Plus Paraviが注目する人物にフィーチャーする「オシダン!plus」。今回は毎週水曜深夜0:30よりテレビ東京系で放送、動画配信サービス「Paravi」で1週間先行配信されているドラマ Paravi『夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~』に、主人公・志保(佐津川愛美)のママ友・安藤ちはる(柳ゆり菜)の夫・祐樹を演じる和田雅成にインタビューした。
佐津川愛美、千賀健永(Kis-My-Ft2)らが出演している本作は、WEB マンガサイト「めちゃコミック×fufu」で連載中の「夫婦円満レシピ~それでも夫を愛している~」が原作で、物語がスポットを当てるのは、様々な理由でセックスレスに悩む妻たち。彼女たちが【夫婦の交換=他人の夫に抱かれること】を通して、各々の悩みと向き合う姿を描いた、全ての女性たちに贈るラブストーリーとなっている。
今回、クランクイン当初の和田雅成にインタビュー。主人公・志保(佐津川)のママ友・安藤ちはる(柳ゆり菜)の夫・祐樹を演じる和田に、演じる際に意識していることや現場の裏話、俳優になったきっかけなどを聞いた。
――安藤祐樹というキャラクターをどのような人物像と捉えて演じられているのでしょうか?
この作品では"スワッピング"というのが取り扱われていると思うのですが、他のキャラクターが複雑な思いを抱えている中で、祐樹は真っ直ぐ浮気しているというか・・・奥さんに対しても不満を抱いているわけではなくただただ浮気をしているんです。他の方は"浮気はしちゃ駄目なもの"というのがあるのでめちゃくちゃ葛藤するけど、祐樹は真っ直ぐに欲に生きている人物だなと思いながら演じています。
――そんな祐樹ですが、共感できる一面はあったりするのでしょうか? また演じる上で大変だったことはありますか?
もちろん浮気への価値観は全く違いますが、僕も割と自分がこうしたいと思ったことをしたいという思いが強いタイプなので、そういう真っ直ぐさは似ているかもしれません(笑)。
クランクインの日は、「こういう感じでやっていこう」というのはあまりなかったのですが子供もいるシーンだったので現場に入ったら自然と程よい空気感が生まれていて、撮影が終わった後に監督が僕の方に来てくれて「めちゃくちゃいいっす、めちゃくちゃ助かります」という声をかけてくださって、「祐樹は一見嫌味のある役なんだけど、和田くんがやることによって嫌味が全くなかった」ということも言っていただけたのでとても嬉しかったのを覚えています。なので、演じる上であまり大変に感じていることは正直なところないかもしれません。
――和田さんは"パパ"役というのはなかなか新鮮に感じました。
そうですよね、僕も初めて結婚指輪というものをつけたというか・・・ちゃんとした"夫"という役が初めてだったのですが、子役の子に「パパ」と呼ばれてハッとしました。5歳の子だから僕が26歳の時に生まれていればあり得る話なんですよね。お父さんの気持ちになれたのがなんか良いなと、経験のないことだったので嬉しい気持ちもありました。子供を愛している役なので、子役の子がとても愛嬌のある可愛らしい子だったのもあって嘘偽りなくその場に居られたなと思います。嘘偽りなく普通にみんなと喋っていたらそれがシーンになったという感覚でした。クランクインまではとても緊張していたんですけど、そういった空気感が自然と出来上がっているおかげで緊張せずに撮影に臨めています。
――子供と接するのは得意ですか?
僕、姪っ子が二人いることもあって結構得意な方かなと自分では思っています。子供が好きなので、なるべく仲良くしたいなと思って他の現場でもお子さんがいらっしゃると声かけちゃいます。
でも姪っ子たちは結構現金で(笑)、何かあげるととても喜んでくれるんですけど、ちょっと甘やかしすぎているのかこないだ下の子から「Switchが欲しい」と連絡が来たんです。「ダメダメ、まだ早いよ」と言いながら買ってしまったんですけど・・・(笑)。でも逆に兄に怒りました。そういうのを普通にねだるような子にしちゃ駄目だよって。上の子が誕生日だったから買ってあげたらしいんですけど、上の子が持ってるから下の子も欲しがって、「お前が買ってあげてくれ」って言われて、それは自分たちの家庭の問題なんだからって説教して・・・結局僕が買いました。僕も甘やかしすぎですね(笑)。
――和田さんについても色々伺えればと思います。まず俳優という道を目指したきっかけは何だったのでしょうか?
