超特急・草川拓弥のドラマ初主演作『みなと商事コインランドリー』(テレビ東京系)の第10話が9月7日に放送された。漫画・缶爪さわ、原作・椿ゆずによる同名作をもとに描く、恋に臆病なアラサー男子とピュアすぎるイケメン高校生の年齢を超えたラブストーリー。
アラサーのコインランドリー管理人・湊晃(草川)は、長身イケメン高校生・香月慎太郎(西垣匠/以下、シン)に背中を押され、ついに高校時代に思いを寄せていた佐久間先生(福士誠治)への気持ちにケリをつけようと決意する。
湊とシン、佐久間先生のあやふやな三角関係の一方で、明日香(奥智哉)と柊(稲葉友)のサブカップルも盛り上がりを見せている。なかなか気持ちの読めない柊に振り回されっぱなしの明日香だったが、良き恋のライバルであったシンの妹・桜子(豊嶋花)が柊に告白したこともあり、自分も一歩踏み出そうとする。
勇気を振り絞った明日香は、もう一度付き合おうと言うも、「なんで?」と返されてしまう。挙句の果てには、「俺のことからかう暇があるなら、ちゃんと勉強しなよ」とまで言われる始末だ。この2人の関係性の決着は、まだまだ先が長そうだ。
その頃、佐久間先生は、大会を控えた水泳部のために、人数分のお守りを手縫いしていた。絆創膏だらけの手で、得意ではないという裁縫に勤しむ佐久間先生を見かねてか、シンはお守りづくりに手を貸す。そして話題は、湊の高校時代に。当時の思い出を楽しそうに語り、湊のことを「自慢の教え子ですよ」と言う佐久間先生に、複雑そうな表情のシン。いっそのこと憎めたら楽なのに、人柄の良さでそうさせてくれないところが、佐久間先生の魅力でもある。
水泳部の部活終わり、湊は佐久間先生から、水泳部の部員たちと同じようにお守りをもらう。そのお守りは、シンが手伝い、完成させたものだった。湊は、帰ろうとする佐久間先生を呼び止める。湊が決意を固め、佐久間先生に思いを告げようとすることは、これまでにも何度もあったが、様々な障害に阻まれ踏み切れずにいた。しかし、今回は湊の手に握られている、シンが作ったお守りが、湊の背中を押してくれた。
10年前の卒業式の日にいきなりキスをして逃げだしたことを謝るとともに、佐久間先生に救われ、様々な困難を乗り越えられたという感謝の気持ちを伝える湊。そして、佐久間先生のことが本気で好きだったということを、10年越しに伝えることができた。
湊の告白に対して、佐久間先生が返した言葉は「ありがとう」だった。「君は、あの頃も今も私の大切な教え子です」と伝える佐久間先生の言葉には、最後まで表現の一つ一つに優しさがこもっていた。
感動の去り際、「そういえば」と振り向いた佐久間先生は、「君のキスはとっても情熱的でしたよ」と言葉を付け足した。天然な佐久間先生らしさに口角が緩む。
土砂降りの中、コインランドリーに戻ってきた湊は1人、ため息をつく。そこに現れたのは、シンだった。涙を流す湊を抱きしめ、「頑張りましたね」と声をかけるシン。湊は、堰を切ったように泣き出してしまう。SNS上では、雨の中寄り添う2人のラストシーンの映像美を称賛する声や、頑張った湊を労うような声があがっていた。
次週は、東京デートをするという湊とシン、そして明日香(?)のほっこり展開に期待だ。
(文:田幸和歌子/イラスト:月野くみ)
【第11話(9月14日[水]放送)あらすじ】
湊晃(草川拓弥)は香月慎太郎(西垣匠)に東京のオープンキャンパスに行くのに案内してほしいと頼まれ、なぜか英明日香(奥智哉)と3人で東京に行くことになった。湊とシンはオープンキャンパスを終え、東京観光を楽しんでいたが、別行動をしていた明日香が帰る時間になっても戻ってこず・・・。結局、地元に帰るバスがなくなってしまった。3人は、仕方なく旅館の同じ部屋に泊まることに!隣りで寝ているシンの温もりが湊にも伝わり・・・。完全にシンのペースに流されてしまう湊は明日香に助けを求めるが・・・。
◆番組情報
ドラマ Paravi『みなと商事コインランドリー』
毎週水曜深夜0:30からテレビ東京系で放送
動画配信サービス「Paravi」で21:00より毎話独占先行配信
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