伊原剛志主演、筒井あやめ(乃木坂46)が共演するドラマ『真相は耳の中』が、テレビ東京ほかにて10月21日(金)深夜24:52からスタート。本作は、昨年7月期に放送し好評を博した『お耳に合いましたら。』に続く、テレビ東京とSpotifyによるポッドキャスト連動のオリジナルドラマ第2弾。"捜査能力ゼロ"の崖っぷち刑事・譲治(伊原)が推理オタクの娘・芽依(筒井)のポッドキャストをきっかけに事件を解決するコメディミステリー。今回、地上波連ドラ初出演となる筒井が、役作りや本作の見どころなどを語ってくれた。
――出演のお話を受けたときのお気持ちを聞かせてください。
お話を聞いた時はすごくびっくりしたのですが、映像でのお芝居をやってみたい、勉強してみたいという気持ちはあったので、機会をいただけて、すごくうれしかったです。
――初のドラマ出演ということで、乃木坂46の先輩からアドバイスは?
与田(祐希)さんに、初めてドラマの相談をしました。「緊張している」と相談したら、この作品のスタッフの方が、『量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-』(※与田主演、2022年放送のテレビ東京のドラマ)にも関わられていたので、与田さんが「すごく優しい方ばかりだよ」と教えてくださいました。それを聞いて、ちょっと緊張が解けたような気がしました。
――台本を読まれてみていかがでしたか?
私が演じる芽依は、ミステリーが大好きなんだなというのがすごく伝わってきました。私は今までミステリーにはあまり触れたことがなかったので、セリフで分からない言葉も多かったのですが、口に出して読んでいるうちに、だんだん慣れてきました。この作品と一緒にミステリーを学んだり、面白さを知ったりすることができています。芽依になりきれるように、これから頑張りたいです。
――演じる芽依とご自身は似ていますか?
芽依は探求心が旺盛で、気になったことをすぐ調べるタイプ。私も好きなことに没頭するタイプなので、そういう部分は似ていると思いました。ただ、芽依はお父さんとの関係がちょっとうまくいっていない感じがあるのですが、私はお父さんとすごく仲良し。これから撮影なのですが、お父さんと娘のシーンの空気感は難しいのかも、と思いました。
――普段、お父さんとはどれぐらい仲良しなんですか?
毎朝、「おはよう」と連絡を取り合っています。お仕事から帰った後も「お疲れさま」という連絡や、電話も来ます。連絡は毎日取っていますね。反抗期もなかったので、1度も親と気まずい感じになったことがないんです。
――本作では伊原剛志さんが芽依の父・譲治を演じますが、伊原さんとお会いした時の印象は?
伊原さんとは、ビジュアル撮影をした時に少し会話もできたんです。初めてお会いしましたが、2人で隣に並んで撮っていて、身長も高くて守ってくれそうな安心感がありました。
――撮影が楽しみですね。
はい!ドラマの現場は初めてなので、どんな雰囲気なんだろうっていう興味があって楽しみです。共演者の方といろいろとお話できたらいいなと思って。私はちょっと人見知りなところもあるのですが、年上の方とお話しするのが好きなので、お父さん役の伊原さんともお話できたらなと思っています。
――芽依は推理小説好きですが、ご自身は推理小説に興味はありましたか?
もともと小説を読むんですけど、推理小説を読んだことがなかったんです。ミステリー大好きの女の子だと聞いて、劇中に出てくる推理小説を何冊か買いに行って読んだり、部屋にも自分から見える位置に置いたりしました。台本に「推理小説が並べてある」と書かれてあったので、芽依ちゃんの部屋には実際にいっぱい本が並んでるんだろうなと思ったので、ちょっと並べてみました(笑)。
――ちなみに、推理は得意ですか?
私は不得意です(苦笑)。
――乃木坂46で推理が得意そうなメンバーは?
う~ん・・・同期(4期生)の田村真佑ちゃんは、美容院に行った後に会うと、「髪の毛、切ったね」「髪色、変えた?」と気づいて言葉で伝えてくれるんです。そういう変化に、誰よりも早く気づいてくれますね。
――演じる芽依の参考になりそうなメンバーはいますか?
ミステリーオタクの役なので、「しゃべる時にオタクっぽい人って誰だろう?」って思った時に浮かんだのが、3期生の久保史緒里さん。久保さんは、もともと乃木坂46のファンだったので、乃木坂46のことを語る時に早口になったりするんです。そういう部分は参考にしてみようと思って、久保さんを見ています(笑)。
――ポッドキャストもされるので、セリフ量も多いと思いますが、どうやってセリフを覚えていますか?
お仕事から帰ってきて、5回ぐらい台本を口に出して読むとセリフが入ってくるので、そうしたら、台本を見ないで2~3回やってみて、「合ってるかな」と確認しながら、セリフを覚えています。掛け合いの部分の相手のセリフは、心の中でしゃべっています(笑)。
――昨年は主演舞台『目頭を押さえた』もありましたが、舞台経験からドラマでの演技に活かせそうなことはありますか?
昨年の舞台では本格的なお芝居をやるのが初めてだったので、一から勉強させていただきました。やっぱり舞台と映像って全然違うだろうなと思いますが、舞台でもお父さんとのギクシャクしたシーンがあったんです。今回のドラマでもそういうシーンがあるので、舞台の経験を活かせるところはあるかもしれません。
――筒井さんが感じるお芝居の面白さは?
舞台でお父さん役だった山中崇さんとの掛け合いのシーンの時に、山中さんが稽古の時から毎回違う演技をされていたんです。最初は戸惑いもありましたが、本番が始まってからも前日と違う芝居が来たときに私の芝居も変化したりして・・・。そんなふうに、相手の言葉を聞いて、自分も発せていることが、面白いなと思いました。
――今後、女優業で挑戦してみたい役はありますか?
中学2年生の時に乃木坂46に入ってから、もうずっとお仕事をさせていただいているので"学生"の時間を味わえていないんです。もし学生の役をいただけたら、放課後に友達といっぱい遊んで、これぞ青春!みたいな役を経験してみたいですね、憧れます。学校にいる時は一人で大人しくしているタイプだったので、キャピキャピの女の子役もやってみたいです(笑)。
――今年から雑誌『bis』の専属モデルもやられていて、グループ以外でのソロのお仕事も増えてきたと思いますが、改めてソロのお仕事をやってみての心境の変化は?
1人でお仕事をさせていただく時は、毎回「乃木坂46を背負っている」という気持ちを持ってやらせていただいています。プレッシャーを感じつつも楽しくお仕事できていますし、やっぱりグループでのお仕事のときは、すごく安心感があります。他のメンバーも個々でさまざまなお仕事をしていて相談し合えるので、そこはすごくグループでよかったなと思います。昨年、グループを離れて一人で舞台に出た時に、同期で一番仲良しの清宮レイちゃんも同じ時期に舞台をやっていたので、2人で毎日のように語り合っていました。
――改めて、筒井さんが思う本作の見どころは?
お父さんがポンコツ刑事なんですが、そのポンコツ具合がすごく面白いです(笑)。あとは、毎回、大変な事件が起こるんですけど、満遍なくコメディ要素が散りばめられているので、笑える部分がたくさんあるなと思いますし、芽依ちゃんの推理力にも注目してほしいな、と思います。
(取材・文/齊藤恵)
◆放送情報
ドラマ25『真相は耳の中』
10月21日(金)放送スタート(テレビ東京ほか)
毎週金曜深夜24:52~25:23
動画配信サービス「Paravi」にて放送直後より見逃し配信
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