住む年下イケメン男子・本宮蒼太役の菊池、麻紀と同じ会社で働く同期でなんでも話せる麻紀の良き理解者・町田桜役の山田、何かと気にかけてくれる麻紀の頼れる上司・篠原一義役の高橋が登壇。
まず最初に、役に共感することや演じる際に気を付けていることなどを聞かれると、倉科は「年齢的にお仕事に邁進してるところや恋愛に不器用なところ、真面目すぎたりするところなどすごく共感しています。さらに脚本を作っていく段階で、女性スタッフの皆さんが女性ならではのあるあるや直面している悩み、思いみたいなものをきちんと落とし込んでくださって、私だけでなくて見てくださる方も共感できるところが多いんじゃないかなと感じました」とコメント。
また、「ラブコメだとどうしてもリアリティがなくなってしまうこともあると思うんですけど、今作ではなるべくリアリティを求めて、アドリブ感のあるような自然体な芝居ができたらと意識していました。なので、本番前から皆さんとコミュニケーションを取ったり役柄で接してみたり、いろんなアプローチをしていました」と役作りについて明かすと、倉科演じる麻紀との絡みが多い桜役の山田は「私と話してるときも麻紀ちゃんだったんだ。気づきませんでした」と驚きの表情を見せていた。
料理シーンが多い役柄だが倉科自身は普段そこまで料理はしないようで「麻紀ちゃんは料理が上手なので手捌きとかを気をつけました。セリフ言いながら千切りするシーンなどは苦労しましたが、そういうシーンも楽しかったです」と大変ながらも楽しんで臨んでいたようだ。
さらに、「私自身、ラブコメをあまりやったことがなくて、出させていただいたとしても、ヒロインの恋敵のような役が多くて毎回幸せになれないんです。ハッピーエンドを迎えたことがなくて、いつも『私の屍を越えて幸せになるんだ、ヒロインたち!』と思ってたんですけど、今回やっと幸せになれるような役柄で(笑)。みんなから応援されて撮影がすごく楽しかったです。ヒロインの気持ちってこんなん感じなんだ、こんなに幸せなんだと思いましたね」と嬉しそうに語った。
一方、食べるシーンが多い菊池は「よく食べるところは自分と共通しているかもしれません。カットごとに食べなきゃいけなかったり、同じシーンで何回も食べることが多かったんですけどそんなに苦痛じゃなかったので僕ってやっぱりよく食べるんだなと思いました(笑)」と語り、「ご飯を食べるシーンはたくさん食べた方が面白いと山田先生からの熱いご指導が初日にございまして(笑)。それがずっと僕の頭の中に残っていて意識もしてました。おかげですごく見応えのあるシーンになってるのでぜひチェックしていただけたらと思います!」と自信ありげな様子。
「タイトルを背負ってますからね(笑)」と菊池の食べっぷりに太鼓判を押す山田は自身の役について"歩くポジティブシンキング"と評し、「麻紀が『どうしよう』と悩んでるときに『大丈夫だよ』と背中を押すようなタイプで、桜がいることで麻紀が勇気づけられたり、何かできるかなと思えるような、一緒にいるだけで明るく元気になるような存在になったらいいなと意識しながら演じてました」とコメント。
さらに「"推し"という言葉があるじゃないですか。私あまりよく分かってなかったんですけど、誰かに対して『大丈夫だよ』とか元気づけたりすることでこんなに自分が元気づけられるんだとこの桜の役を演じながら感じて、すごい楽しかったんです。一番楽しんでたんじゃないかと思うくらい、"推し"がいることの魅力が分かりました」と楽しみながら演じていたようだ。
そんな山田演じる桜に麻紀として励まされていた倉科は「山田さん自身も桜も本当にエネルギッシュで、麻紀ちゃんだけだと一歩踏み込めないところを背中を押してくださるのが頼もしかったです」と語り、山田は「恋愛も大事ですけど、女性同士の友情も深まった気がします。アドリブも結構入れてたんですけど、倉科さんのアドリブ返しがすごくて、私の先を行くので撮影もとても楽しかったです」と笑顔で語った。
