DMMブックスの人気コミックを原作に据えた、馬場ふみか主演のドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』（テレビ東京系）の第5話が2月7日（火）に放送された。本作は、夫からモラハラやDVを受けてきた主人公・奥田茜による復讐を描く社会派サスペンスドラマである。

盗作を内部告発されたことで会社を追われ、父・奥田雅俊（渡辺いっけい）の会社で取締役になった奥田大輔（野村周平）に、第4話ラストではさらなる困難が襲いかかった。茜（馬場ふみか）が仮面の人物から届いた手紙の指示に従い、3つ目の復讐「良好な友好関係を奪い去る」を行ったためだ。

茜は匿名アカウントを使い、手紙に同封されていたガラケーにあった大輔の中学時代のいじめ動画を拡散させる。SNS上ではこの動画に対し、「人生終わり」「こんなヤツ社会的に抹殺されて当然」などの反響が続々。

すると、慌てふためいた様子で帰宅した大輔は、中学時代の荷物を探すが見つからず、茜に実家じゃないかと言われると、母・奥田美千子（宮崎美子）に電話する。会話の中で聞こえてきたのは「卒アルや連絡網」そして「泉川」という名前だった。

そんな中、仮面の人物からの電話が。仮面の人物は「多くの人が茜さんの正義感に救われています」「あなたの味方は私だけです」と称え、事実、茜のもとにはいじめられていた経験のある人々から感謝のDMがたくさん届く。

すっかりその気になってしまう茜。「正義感」はある種の麻薬で、使用法や使用量を間違えると、非常に危険なものだ。

そんな茜に、イジメ動画に映っているのは自分だとして、「泉川」と名乗る人物から連絡が来る。すっかり正義に酔いしれた茜は「同志」である泉川に会いに行き、自分も奥田大輔の犠牲者だと言い、泉川に協力したいと申し出る。

しかし、泉川の要求は動画を消すことだった。それどころか、驚く茜に、「あなたがやったことは奥田くんと一緒です」と言い放つ。泉川はいじめられていたことを必死で忘れて生きていたが、動画を見て当時の気持ちを思い出してしまったと言うのだ。

茜の誤算はそれだけではなかった。SNS上では大輔の住所が特定され、妻である自分の画像も晒され、イタズラ電話がくるように。さらに義母から突然電話があり、明日朝イチで来るように言われる。いつも以上にヒステリックで、嫌な予感しかしない。

翌朝会社を訪れた茜は、長澤光太郎（持田将史）から、大輔の動画の影響で会社にイタズラ電話がきたり、一部の取引先から取引を中止されたりしていると聞かされる。いじめ動画の件で呼ばれたのは明らかだったが、それにしてもなぜ茜が？

義母は、大輔がいじめなんてするわけがない、誰かが貶めたのだと言い、茜に「妻の責任」「あなたがしっかりしていないから」と謝罪を強く要求する。一方、義父は「夫婦の問題だ。責任をとりなさい！」と無茶を言う。通常、どちらか一方が厄介だったり暴君だったりしても、もう一方はそれを宥めたりフォローしたりする夫婦が多いだろうに、奥田家の場合は義父も義母も同類だから頭が痛くなる。

殴られたらしく頬が赤くなった大輔が一瞬気の毒に見えたが、茜に「あとは任せたからな！　こっちはそれどころじゃねーんだよ！」と乱暴に言い捨てるあたり、やはり同情の余地のない男だ。

そこで茜は、夫に代わり謝罪動画を投稿。本人は反省するでもなく、妻が代わりに謝罪するなんて逆効果じゃ？と思ったら、それこそが茜の狙いだった。茜の代理謝罪動画により、大輔批判はさらに悪化。

茜はアンチコメントと闘うユーチューバー・ここまちゃん（永瀬莉子）に心酔し、アンチに負けないために彼らを利用する方法を選んだのだった。

ところが、翌朝、飛び込んできたのは、ここまちゃんがマンションから転落して死亡したというニュース。

痛快な復讐劇が一転、暗雲が立ち込めてきて、後戻りできない危険な領域に茜は着実に足を踏み入れていた。まだ大輔への復讐は3つしか成功していないのに･･････茜は、大輔ははたしてどうなるのか。

文：田幸和歌子

【第6話（2月14日[火]放送）あらすじ】

誹謗中傷してきた相手を晒すという社会的制裁をしたユーチューバー・ここまちゃん（永瀬莉子）に自分の姿を重ねていた茜（馬場ふみか）は、突然ここまちゃんが死んだことに愕然とする。ここまちゃんはネットで炎上したのが原因で自殺をしたらしい。「昨夜の配信はあんなに最強だったのに･･･」。喪失感を抱える茜は、大輔（野村周平）への復讐に意味があるのか分からなくなる。そんな中、4つ目の復讐の手紙が送られてくる。

◆番組情報
ドラマチューズ！『夫を社会的に抹殺する5つの方法』
毎週火曜深夜0：30～1：00放送（テレビ東京系）
放送終了後、動画配信サービス「Paravi」にて配信

（C）テレビ東京

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