恋人や好きな人に、"異性の幼ななじみ"がいるって、ちょっぴりしんどい。なんだろう、絶対に認めなければならない存在というか。「仲良くするの、やめて!」とも言いづらいし・・・。とくに、距離を縮めている最中に幼なじみが出てくると、すごく厄介です。「こいつ、こういうところあるでしょ?」なんて、マウントを取ってきたりする。

『パパとムスメの7日間』第6話でも、そんな幼なじみ女子が登場しました。まさかの展開により、のんびりと進んでいた小梅(飯沼愛)と健太先輩(長尾謙杜)の恋は、ピッチを上げなければならない事態に! もう、パパとムスメが入れ替わっている場合じゃない!

第6話で新たに登場した健太先輩の幼なじみ・凛花(鈴木ゆうか)は、綺麗で頭がよくて、おそらく育ちもいい。なんでも持っている全方位完璧女子だ。そんな女の子が、健太先輩の側をまとわりついている。さすがに、小梅の姿になったパパ(眞島秀和)も、黙ってはいられない。だって、健太先輩がほかの女子に興味を持ってしまったのは、自分のせいかもしれないから。

健太先輩は、勉強合宿の夜、「川原は、俺のこと好き?」と小梅の気持ちを確認しました。けれど、小梅の中身はパパ。「好きです」と答えてしまえば、一気に恋が加速してしまう。そう思ったパパは、小梅と入れ替わるまでは、答えを曖昧にしようと決意。筆者も、この時のパパの決断には同意します。これ以上、健太先輩との初めての思い出をパパに奪われてしまうなんて、小梅が可哀想すぎる(パパも、不本意なのは分かっているけれど)。

しかし、答えを曖昧にしている以上は、健太先輩が何をしていても文句は言えません。それどころか、今の小梅の対応は、ただの思わせぶりに見えている可能性だってある。小梅は誰よりも強く、健太先輩のことを想っているはずなのに・・・。小梅もパパも、悔しい気持ちを抱えているなか、全方位完璧女子・凛花が追い討ちをかけてくる。

「なんか、健太がごめんなさい。健太って、昔から誰にでも優しくて、女の子を勘違いさせちゃうところがあるの。私、幼稚園からずっと一緒だから、健太のそういうところよく知ってて・・・」

こんな短い言葉のなかに、これだけマウントを散りばめられる人、います?

まず、「健太がごめんなさい」と切り出すことで、まるで身内かのように錯覚させる(いや、別に謝ってほしいなんて言ってない!)。さらに、昔から知っているアピールを入れた上で、"あなただけに優しいわけじゃない"と伝える。マウンティング検定があったら、いちばん最初の例文に出てきそうだ。あまりにも、分かりやすすぎる。

ただ、彼女も、健太の恋愛対象に入れない苦しみを抱えているのかもしれない。ずっとそばにいるのに、いや、ずっとそばにいるが故に、幼なじみの枠を越えられない苦しみ。幼稚園から築いてきた関係を捨てて、今さら恋人に進展するのは、かなり難しいだろう。だから、いきなり現れて健太の心をかっさらっていく小梅のような存在が、許せないのだと思う。

しかし、凛花は意外と素直なタイプだ。計算高い女の子なら、味方のふりをして近づき、信頼を勝ち取った上で、「実は、健太って誰にでも優しいんだ」と言うはず。でも、凛花は初対面から、自分が言いたいことをズバズバ言っていた。まっすぐで単純だからこそ、一度"小梅側"についたら、サッと身を引き、健太との恋を応援してくれる可能性もある。典型的な悪役というよりは、『君に届け』のくるみや、『花のち晴れ〜花男Next Season〜』の愛莉のように、最終的にはヒロインのいちばんの味方になる女の子ポジションを獲得するような気もする。

小梅と健太先輩、そして凛花の三角関係の行方も気になるところ。しかし終盤では、そんなことを言っていられないくらいの緊急事態が。なんと、小梅とパパがおばあちゃんからもらった"おまもり"には、人と人が入れ替わる効果があったというのだ。さらに、小梅の姿をしたパパは、健太先輩にそのおまもりを渡していて・・・。予告には、今まで見たことないくらいに陽気な健太先輩の姿が(涙)。どうなってしまう、この入れ替わり生活! はやく、解決の糸口が見つかることを願います。

(文・菜本かな/イラスト・月野くみ)

【第7話(9月6日[火]放送)あらすじ】

理恵子 (羽田美智子) との会話から、ついに入れ替わりの手がかりがお守りにあることを知った小梅 (飯沼愛) と恭一郎 (眞島秀和)。だが、元に戻る方法がわからない上に、小梅<中身は恭一郎>が健太先輩 (長尾謙杜) に肝心のお守りを渡してしまっていた。

健太先輩からなんとかお守りを返してもらおうとする小梅と恭一郎だったが、健太先輩は大事な試合前の願掛けをしに山に行っており連絡がつかない。慌てて健太先輩を追いかけて山へ向かう小梅と恭一郎。やっとのことで健太先輩を見つけ、お守りを返してもらおうとした瞬間、森の中から物音が...。驚いた小梅<中身は恭一郎>が後ずさりするとそこは斜面になっており・・・!?

病院で目覚めた小梅は恭一郎と健太先輩の様子が何かおかしいことに気づく・・・! 恭一郎は大事な御前会議、健太はサッカー大会の準決勝の試合を控えた中、3人の運命はいかに・・・?

◆放送情報
『パパとムスメの7日間』
毎週火曜深夜24:58よりTBSほかで放送。
動画配信サービス「Paravi」では、1週間先行配信中。