そして、麻紀を気にかける上司を演じる高橋は、年下のイケメン男子を演じる菊池のカッコよさに感嘆している様子で「本宮蒼太はかっこいいし色気もすごいある役だから、男として大変だろうなと思いながら見ていました。それが出来ていてすごいなと思いながらも自分の役は大河内の上司ということでしっかりしないといけないし、かっこいい男でいないとと。そしてそんな40歳の男が恋愛することによってどういうふうに変化していくのなども意識していました」とプレッシャーを感じながら演じていた様子。
さらに劇中で"恋敵"のような存在を演じる菊池について「撮影に入る前に風磨さんのことを色々調べてたら、すごい体をしてるんですよ。それを見ちゃったから、ずっとそれに見惚れちゃって。どうやったらこれと戦えるんだろうかと考えてました」と明かすと「いやいやそんなことないです。ね、山田さん」と菊池がカットインし、山田から「高橋さんが現場に黒い長いバックを持って入ってきていて、重そうにしているから耐え切れずに『それなんですか』と聞いたら木刀だったんです」と驚きのエピソードが。「修練です。鍛えようと思って持ってきてました」と照れたように言う高橋に、山田は「まともに見えて一番突っ込みどころが多い人」とぽつりこぼしていた。
本作では、やはり胸キュンシーンが見どころとなっているが、菊池は「(倉科さんが)全然照れてくれないんですよ。僕のほうが照れちゃっていました。女性の方がやっぱり肝が据わってるんだなと思いました」と撮影を振り返っていた。「ラブシーンはただの運動。(体を動かしながら)このシーンはこっちに行きますね、次はこっちに行きますねみたいな」と持論を語り共演者を驚かせた倉科は、キスシーンでも照れることなく「普通に麻紀ちゃんとしてドキドキぐらい」と語ったが、菊池は緊張のあまりか「夢中でキスしてました。カットの声が聞こえなかったですもん」と明かした。
また、本作の撮影セットはとあるホテルの広間に建てられていたようで、倉科は「見上げたらシャンデリアがあるんです。こういうところに建てているのを初めて見て驚きました。しかも一般の皆さんも出入りしてるところで、エレベーターと広間の間に金屏風があるんですけどそれを隔てて私達はラブシーンを撮っていました」と、麻紀や蒼太の部屋でのラブシーン撮影は開放的なセットでの撮影だったとか。
そんな中での撮影を振り返り菊池は「開放感と背徳感を楽しんでいました」とコメントし会場の笑いを誘っていたが、その中には菊池が一番照れたという服を脱がせ合うシーンもあったようで、倉科は「菊地くんが照れすぎていてそれを見てるこっちが恥ずかしかったです(笑)。麻紀が蒼太の服を脱がせるシーンがあるんですけど、それが7、8話くらいなんですよ。それなのに大照れで!」と告白。菊池は「本当に駄目だったあれは。全力で照れて顔が真っ赤になってました」とタジタジになっていた。
会見の最後には、倉科が「麻紀としてとても幸せな撮影でした。三大欲求をキュートに描いていて、出てくるキャラクターもどれも愛くるしいので、『隣の男はよく食べる』という世界に世界にどっぷりと浸って、麻紀と蒼太の不器用な恋の行方もぜひ最後まで見守ってほしいです」とコメント。菊池も「今日の会見をご覧いただけたらわかると思いますが、この楽しい雰囲気のままスタッフさんたちと楽しくみんなで作っているような作品でした。それがドラマを通してを感じることができると思うので、ぜひ楽しみにしていただければと思います」とアピールし会見を締めくくった。
ドラマParavi『隣の男はよく食べる』は4月12日(水)深夜24:30からテレビ東京で放送開始。動画配信サービス「Paravi」では独占先行配信中だ。
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