動画配信サービス「Paravi」で1週間先行配信中、2022年11月15日(火)深夜24:58よりTBSほかで放送開始する『私のシてくれないフェロモン彼氏』。本作は、『来世ではちゃんとします』(テレビ東京系)シリーズや、『サレタガワのブルー』(TBSほか)など、女性たちの赤裸々な本音をリアルに描き出してきた舘そらみ氏による完全書き下ろしで、年下彼氏に翻弄される主人公・水川黎(島崎遥香)と魅惑的な"フェロモン彼氏"・有馬柊人(渡邊圭祐)という不器用な2人が繰り広げる"寸止めラブストーリー"を描いている。今回、島崎と渡邊にインタビューし、本作に出演が決まった時の気持ちやお互いの印象、撮影の裏側などを聞いた。

――本作への出演が決まった時のお気持ちは?

島崎:自分の中でいくつか目標があるのですが、その中に「TBSのドラマにレギュラーで出たい」という目標がありました。しかも、今回は主演ということで・・・夢が叶ってとても嬉しかったです。

渡邊:シンプルに「なんだろう、この題名は」と思いました(笑)。すごくストレートで、(放送帯が)深夜だからこそのタイトルだなと思いましたし、台本を読むのが楽しみでした。

――島崎さんは今回座長として何か意識されていることはあるのでしょうか?

島崎:本読みの際に「スピード感を大事に」と言われたので、テンションが落ちていかないように雰囲気を保つことを一番意識して撮影に臨んでいます。でもそんなの必要ないくらい黎と柊人が普段の私のテンションを常に超えているのでそこまで気にしなくても大丈夫なのかなとも思っています(笑)。

――最初に台本を読んだときのお気持ちは?

島崎:私はいつも小生意気な娘の役を演じることが多く(笑)、今まで恋愛ものをあまりやってこなかったので、「大丈夫かな・・・」と思っていました。これは感覚的なものになるのですが、いつも台本を開いた瞬間に「これだったら私演じられそう」というようにビビッとくる瞬間があり、今作は1ページ目を読んだときにそう思えたので、とてもワクワクしました。

渡邊:最初に企画書を読んだときに「絶対に女性の方が書いていらっしゃるんだろうな」と確信したんです。実際に台本をいただいて確認したところ、「やっぱり」と。男性側からは見えない女性の生々しさや、リアルな部分が描かれているなと感じて。それに、女性が求める男性像に対して「そうだよね、こういうの好きだよね」と共感する部分もありましたし、テンポのいい脚本だなと思いました。

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――今作で演じるキャラクターをどのような人物として演じられていますか?

島崎:私が演じる黎は30歳ながらピュアさとストレートさを兼ね備えている女性で、とてもかわいらしいなと思いました。喜怒哀楽が激しいキャラクターなので、恋愛のことで悩んで泣いたりもするのですが・・・私は絶対に泣きたくないタイプなので (笑)、新鮮です。でも、突発的に行動する部分は似ているかもしれません。

渡邊:柊人は25歳にしてはすごく若い人だなと感じました。それに、黎と一緒ですごくピュアな男性だなと思います。イケメンのレッテルを貼られがち、という部分で共感することがあります(笑)。求められるハードルがあって、何事もできて当然という目で見られるというのは、すごく共感できるなと。僕自身も、求められている自分に準じて正解を出すのは面白くないと思っていて。かっこいいで終わってしまうのは、もったいない気がするんです。あまのじゃくな部分があるので、みんなが求めていない何かを生み出したいと思っているところも含めて、似ているなと思います。でも、柊人ほどの純粋さはもうないかもしれません(笑)。

――演じる上で苦労した点はありますか?

島崎:最初は5歳年下の柊人に対してお姉さんっぽい口調でセリフを言ってしまいがちだったのですが、監督と話す中で「もっと子どもっぽくていいのかな」と考えるようになりました。そういう意味でセリフの言い方が少し難しいなと感じました。

渡邊:僕はあんなに"かわいい"を求められるとは思っていなくて、少し苦労しました。自分に"かわいい"の引き出しがなくて「もっと? もっとですか?」と悩みながら演じました。僕が最初にかわいいを求められたのは、コワーキングスペースで斜め前に黎がいて、それに対して柊人がついちょっかいをかけたくなる、というシーンだったのですが、正解が分からないまま終わってしまいました(笑)。

島崎:でも、(そのシーンでやった)机をトントンってする動作って台本のト書きになかったよね?

渡邊:確か台本では「目が合い、笑い合う」みたいな感じだったと思う。

島崎:そう、だから撮影のときに「机トントンで来るんだ!」って、そこにキュンときました。

渡邊:よし!(笑)

島崎:演じながら思ったんですが、みんながキュンとくるような頭ポンポンとか、そういうのに私はキュンとこないなと気付いたんです。逆にそういうなんてことない不意な仕草に自分はキュンとくるんだなって思いました。

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――今作で印象的なシーンやセリフは?

