何かあるたびに「推しの寮母になりたい」とうわ言のように呟くのがオタクのならわし。そんなオタクドリームを具現化したドラマが爆誕しました。それが、火曜ドラマ『君の花になる』。
売れないボーイズグループ・8LOOM(ブルーム)の寮母となった元教師の仲町あす花(本田翼)が、彼らと一緒にトップアーティストを目指すドリームストーリー。8LOOMのリーダー・佐神弾(高橋文哉)が元教え子だったり、しょっぱなかならあす花が弾に床ドンしたり、オタクの書いた夢小説感が満載ですが、そんなところも含めてキャッキャと楽しむのがこのドラマの正しい楽しみ方。
8LOOMのメンバーもそれぞれ個性たっぷりで、言わばプライムタイムで流れる乙女ゲームのようなもの。「私は本田翼・・・」と100回唱えて、どの男の子を推したいか大いに盛り上がろうと思います。
8LOOMの肌色面積担当は? あざとい担当は?
ということで、8LOOMのメンバーを紹介します。
まずはリーダーにしてセンター。メンバーカラーは赤の佐神弾。心は年じゅう反抗期。「あ?」「うるせえ」はもはや挨拶代わり。息を吸うように舌打ちをする、絵に描いたようなツンデレボーイです。あす花のつくったカレーを「フードロスすんな」と残さず食べたり、タオルで顔を隠した上で「あんたの夢も俺が叶えてやるよ」と囁いたり、イケメン仕草が初回から炸裂。極甘フェイスの高橋文哉がツンを演じることで、どんなにぶっきらぼうな態度をとっても本当は優しいんでしょというのが漏れ出ている仕様です。
次は、メンバーカラーピンクの成瀬大二郎(宮世琉弥)。誰に対しても礼儀正しいナチュラルいい子。常に全体の空気を読み、孤立気味の弾と他のメンバーをつなぐ橋渡し的役割も担っています。こういう優等生キャラに問題が発生するのが、グループにとっていちばんの危機。なんとなく後半あたりで脱退騒動か、弾に嫉妬して闇堕ちする展開とかありそうです。
次は、メンバーカラー青の古町有起哉(綱啓永)。可愛い女の子大好きのパリピです。あす花に「あすぴょん」とあだ名をつけたり、池岡奈緒(志田彩良)にグイグイと迫ったり、チャラ成分多め。気性もそこそこヤンチャなので、弾と対立しがちです。根が明るいので握手会とか並んだら元気になれそう。1推しにはならなくても2推しには入るタイプ。ピアスがエロい。
次は、メンバーカラー白の一之瀬栄治(八村倫太郎)。現役大学生ということで、この中では知性派キャラ。僕がマネージャーなら、気象予報士の資格を取らせるか、『Qさま!!』あたりにねじ込みます。性格はネガティブ。たぶん愚痴垢とか持ってる。病むとネガティブツイートを連発するタイプだと思うので、流出しないことを祈ります。有起哉とのイチャが多め。いいぞもっとやれ。
次はメンバーカラーオレンジの桧山竜星(森愁斗)。だいたい寝てる。嗅覚が異常に鋭い。たぶん前世は警察犬かなんか。デビュー曲の『Come Again』では歌い出し担当。透き通る歌声がセクシーで、普段のキャラクターとのギャップてんこ盛り。もしかしたら8LOOMのギャップ担当はツンデレ弾ではなく、おめえなんじゃないかと思っている。
次はメンバーカラー紫の久留島巧(NOA)。あす花の前で突然脱ぎだす宇宙人キャラ。8LOOMの肌色面積担当はこの子。チラ見えした腹筋だけで、ひと晩くらい騒げます。練習着も1人だけノースリーブ。わざとだよ? そんな雄みで推していくのかと思いきや、社長に「黙って聞いてちょうだい」って言われたときに口チャックしてた。なんなん?????? 犯罪?????? もしかしたらアホの子なのかもしれん。むっちゃかわいい。唐突に堕とされかけた。存在がアルテマウェポン。そもそも顔の整い方が常軌を逸してる。8LOOMが売れるかはどうかは君次第だ、巧。
最後はメンバーカラー黄色の小野寺宝(山下幸輝)。関西弁。今のところそれ以外の情報は特にない。だが、よく見てほしい。ものすごくかわいい。リュックを前で抱えたり、お風呂上がりにタオルを頭に乗っけていたり、言動が全部あざとい。8LOOMのあざとい班班長。ビスコとか買ってあげたい。かと思ったら、『Come Again』のサビ終わりのいちばんおいしいところでセンターポジションをぶんどる策士。え。ダンスめっちゃうまい。やばい。吐きそう。指で頬をつつくというぶりっ子振付が恐ろしいほどにハマってる。吐きそう(二度目)。これは課金する。とりあえずアクスタほしい。
ということで、今のところ僕の推しは巧と宝です。後列にいるキャラほど推したくなるタイプです。今後の展開によっては軽率に推し変していくこともあると思いますが、ひとまずうちの巧と宝をよろしくお願いいたします。
8人目のメンバーを演じるのは果たして誰か?
