【ネタバレ】『君の花になる』第2話を観て関係性オタクが発狂した

エンタテインメント

2022.10.28

そこそこいい大人になると、何かと屈折している男子よりも、生粋の陽性で健やかな男の子に惹かれがち。8LOOMの中で言うと、そりゃあもう古町有起哉（綱啓永）なわけです。

隙あらば対立しがちな佐神弾（高橋文哉）と有起哉の雪解けが描かれた『君の花になる』第2話。本編は、弾目線で描かれていましたが、運営の推されを素直に推せない厄介オタクである僕としては、せめてここくらいは有起哉にフィーチャーしてその心情を追っていきたいと思います。

有起哉のヤンキーマインドに尊みを感じる火曜22時です

唐突ですけど、有起哉、よくないですか？　メンバーから「有起兄」と慕われるお兄ちゃんキャラ。まあでもしっかり者のお兄ちゃんというより、気さくでヤンチャなお兄ちゃんという感じ。たぶん弟にエロ本とか貸してそう。仲町あす花（本田翼）が商店街の飲み会に行くという話を聞いたときも、真っ先に心配してくれたのは有起哉の方。チャラいくせに女の子に優しいとか、僕はチョロい人間なんですぐにおちる自信があります。

アー写を撮るときも、お花で片目を隠すとかアピール力高めなのも、キャラの解像度が上がってたまらん。たぶん踊ってるときにオタクを「目が妊娠した」と発狂させるタイプだと思う。

ちょっと喧嘩っ早いところが玉に瑕なんですけど、それもまた義侠心が強い証拠。そもそも弾と不仲なのも、仲間への想いゆえでした。

結成当初は仲が良かった弾と有起哉。しかし、8人目の脱退によりその関係に亀裂が。有起哉は、メンバーが辞めるきっかけをつくった弾が許せなかったのでしょう。だって、有起哉は8LOOMが大好きだから！！

よくよく見るとわかるのですが、有起哉はスキンシップが極端に多め。ただ歯を磨いているだけなのに桧山竜星（森愁斗）に腕を回したり、仕事が決まったときも成瀬大二郎（宮世琉弥）と抱き合ったり、そういう需要がわかっているところ、嫌いじゃないです。そして、そのゼロ距離ムーブも人なつっこい性格ゆえ。ヤンキールックのときにやたらノリノリだったことを考えても、有起哉は「仲間最高〜！」なヤンキー精神の持ち主。「パーのダチやられてんのに、ひよってるやついる？」とか本気で言っちゃうタイプです。

だからこそ、弾が許せなかったし、弾の力になれなかった自分が許せなかった。

「お前はとにかく態度も言うことも全部ムカつくけど、でもこれ以上ないくらいお前は頑張ってる」

いちばん弾に反発していた有起哉ですが、いちばん弾のことを認めていたのもまた有起哉なのでした。なぜなら、ヤンキーは自分より強い男が好きだから！！！！

お前がすごいことくらいわかってる。だからひとりで無理すんな。たまには俺に頼れ。ヤンキー漫画でありがちな、主人公がひとりで敵の高校に殴り込みに行って、不意をつかれてやられそうになったときに相棒が助けに来るあの展開ですね。大好きです。

ということで、友情のハグを交わして2人は和解。弾が背負い込んでいた役割をそれぞれが分担することで、8LOOMの心の距離もまた一歩近づいていったのでした。

ボーイズグループならではの関係性をどんどん見せてほしい！

ボーイズグループの魅力っていろいろあるし、どこに惹かれるかは人それぞれですけど、ひとつの大きな要素としてメンバー同士の関係性というのはあると思うんですよ。「シンメ（シンメトリー）」とか「ケミ（ケミストリー）がその最たるもので。もうね、そういう関係性をこのドラマにはどんどん見せてほしい。

「小野寺宝（山下幸輝）のプリンを久留島巧（NOA）が食べて喧嘩になった」という可愛い話から、「オフの日になんとなくデビューして初めて立ったステージまでぷらっと足を伸ばしたら、そこに弾がいて泣きそうになったby有起兄」みたいな胸アツ話で、私の心を平和にしてほしい。

今回もなるくんがオーディション会場で実は弾と隣同士だったというエピソードが明かされましたが、あれなんてインタビュー記事で読んだ日には、尊さのあまり写経したくなるくらい好きなやつ！

今のところ「なるくん → 弾 ← 有起兄」と、2人して弾にクソデカ感情を寄せている構図になっていますが、それ以外も早く見たいところ。アイドルが深夜に寮母をおんぶしているのとか見ても「大丈夫？　文春とかいない？」と心配でしょうがない。早く各メンバーの主役回を描いてくれることを熱い気持ちでお待ちしています。

追伸、着ぐるみ着た弾のダンスが平常時よりやたらキレキレだったのにクソ笑ってしまったのですが、その裏話も『8LOOM ROOM～君花アフターパーティー！』でしているので、こちらもチェックしてください。

（文・横川良明／イラスト・まつもとりえこ）