五十嵐貴久の小説をドラマ化した『パパとムスメの7日間』(毎週火曜深夜24:58からTBSで放送)。2007年7月から日曜劇場枠で放送された同名作品を15年ぶりにリメークし、飯沼愛と眞島秀和が演じる父とムスメの人格が入れ替わり、ムスメが思いを寄せる健太先輩(長尾謙杜)との奇妙な三角関係を描いてきた2022年版がついに今夜最終回を迎える。

『パパとムスメの7日間』は、イマドキの女子高生・小梅(飯沼)が事故によって冴えないサラリーマンのパパ・恭一郎(眞島)と人格が入れ替わってしまうところから物語が始まる。これまで、中身がパパのまま、遊園地デートや勉強合宿などで交流を深め、距離を縮めて来た小梅と健太先輩。渋い趣味やさっぱりとした対応に惹かれていく健太先輩の姿に、パパの姿になった小梅は歯がゆい思いをしながらも、第7話では入れ替わりの理由が明らかに!

ついに元に戻れるかと思いきや・・・山道でのアクシデントで、小梅は自分の体に戻ることが出来たが、今度はパパと健太先輩の人格が入れ替わってしまった。最終話では、そんな状況の中、異色の三角関係がどんな結末を迎えるかに注目が集まっている。

令和版パパムス"はラブコメの要素が強くなっている。大河原美奈プロデューサーは「恋愛部分をメインにして、ラブコメにしようという方針で作り始めました。原作の面白い部分を変えずに、いかにラブ要素を足すか試行錯誤して完成しました」とコメント。

また、「とにかく"いかに視聴者をキュン死させるか"だけを考えています(笑)。外見は飯沼さんと長尾さんですが、(小梅の)中身はお父さんなので、少しやり過ぎても許してもらえるだろうというのもあり、突き抜けてやることで皆さんに笑ってもらおうという考え方なんです。"キュンの最終地点"を定めて、そこに向けて逆算して作っていくようにしています」と本作の大きな見どころである胸キュンシーンを作り上げる際に意識していることを教えてもらった。

そして、番組の企画・編成を務める中西真央氏が「第1、2話は前作の流れを汲んでいる部分が大きいのですが、後半になるにつれてオリジナル要素が強くなっています。出版社の方から『原作者もOKですので変えちゃってください』と言っていただいたので"恋愛方面でガッツリ変えてみよう"と。もちろん切なさも出せたらなと思っているのですが、30分の深夜ドラマなので"想像以上のことが起きて笑っちゃう"みたいなことが大事かなと考えています」と言うように、7話から最終話にかけて衝撃の展開となっている。

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本作の主演は、TBSスター育成プロジェクト 『私が女優になる日_』 で約9,000人の中から初代グランプリに選ばれた飯沼愛が務めているが、大河原プロデューサーは「スポンジみたい。クランクインした日とクランクアップした日では小梅がまるで別人のようで、飯沼さんは女優として成長したと眞島さんも羽田(美智子)さんも仰っていて。令和版としてどういう人物を作るのかご本人も悩んでいたかもしれませんが、それも最初の数日位で、早々に『こういう顔をしたら小梅はかわいいと思う』『中身はパパだからこういう顔をするような気がする』と(キャラクターを)掴んでいました」と、その演技に対する真摯さと表現力を評価。

中西氏も「(ドラマデビュー作)『この初恋はフィクションです』では優等生キャラを演じていましたが、今回は明るく弾けるようなキャラクターをお願いしてみました。現場で試行錯誤しながらやっていくうちに、だんだんと面白い変顔をできるようになっていって(笑)。今作はモノローグが多いドラマなので、先に声撮りしてからクランクインしたのですが、その時から個人的に"声が良いな"と思っていました。きっと彼女の持ち味だと思うのですが、"パパムス"を経て豊かな表情も加わったんじゃないかなと思います」とその成長ぶりを実感しているようだ。

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本作では、眞島のキュートな演技も話題になっているが、中西氏は「最初の段階から"眞島さんは女の子の演技も上手だな"と思っていました。こちら側からするとほぼ申し分のないお芝居だったのですが、ご自身の中では悩む部分も多かったようです。例えば、内股にすれば女の子になるというのは決めつけっぽいじゃないですか。なので、やり過ぎないことを意識しているとおっしゃっていました」と明かす。

また、大河原プロデューサーが「はじめは小梅もパパもそれぞれのキャラクターを掴まなきゃいけないので、お互いのクセについてよく現場で話していました。眞島さんは飯沼さんの動きを観察するだけでなく、レギュラー出演している生徒たちの動きを研究して盗んでいました。飯沼さんにも『おじさんはこういう時に間を置くんだよ』とか『座るときにいちいち声が出るんだよ』など、かなり具体的にアドバイスをしていたようです」と、現場での様子を教えてくれた。

令和版では"入れ替わり"に巻き込まれてしまうことになった健太先輩の"王子様"っぷりにも注目。実は読み合わせの段階ではその"王子様"っぷりは抑えめだったようで、中西氏は「陽気で、かわいらしい感じだったのですが、もうちょっと『高嶺の花感がほしい』とお願いしました。そして、いざ現場に来てみたら今の健太が出来上がっていました」と、"健太先輩"が変わるきっかけを語る。

それでも、長尾が好きなサッカーのシーンになってしまうと少し本人に戻ってしまっていたようで、大河原プロデューサーは「『長尾くん、"健太先輩"だよ!』『目の中に星作って』と言いにいったりしていました」と声をかけることもあったとか。それでも長尾の演技に対する真摯っぷりにも感心しており、「第4話で登場したバラのシーンも『これでいいのかな』と悩みながらも結構しっかりやってくださって。ふざけたシーンなのですが、すごく一生懸命向き合ってくれていました」としみじみ語る。7話ではパパと健太先輩が入れ替わることで、"イケイケ感"の増した健太先輩の姿を表現しており、そちらも見どころになっている。

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そんな素晴らしい役者3人が繰り広げてきた異色の三角関係。7話から最終話にかけての衝撃の展開は長考し、ストーリーが完成するまでに時間がかかったんだとか。大河原プロデューサーは「クランクイン前に中西さんに『こうしてみたいです』と相談されたのですが、その時には今とは違う第7話と8話が出来上がっていたんです。だけど"私たちが作るパパムスの2022年版はこのままでいいのかな"という気持ちがどこかにあったので、時間はかかるけどやってみようかという話になりました」と明かし、中西氏は「最後まで飽きずに見られると思います。大体最終回が近づくとまとめにかかる部分があると思うのですが、全然そうじゃない展開になっていますが(笑)、最終話もぜひ楽しみにしていてください!」とメッセージを送る。

飯沼愛が主演を務める"令和版"『パパとムスメの7日間』最終話は、9月13日(火)深夜24:58からTBSで放送。異色の三角関係がどんな結末を迎えるのか、ぜひその目で見届けてほしい。

なお、動画配信サービス「Paravi」では全話配信中だ。

(C)『パパとムスメの7日間』製作委員会