ストーリーとしては、契約終了の危機を回避すべく、配信ランキング1位を目指して奮闘する姿が爽やかに描かれていくことになりそう。CHAYNEY(チェイニー)というライバルグループがいますが、中の人がINIという実在のグループで構成されていることを考えても、悪キャラとして描かれることはないでしょう。お互いにリスペクトを払いながら切磋琢磨してく姿を安心して楽しめそうです。
また、物語全体の謎は2つ。1つはなぜあす花が教師を辞めたのか。制服姿の大二郎を見ただけでフラッシュバックが起きる程度には強いトラウマが残っている模様。この傷をあす花がどう乗り越えるかが、ひとつの焦点になりそうです。
そしてもう1つの謎は、消えた8人目のメンバー。発表当初から8LOOMというネーミングなのになぜメンバーは7人という疑問の声が上がっていましたが、やはり結成当初は8人組グループでした。弾と衝突し、グループを脱退することになったようですが、弾は弾で使われていない2段ベッドを見るなど、いなくなったメンバーのことを引きずっているのは明白。この8人目のメンバーが7人の進む道にどんな影響を与えるかが大きな見どころになりそうです。
となると気になるのは、この8人目を誰が演じるか。高橋文哉のように歌やダンスが未経験のキャストもいますが、基本的にはダンスや歌を得意とするメンバーが選ばれていることから考えても、この8人目もボーイズグループの経験があるなど、何かしらの素養がある人物がキャスティングされている可能性大。
高橋文哉の年齢とのバランスも考えると、元M!LKの板垣瑞生あたりが有力か。あるいはボーイズグループにいながら俳優活動もしているという意味では、八木勇征らLDHメンバーもあり得そう。
そんな脳内キャスティングが楽しめるのも、このドラマの魅力。火曜の夜は嫌なことは全部忘れて、思い切りお花を咲かせたいと思います。
追伸、ちなみにParaviでは放送終了後に『8LOOM ROOM~君花アフターパーティー!』というオリジナルコンテンツを独占配信しているので、こちらもぜひチェックしてね。撮影の裏側エピソードなど、7人のゆるゆるトークが楽しめます!
(文・横川良明/イラスト・まつもとりえこ)
【第2話(10月25日[火]放送)あらすじ】
事務所との契約更新をかけて「半年以内に弾(高橋文哉)が作った新曲で配信チャート1位を獲る!」と最後のチャンスを与えられた8LOOMを、寮母として全力でサポートすることを決意するあす花(本田翼)。みんなで一致団結!・・・と思いきや、その壁の高さを実感したメンバーたちは、一気に意気消沈気味に。更にリーダーとして厳しい態度をとる弾に有起哉(綱啓永)は猛反発し、新生8LOOMは一触即発状態・・・
そんな中、香坂(内田有紀)から「誰も本気で8LOOMが一位を獲れると思っていない」と突き放されたあす花は、花巻社長(夏木マリ)を前にしながら、自分が8LOOMのファンを増やすと宣戦布告してしまう!
全てを背負い込む弾やメンバーたちを心配したあす花は、とあるステージでパフォーマンスするチャンスをなんとか掴み取ってくるが・・・?
◆放送情報
『君の花になる』
毎週火曜22:00よりTBS系で放送。
地上波放送後、動画配信サービス「Paravi」で配信。
『8LOOM ROOM~君花アフターパーティー!』も配信中。
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