2023年1月6日(金)19:30からテレビ東京系で放送される新春ドラマスペシャル『ホリデイ~江戸の休日~』の会見が1月3日(火)に行われ、主演を務める望月歩&葵わかなの他、髙嶋政伸、内藤剛志、里見浩太朗らが登壇し、本作への意気込みなどを語った。また、「マグロ解体ショー」や里見による主題歌生披露なども行われ、新年を飾るにふさわしい華やかな会見となった。

本作は、若き日の徳川三代将軍・家光と町娘の身分の差を超えた恋物語に、家光が「自分は将軍の器ではない」と言い出し、魚屋で修業を始めたことから巻き起こる将軍の座を巡る権力争いと、一瞬たりとも目が離せないエンターテインメント活劇。江戸時代から現代へと連なる物語となっており、W主演を務める望月と葵、そして里見は現代パートと江戸時代パートで一人二役に挑戦している。

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現代の会社員・鍵山孝平と江戸時代の徳川家光を演じる望月は、本作の出演が決まった時のことについて「共演者の方々のお名前を聞いた時に、僕の母が好きな俳優さんばかりで、僕よりも母が喜んでました」と明かし、一人二役を演じるという初めての挑戦に「どこまで二人を近づけてくかという部分に対して興味があったので、すごく楽しかったです」と語った。しかし、7年ぶりの時代劇ということで殺陣のシーンには少し苦労したようで「皆さん立ち回りを覚えるのが早くて、その速度で覚えなければいけないのが本当に難しかった」と振り返った。

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一方、現代の孝平の幼馴染・戸倉詩織と江戸時代の家光の恋の相手・町娘のお仙を演じる葵は時代劇初挑戦ということで「"(時代劇を)やってみたい"と思っていた時期に今回のお話をいただいたので、勝手に運命を感じました。とてもうれしかったです」とはにかみ、江戸時代パートでは男の子のふりをしている町娘・お仙を演じていることについて「自分の今までの演じてきた役柄的に、男の子っぽい役というのは初めてだったので、自分にとって挑戦になる面白い役柄で楽しみでした」とうきうきしていた様子。

そして、「当時の男性が着る"軽衫(かるさん)"というものを着用したのですが、着付けていただいている時にとても興味深かったですし、すごく好きなキャラクターになりました」と楽しそうに語った。

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魚屋修行をする家光の面倒をみることになる魚屋で、大久保彦左衛門の子分・太助役の髙嶋は、現在56歳ながら34歳太助を演じるということで撮影前は不安もあったというが「衣装合わせで京都太秦の東映撮影所に行かせていただいた際に、皆さまが『おかえり、おかえり』と言ってくださって。その時に"できるな"と思いました」と振り返る。また、共演場面の多い主演・望月について髙嶋が「最初にお会いしたときは緊張している様子でしたが、撮影していくうちに、家光が成長していくのとリンクするように成長されているのが手に取るように分かって、感動しました」と絶賛すると、望月は嬉しそうにはにかんでいた。

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また、時代劇をやりたかったという、町医者でお仙の養父である杉野一庵役の内藤は「2016年に放送された『信長燃ゆ』以来ということで、またお声掛けいただけたことがものすごく嬉しいです。時代劇というのは本当に素晴らしいものだと思いますし、幸せな日々でした」と語り、「最近なかなか先輩のいる現場にいないんですよ、僕が大体最年長なので。そういう意味では最高の現場でした。これ何が言いたいかというと・・・『また来年もよろしく』ということを言外に申し上げているので(笑)。皆さま、ぜひ来年もよろしくお願いいたします」と茶目っ気たっぷりに語り、会場にいる記者の笑いを誘った。

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そして、現代の鑑定人風の謎の老人と江戸時代の家光の教育係・大久保彦左衛門を演じる里見は作品について「家光とお仙のラブシーンは、私たちが考えていたものとは全く違うものがひしひしと伝わってきました。思わず涙がこぼれて『ああ・・・俺も年を取ったからこういうことになるのかな』と思って、試写後に周りを見渡すと、みんな目が光っておりました。ぜひ一人でも多くの方にこの作品を見ていただきたい、そういう思いでいっぱいです」としみじみコメント。

本作では里見の殺陣も見どころになるが、望月は「先輩、プロの技を間近で見たのが印象的だった」と里見らから多くを学べんだ様子。また、その殺陣にほれ込む内藤は「いつか里見さんに斬られてみたい」と願望を明かし、髙嶋も「鞘から刀を抜くときに、本当の刀を抜いているような重量感があって、それを見たときに戦慄しました。僕も一からまた学ぼうと思いました」とこの上ない刺激を受けた様子だ。

会見では、キャスト陣による質疑応答の他に、新春らしく「マグロ解体ショー」も実施。里見は本作のヒットを祈願し、和歌山産の一度も冷凍されていないという本マグロに一太刀入れ「力いっぱい入れましたけど、思ったよりおくまでいきませんね。今すぐ大トロを食べたい!」と笑顔を見せた。また里見は、本作の主題歌である「約束-forever-」も生歌唱し、「この歌はバックに流れる歌です。ぜひ放送の時に聞いて下さい」とアピールした。

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最後に、主演を務める望月と葵が代表して締めのあいさつをすることに。望月は「『ホリデイ~江戸の休日~』というこの作品は、本格的な時代劇ながらも、普段時代劇を見ない僕らぐらいの世代の方も楽しんで見ていただける、『時代劇って面白いんじゃないか』と思っていただけるような作品だと思います。そしてもちろん、時代劇が好きな方にも納得していただけるような作品になっていると思います。皆さんで楽しんで見ていただけたらうれしいです」とコメント。

そして、葵が「本当にお正月にふさわしい明るく元気の出るようなパワーのある作品になっていると思います。そうそうたる豪華な出演者の皆様と、すごく歴史もある脚本のリメイクとご一緒するということで一生懸命撮影に臨みました。楽しんでいただけたらいいなと思います」とアピールして会見を締めくくった。

新春ドラマスペシャル『ホリデイ~江戸の休日~』は、1月6日(金)19:30からテレビ東京系で放送。地上波放送後から動画配信サービス「Paravi」でも配信される。

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