島崎:キュイーンです(笑)。

渡邊:(笑)。

島崎:とにかく"キュイーン"がいっぱい出てくるんです!

渡邊:心の中で"あっ、かっこいい・・・"みたいな時があるじゃないですか。それを声に出しているバージョンです、ぜひ注目してください。

――もし恋人ができたら、「イチャイチャしたいなぁ」と思う時などに素直に言えるタイプですか?

島崎:私はスキンシップは適度にとっていきたいタイプなのですが、自分から「イチャイチャしたい」とは言わないですね。自然としている感じが理想です。

渡邊:僕は半々ぐらいですね。適度にスキンシップをとりたいというか、そういう時は多分何も言わずにくっつきに行くと思います(笑)。

――今作で初共演とのことですが、お互いの第一印象と、実際に会って印象が変わった部分があれば教えてください。

島崎:第一印象は、あまり話さない、クールなタイプだと思っていました。でも全然そんなことなくて、すごく話しやすかったです!

渡邊:僕も同じくです。僕自身AKB世代ですし、何より当時"塩対応"という言葉を生み出した方なので、最初は「どうしようかな」と思っていたところもありました。カップルを演じるにあたって仲良くならないとと思い、どう距離を縮めていこうか考えていたのですが、実際はすごくフランクで、裏表のない方だなと思いました。

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――共演して気付いた、互いの演者としての魅力を教えてください。

島崎:演技プランをある程度固めてから現場にいらっしゃる方もいると思うのですが、その場の空気感に合わせて「柊人」を演じている姿が魅力的だなと思いました。

渡邊:勝手に感覚的な方なのかと思っていたのですが、実際は求められていることに対して、自分がしっかりと理解するまで時間を置く方で。

島崎:頑固なんです(笑)。

渡邊:そういうところが芯があるなと思いましたし、1話から一貫して黎の良さにつながっているなと感じます。何より、自分のかわいいを分かっているんですよね!

島崎:えー!?

渡邊:今回、すごい量のカメラ目線があるんです。普通、モノローグでは表情だけだと思うんですが、ちゃんと声に出してカメラ目線で「キュイーン!」って(笑)。その場、その場でしっかり仕上げてきていてすごいなと。

島崎:いえ、ナチュラルです! でもきっとAKB時代の経験が活かされているんですね(笑)。

渡邊:恥じらいがないもんね?

島崎:ないですね、カメラ目線に関しては(笑)。

――カメラ目線でセリフを話すシーンでの心境はいかがですか?

島崎:カメラ目線で何かをするっていうのは久しぶりだなと思いました。(AKB時代は)カメラ目線が当たり前の生活を送っていたので、"この感覚久しぶりだな"と懐かしい気持ちになりました。

――動画配信サービス「Paravi」ではスペシャル2ショットトークや、本編の胸キュンメイキング映像が楽しめるParaviオリジナル「私のシてくれないフェロモン彼氏~behind」が独占配信されますが、そちらの見どころは?

島崎:Paraviでは地上波で放送された本編よりも5分間くらい多いので限定版はParaviで見ていただけたらなと思います。実は本編では"おんぶシーン"があるのですがParaviでしか見れなかったり・・・そういったものを放送と見比べていただくのも楽しいかと思います。

渡邊:メイキングってもうそれだけでワクワクしますよね。本編では照れもなくやってるのに、実は撮影はこんな感じでやってますというのが見られるのがメイキングの良さで、そういったパーソナルな部分を捉えていただけてるので、楽しんでいただけるのではないかと思います。放送を見て、メイキング見て、Paraviで本編をもう一回見たらきっと何倍も楽しんでもらえると思います。

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――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

島崎:ドラマに出てくる登場人物たちはみんなキャラが濃くて、それぞれ違うけど、身近にいるようなリアルな存在だなと感じられると思います。なので、誰かしら共感できるキャラクターがいると思います。何より、私と同世代の女の子たちに楽しんでもらえたらうれしいです。

渡邊:ドラマを見ることで男性側は"女性ってそう思っているんだ"という発見があって、女性は黎に共感しながら見ていただけるんじゃないかと思います。息苦しいことも多い世の中ですが、気楽な気持ちで見られる恋愛ストーリーになっていると思うので、ぜひ酒のさかなにして楽しんでください。

(撮影:山田健史)

【ヘアメイク】
信沢Hitoshi《島崎遥香》
小林正憲(SHIMA)《渡邊圭祐》

【スタイリスト】
黒瀬結以《島崎遥香》
九(Yolken)《渡邊圭祐》

◆放送情報
『私のシてくれないフェロモン彼氏』
2022年11月15日(火)スタート
毎週火曜深夜24:58よりTBSほかで放送。
動画配信サービス「Paravi」では、毎週1週間先行配信中。