高校生の頃に『ごくせん2』というドラマが大好きでめちゃくちゃ見ていたんです。好きすぎて何回も見ながら「自分だったらこう言うな」と考えることもあって。そうは思いつつも、当時は野球をやっていて大好きでしたし、野球に携わる仕事をしたいと思っていたので最初は芸能界に興味なかったんです。それでスポーツトレーナーの道を考える時もあったのですが、目立ちたがりな性分もあって19歳でモデルを始めました。
関西出身というのもあってか話すのがとても好きなのでバラエティーなどにも出たいなと考えた時に、当時の僕の中でのモデルさんのイメージはスマートであまり多弁しないような感じでした。なのでモデルは自分には向いてないかなと思いまして・・・高校の頃にドラマを見て色々考えていたことを思い出して役者というものを志して20歳で初舞台に立ちました。それから本格的に俳優の道に進みました。
――和田さんはどちらかというと舞台の方で注目をされてから、テレビドラマがさらに増えているなという印象なのですが、舞台とドラマで違いを感じることはありますか?
稽古期間や"生"かどうかというような違いはもちろんあると思うのですが、役を生きるという意味では一緒だと思います。僕はドラマが好きだったこともあって舞台だとしても大きすぎるお芝居でなく、細かなところまで描写するようなリアルな芝居を目指しているので、大きな違いはあまり感じていないです。
でも台本を覚えるときはちょっと感覚が違うかなとも思います。ドラマの方はギュッと全部入れ込んでから1回忘れていく作業にします。舞台は稽古を重ねるからどうしても相手のセリフも覚えちゃうんですよね。でもドラマではよりリアルな感じを出すという意味でも、相手とのやり取りが新鮮なものになるように最初は100%覚えていくんですけど、それを70%ぐらいにして、相手から投げられる言葉に素直なリアクションで返せるようにしているイメージです。
――これまでの俳優人生の中で転機になったことは?
『合唱ブラボー!~ブラボー大作戦~』(2013年)という舞台に出演が決まって東京に出てきたことが一番だと思います。何回か転機はあって、今2.5次元作品というものを多くやらせていただいているのですが、その転機は『戦国無双』(2016年)という舞台のオーディションに受かったことだったと思います。大阪から東京に出て本格的に役者のお仕事が出来るようになって、それが今に繋がっていると思うので自分の中ではどちらも感謝している作品です。
――今後飛躍していくために自分に"プラス"していきたいことは?
やっぱりいろんな経験でしょうか。役者はプライベートもそうですし、仕事の経験が全部舞台上や映像に載ると思うので、経験を積んで深みを増していきたいなと。かっこつけたこと言うと"生涯役者でいたい"ので、もっともっと経験を重ねてドロッドロな人生を生きていきたいです。
――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
僕自身もキスやベッドシーンのようなシーンに臨むのは新鮮で、僕のファンの方だと見慣れていなくて最初は戸惑うと思うんですけど、でもそこに対して僕は人生かけてぶつかっています。これからの僕が楽しみになるような作品になるんじゃないかなと思うのでそういったところを期待していただきたいです。また、ドラマとしては本当に美しい作品になっていると思うのでぜひ堪能していただきたいです。
(撮影:山田健史)
(hair&make:西田聡子、stylist:石橋修一)
◆放送情報
ドラマ Paravi『夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~』
毎週水曜深夜0:30よりテレビ東京系で放送
※11月16日(水)は深夜1:10からの放送。
動画配信サービス「Paravi」で21:00より毎話独占先行配信中。
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