2023年1月8日(日)21:00からTBS系で妻夫木聡主演の日曜劇場『Get Ready!』が放送開始する(初回25分拡大)。堤幸彦の演出で多額の報酬と引き換えに手段を選ばず患者の命を救う正体不明の闇医者チームの活躍を描く本作。主演・妻夫木の他、藤原竜也、松下奈緒、日向亘らが出演する今期の注目作のひとつだ。
1話完結、完全オリジナルで生きる意味を問いただす異色のヒューマンドラマとなっている本作では、多額の報酬と引き換えに手段を選ばず患者の命を救う正体不明の闇医者チームの活躍を描いていく。超人的なオペ技術と法外な治療費で、どんな手術も請け負う正体不明の闇医者チームを率いるのは、妻夫木演じる孤高の天才執刀医・波佐間永介(通称:エース)。そして、エースの相棒ともいえる存在が、藤原竜也演じる下山田譲(通称:ジョーカー)。表の顔は優秀な国際弁護士で、エースとのとある出会いをきっかけに、エースがオペを行う患者と交渉する役割を担っている。妻夫木と藤原が本格的に連続ドラマで共演するのは本作が初だという。
また、凄腕オペナース・依田沙姫(通称:クイーン)を演じるのは松下奈緒だ。クイーンの過去は謎に包まれているが、オペナースとしての腕は超一流。相手が誰であろうと自分の言いたいことをストレートにぶつける強い女性で、エースには皮肉も言える間柄であり、ジョーカーとも友好的な関係を築いている。
そして、若き万能ハッカー・白瀬剛人(通称:スペード)を演じるのは日向亘。2020年に俳優デビューし、翌年には『仮面ライダーリバイス』で当時高校生としては6年ぶりとなる仮面ライダー役を演じ話題に。藤原とは自身の俳優デビュー作品以来の共演、妻夫木と松下とは初共演となる。闇医者チームに加担する最強のハッカーで、カルテ情報の盗み出しはもちろん、闇医者チームを狙う監視カメラやNシステムなどをことごとくダウンさせる技術を持つキャラクターだ。
本作の見どころのひとつはやはり、繊細なケーキを作るパティシエと天才的な技術を持つ外科医という2面性を持つのあるエースの超人的な技術が光るオペシーン。先日行われた会見で妻夫木はエースを演じるにあたり「どちらも天才的な技術を持った役なので、練習が必要なことが多かったです」と明かし「特にオペが今回は普通の医療シーンとは違って未知なる医療にも臨んでいます。ダイナミックに見せるためにいろんな演出が含まれているので、それを表現することがすごく大変でした」とコメント。また、「役作りの一環で実際の心臓オペを間近で見させていただいたのですが、その体験が僕にとって支えになりました。神秘的な体験で、人の命を預かっているという緊張感に包まれているのですが、1つの作品を仕上げているという印象を受けました」としみじみ語った。
そんなエースを支える凄腕オペナース・沙姫を演じる松下も「上手く立ち回らないとエースが困るので、神経を張り巡らせて、エースが手術をしやすいようにすることしか考えていません!」と意気込んでおり、妻夫木と共に撮影に入る前の2022年の夏頃からオペシーンに向けて練習を始めたとか。妻夫木は「最初はオペシーン部分が台本に無いので、何が来てもいいように事前にいろんな知識をつけておこうということで、いっぱい練習しました」と明かした。
エースの相棒であるジョーカーを演じる藤原は、2002年にTBS系で放送された『愛なんていらねえよ、夏』以来、約20年ぶりに堤監督のドラマ作品に出演したということで、久しぶりの現場について「僕らが見てきた堤さんの世界観を実際演出につけてもらうと、台本では想像できないシーンでも、僕らが慣れ親しんでいる堤ワールドに入り込めるのかなと。自分の引き出しにはないものを新たに与えてもらってる感じがしていて楽しいです」と笑顔で語った。
一方、妻夫木から「ジョーカーという役は交渉役で一番セリフが多くて、そのセリフに対して、竜也くんの持っている引き出しの多さには驚かされます。この間、竜也くんが撮影の前日に長ゼリフを足されていました」と明かされると、藤原は「英語のセリフとかもあるのですが、撮影前日の夜とか当日の朝にセリフを足されるというのは、 言葉が悪いんですが、あの・・・ストレスでしかなくて(笑)。その時は『覚えていくもんか!』と決心するのですが、自分が覚えていかなければ現場が回らないと思い、泣く泣くセリフを入れる・・・ということがあります」と、信頼故からの堤監督の無茶ぶりに少しだけ苦労している様子。
それでも覚えられないこともあるようで、藤原は「そういう時は演出部にお願いして、カメラの後ろにカンペ書いてもらったりもしていました」をお茶目に語り、その様子に妻夫木は「オッケーが出た後『もう無理だよ! もう俺忘れたからね!』ってスタッフに言っていて(笑)。スタッフから再度お願いされると『もう無理だよー!』と言うのですが、(カンペを)見ながらで大丈夫ですと言われると『それだったら、いいよ』って答えて可愛い顔をしていました」と先輩の可愛らしい一面を明かした。
そんな先輩俳優たちに囲まれながら、若き万能ハッカー・白瀬役として出演する日向は「事務所の先輩である妻夫木さん、藤原さん。そして初共演の松下さんと1つのチームとして一緒にお芝居をさせていただいております。お三方とお芝居をすることに最初の頃は本当に緊張していましたが、いろんなことを吸収しながら貪欲にチャレンジしています!」と嬉しそうに意気込んでいた。
先日行われた会見で妻夫木が「2022年10月ぐらいから撮影をしているのですが、ようやく作品を届ける日が近付いてきました。まだ僕たちは出来上がったものを見ていないのですが、堤監督がどう調理しているのか、楽しみでワクワクしています」と語り、「このメンバーでずっと3、4カ月やってきましたが、 放送開始2日前にも関わらずまだ見ていないという・・・(笑)。逆にオンタイムで初回の放送を楽しむのも面白いんじゃないのかなと思っております」とコメントしたように、キャスト陣も楽しみにしていた第1話が1月8日(日)21:00からついに放送される。
妻夫木が「エースが毎回『生きる価値はあるのか』と患者に問うのですが、僕自身もその言葉を自分に向けながら演じています。 このドラマが皆さんにとって生きる力になれるように、これから最後まで撮影がんばりたいなと思います」と意気込む、前代未聞の医療ヒューマンエンタテインメントがどんな世界を見せてくれるのかに期待だ。
(C)TBS
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