『階段下のゴッホ』主演・SUMIREインタビュー！「いい温度感で見られる作品」

エンタテインメント

2022.09.20

TBSの深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」で、4作目となる『階段下のゴッホ』が2022年9月20日（火）深夜24：58から放送開始する。本作の主人公は、大手化粧品メーカーに勤め人望厚き働き盛りの30歳、年収1000万円超えの"高収入バリキャリ女子"である鏑木都。都がとある絵画に出会ったことで一念発起し、画家になるという夢を叶えるべく東京藝術大学を目指すことになり、仕事と夢を両立させながら予備校に通い葛藤、成長する姿を描いている。

人は本当に"好き"や"情熱"だけで数々の格差を越え、夢や愛を掴めるのか？自分らしく生きるために邁進し、強く逞しく夢にも仕事にも向き合い進んでいく都を通して、生きやすいようで生きにくい令和の時代を闊歩する女性たちにエールを送る作品となっている。今回、そんな注目作の主演を務めるSUMIREにインタビューし、本作の魅力や演じる際に意識していること、ドラマ初主演に対する思いなどを聞いた。

――ご自身が今回演じる役をどのような人物と捉えていますか？　また、演じる際に意識していることはありますか？

都の内面や人への接し方、仕事の捉え方などは自分と共通する部分もあるのですが、都の方が根が明るいなと感じています。私も明るいほうではあると思いますが、ちょっと暗い部分も持っているので、都の持つハッピーで元気なところを尊敬しています。私にはない都の魅力だと思うので、そういうところを意識して演じています。

――役作りで苦労したことは？

自分に似てる部分があるとはいえ、今までに演じたことのない役柄だったので普段の自分の要素だけでは乗り越えられなかった部分もありました。でも、私自身が形から入るタイプということもあって、髪型や衣装などを身に纏い自分に馴染ませていくことで都にグッと近づけたと思います。都はバリバリと働くキャリアウーマンタイプで綺麗めのシャツをきちっと着て、ジャケットを羽織り「よし仕事に行くぞ」と気合を入れているような人。色の使い方も面白くて、ピンクのパンツを履いたり、服にもメリハリがちゃんとある人なんですよね。私は過ごしやすいゆったりした服を着ることが多いので、そういった都の服を着ることで都になるスイッチが入りましたし、こうして服で気持ちを切り替えることも大事なんだなと学びました。

――最初に台本を読まれたときのお気持ちや、その時に感じた本作の魅力を教えてください。

最初に台本を読ませていただいた時、とても見応えのある面白い作品だと思いました。仕事や恋愛での人間関係などシリアスな部分だけでなく、人と人が関わったら、ちょっとした笑いが生まれるよなとか、そういったシュールな部分も入り混ざっているので身近に感じられる作品になっているのではないかと思います。仕事をしていたらこういうこともあるよねと共感していただけると思いますし、とてもいい温度感で見られる作品になっていると思います。

――特に印象的だった撮影や、仕上がりが楽しみなシーンは？

都が一番関わっているのが神尾楓珠くん演じる真太郎なのですが、出会ってから馴染んでいくまでの掛け合いが印象的です。都はバリキャリでプライベートも精力的なタイプなのですが、真太郎はどちらかというと物事を落ち着いて見ていて、正反対なんです。"ボケとツッコミ"に似た関係性というか･･･正反対の2人がどう交わっていくのかというのは面白いポイントだと思うので、ぜひ楽しんで見ていただけたらと思います。

――今作がドラマ初主演ということですが、女優としてご自身の中で成長したなと感じていることなどありますでしょうか？

初主演ということで、現場での主演としての在り方というものを模索したり、主演でないと見えない部分を意識したり･･･。立場によってドラマの世界観の見え方も違ってくると思うので、なるべく全てを見みるということを意識して現場に臨むようにしています。「どうしたらここがうまくいくんだろう」とより深く考えたり、共演者の方の悩みを聞いたり、話し合ったり。この立場だからこそご意見をいただけているんだろうなと感じることもあって、スタッフさんとの関わりも今まで以上に多く、とても勉強になっています。そういったことは立場が変わっても、今後の現場に生かしていけたらと思います。

――最後に視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。

バリバリ働きながら、仕事と夢を追うことのどちらも懸命になって両立していく鏑木都を演じています。本作が放送される時間はお風呂などに入って疲れを癒やしつつ寝る準備をしている方も多いと思うのですが、ゆったりと見ていただける癒やしの要素になれればと思っています。また、人と人の関わりってこういうことだよねとか、そういうことでも共感をしていただいて･･･、ちょっと大げさになってしまいますが、この作品を見ていただいた方の何か助けになれる作品になったら嬉しいです。