DMMブックスの人気コミックを原作に据えた、馬場ふみか主演のドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』(テレビ東京系)の第2話が1月17日(火)に放送された。本作は、夫からモラハラやDVを受けてきた主人公・奥田茜による復讐を描く社会派サスペンスドラマである。
流産し、絶望のどん底にいた奥田茜(馬場ふみか)の元に、謎の手紙が届く。そこには、「夫を社会的に抹殺する5つの方法を教えます」という文言と共に、URLが記されていた。URLをクリックすると、仮面をかぶった人物が映し出される。
その人物が言うには、心理学の一分野である"ポジティブ心理学"に則り、人生の5つの幸福要素と言われる「ポジティブ感情」「達成感」「良好な友好関係」「没入感」「人生の意味や意義」を茜の夫・大輔(野村周平)から奪っていくことこそが、"社会的に抹殺する方法"だと言う。
今のところ全くピンとこない説明だが、どうやらポジティブ心理学自体は実在するらしい。「幸せに生きること」に関する学問を逆手にとって、復讐を目論むとは斬新な発想だ。
復讐と言われても何をしたら良いのかと戸惑っている茜のもとに、かつての同僚・西野早苗(岡本夏美)が現れる。大輔と宇佐美麻里佳(新田さちか)の浮気現場を収めた写真を見せられた茜は、仮面の人物の提案に乗り、1つ目の復讐を実行する決意を固める。
1つ目の復讐は、愛や喜びといった肯定的な感情である「ポジティブ感情」を奪うべく、不倫相手の宇佐美の前で大輔に恥をかかせ、2人の関係を終わらせるというもの。ここまで聞いてもさっぱり言っている意味がわからない。しかし、まるで講義のメモをとるかのように、「①ポジティブ感情」と丁寧に手帳に書き留める茜。生真面目さが伺える。
いよいよ茜の復讐劇が始まる。
宇佐美とバーで待ち合わせる大輔のもとへ、仮面の人物から手配された女性・エミリ(川添野愛)が歩み寄る。女性の誘惑に見事に釣られる大輔。エミリは、隙を見て大輔のグラスに下剤を入れる。まさか下剤を盛られているとも思わない大輔は、酒を煽る。
下剤の効果はてきめん。間もなくして、大輔はトイレへと急ぐことに。しかし、すかさず茜がトイレに籠り、大輔をブロック。トイレに入れなかった大輔は、エミリのもとへと戻り、店を出ることを提案する。こみ上げる便意と、女の前で格好をつけたい見栄とが交錯する大輔。モラハラ男が便意に耐える表情がこれほどまでに愉快だとは想像し得なかった。
お腹のタイムリミットが迫り、焦る大輔だが、そこに宇佐美が現れる。エミリは「まさかまだ約束断ってなかったの?」と大輔に迫り、修羅場を作り出す。「1番好きって言ってくれたから、奥さんのこともずっと我慢してきたのに!」と激昂する宇佐美に突き飛ばされた拍子に、なんと大輔は漏らしてしまう。
店内はざわめき、宇佐美は「もう一生話しかけないで」とその場を去ってしまう。これまでエリート街道を歩んできた大輔にとっては、これ以上ないほどの屈辱となったはずだ。
もはや哀れにすら思えるほど大恥をかいた大輔に、真面目な茜は同情しているかと思いきや、意外にも茜の口には笑みが。初めての復讐に笑みがこぼれて仕方がないといった様子であった。実は茜のようなタイプが、一番復讐に向いているのかもしれない。
2話目にして、痛快な復讐劇で視聴者を釘付けにする「オトサツ」。SNS上には、できる後輩すぎる早苗に疑いの目を向ける声も・・・・・・?
あと4つ残された復讐によってオーバーキルされそうな大輔の行く末やいかに。
文:田幸和歌子
【第3話(1月24日[水]放送)あらすじ】
奥田茜(馬場ふみか)の家に、親友でライターの工藤凛(佐藤玲)が遊びに来る。広告賞の取材で、大輔(野村周平)にインタビューして、久しぶりに会いたくなったという。その時、西野早苗(岡本夏美)から大輔が会社の後輩とイチャついているのを盗撮した動画が届く。反省しない大輔に、茜は怒りがおさまらない。そんな中、再び仮面の人物から連絡が。そこには、デザイナーとして地位を築いた大輔の秘密が書かれていた・・・。◆番組情報
ドラマチューズ!『夫を社会的に抹殺する5つの方法』
毎週火曜深夜0:30~1:00放送(テレビ東京系)
動画配信サービス「Paravi」にて第1話から最新話まで配信中
(C)テレビ東京
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