【ネタバレ】『ブラザー・トラップ』魅力的な登場人物たち「兄と弟、どっち派？」

エンタテインメント

2023.01.30

ちょっと大人で積極的な兄と、何事にもまっすぐで初々しい弟の間で揺れ動くラブストーリー『ブラザー・トラップ』（TBS系）が、いよいよ1月24日にスタートしました。放送枠は、安心安全のドラマストリーム！　これは、面白くなる予感しかない！

本作は電子コミックサービス『LINEマンガ』で1億3000万ビューを突破した人気漫画の実写化ということもあり、タイトルをご存知の方も多いのではないでしょうか。あらすじを大まかに説明すると、好きになった人が元彼の弟だった･･･というちょっぴり危険な恋のお話。過去の失恋が原因で、恋愛から遠ざかっていたヒロイン・あかりを、TBSドラマ初主演となる久間田琳加さんが演じます。

正反対な兄弟･･･これは、"どっち派？"論争が巻き起こるやつ！

『花より男子』（TBS系）の道明寺と類。『野ブタ。をプロデュース』（日本テレビ系）の修二と彰。ドラマに対極な2人の男性キャラが登場すると、必ずと言っていいほど巻き起こる"どっち派？"論争。『ブラザー・トラップ』も、第1話を観た時点で確信しました。これ、「兄と弟、どっち派？」で盛り上がるやつだ！と。

ちなみに、みなさんはどちら派ですか？私は今のところ、圧倒的に弟・和泉（山中柔太朗）が好き。「大勢でカラオケに行くのとか、慣れてないんで･･･」と言った瞬間、今どきそんなウブな大学生がおるんか!? とノックダウンしました（奥手なイケメン、最高！）。それでいて、友達と遊ぶこと自体は嫌いじゃなさそうなところも、またいい。

しかも、会ったばかりのあかり（久間田琳加）の性格をすぐに見抜いてしまうのも、すごくないですか？　数時間一緒にカラオケをしただけで、「あかりさんって、周りに気を遣う人ですよね？」とズバッと言い当てた時は、占い師か？と思いました。こんなこと言われたら、好きになってしまう･･･。しかも、2人きりで話す時だけ無邪気な笑顔を見せてくれるとか、好きになるしかないやつ！

妙な色気を漂わせてくる大和がしんどい！

ただ、あかりは高校時代の失恋がきっかけで、恋愛に臆病になっているんです。趣味の少女漫画に浸り、「もう現実の恋はたくさん。やっぱり恋はフィクションが一番！」と言っている。もちろん、そういう生き方があってもいいし、絶対に恋愛をしなければならないわけではありません。でも、過去のトラウマが原因だとするならば、取り除いた方がいいと思う。

しかし、そのトラウマの原因となっているのが、和泉の兄の大和（塩野瑛久）というのがしんどすぎる。だって、もしあかりが和泉と交際したとしたら、ほぼ確で再会することになっちゃう･･･。しかも、和泉は自分とは正反対の兄に、少なからずコンプレックスを抱えていそうなんですよね。

大和は、器用に物事をこなす明るい性格で、男女関係なくモテるタイプ。大人数でカラオケに行った時も、和泉は「めっちゃ塩」「ノリ悪い」と罵られていたけれど、大和は途中で抜けようとしたものなら、女子たちがこぞって追いかけてくる。「大和先輩、帰らないでくださいよ」「先輩がいないとつまらない！」とぶりっ子な声で甘えていた後輩女子たち、確実に大和に気があります。

大和は、大人な余裕があって、妙な色気があって。モテるだろうなぁというより、モテないわけがない！という感じ。あかりと同じで臆病な私は、"落ちたらダメだ"と自分に言い聞かせています。彼女・遥（工藤遥）に振られて苦しそうに笑う顔を見た時は、さすがに危なかった･･･！　しかも、公式サイトには"人に対してなかなか本音を言えず、自分の気持ちを自分でも知らないうちに隠してしまうことも"と書かれていたんですよね。モテ男の"闇"なんて見ちゃったら、落ちるしかなくないですか？最終回で、兄派に寝返っていたらごめんなさい（涙）。

（文・菜本かな／イラスト・まつもとりえこ）