なんらかの事情を握っているに違いない看護師の野田(上地春奈)が何者かに突き落され転落死した『赤いナースコール』(テレビ東京系)第7話。

野田は刑事の加藤(堀口紗奈)と深夜の院内潜入捜索時に会っていたことがわかり、さらにこの転落死の前には屋上で老婆・三上(藤夏子)を轢き殺したトラック運転手・宇多川(長野克弘)と話し込んでいた。どうやら様々な不幸が重なりがんに冒され余命いくばくかの宇多川に、院長の榎木田(鹿賀丈史)は援助をすることで恩を売って忠誠心を誓わせ、代わりに汚れ仕事の依頼をしているようだ。ということはやはり、翔太朗(佐藤勝利)とアリサ(福本莉子)が交通事故に遭い、ここ榎木田記念病院に運び込まれるように仕向けたのも榎木田ということになる。

野田は医師の石原(板尾創路)を見張るために榎木田から命を受けてペアを組み、そして恋仲にもなっているのではないだろうか。石原は前話で榎木田に情報を買うようにゆすりをかけており、彼らはどうやら一枚岩ではないようだ。

野田が死亡する直前まで聴いていたイヤホンからはお馴染みチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」が鳴り響く。翔太朗とアリサが病院を脱走しようとした際に電ノコ男(おそらく榎木田)に襲われそうになり、タイミングよく院内放送で同じ音楽が流れたが、その音源をかけたのは野田だったのだろうか。

そもそもなぜ榎木田が翔太朗とアリサが事故に遭うように仕向けたのか。どうしてアリサのことだけを手元に置いて見張るように別室の個室に入院させているのか。やはり、アリサを院内で監視しようとする意図が見られる。そして個室ゾーンに入院させているのは、例えば隣の病室を榎木田が押さえ、彼女の動きを見張りやすいようするためということではないだろうか。

おそらくアリサは加藤が自身の病室に潜入してきたことに気がついていながら、刑事の工藤(池田鉄洋)にはそうとは話さなかった。そして、廊下で男女の笑い声がしたと供述したのもまた捜査を錯乱させるためなのか。この病棟で深夜に男女が話していたとなれば疑われるのは自ずと石原×野田ペアとなるだろう。

とにかくアリサが怪しく、榎木田となんらかの深い関係があるのは間違いなさそうだ。例えば、サイコキラーの性質があるアリサを病院内に閉じ込め監視しようとしたところ、その衝動が抑え切れなくなった彼女は、遂に院内で連続殺人を起こしてしまっている可能性はないだろうか。アリサのことを「荷物」と言い放ち、猿のぬいぐるみを蹴り飛ばした野田は、その後何者かに殺害されてしまった。アリサはもしかすると野田が宇多川に三上の殺害依頼をしていたことを知って、その怒りで野田を手にかけたのかもしれない。

加藤の遺骨からは喉仏だけが見つからなかったようだが、これまで犯人が収集した遺体のパーツは一体どこに保管されているのだろうか。そのパーツを組み合わせた人体を作ろうとしているようにも思える。

最後に、看護師・西垣(浅田美代子)が榎木田に「見当はついている」と言った「例の件」がきっとこの事件に関する"事情"に深く関わる内容に違いないが、一体何なのか。

文:佳香(かこ)

【第8話(8月29日[月]放送)あらすじ】

野田千鶴子(上地春奈)が3階から落下し、鉄柵に刺さった状態で発見される。イヤホンからはチャイコフスキーの曲が。歯は無残にもペンチで抜かれ持ち去られていた。明らかにチャイコフスキー犯による犯行だ。"呪われた病院"から三森アリサ(福本莉子)を守りたい春野翔太朗(佐藤勝利)は、互いに情報を共有し一緒に犯人を追い詰めたいと工藤文世(池田鉄洋)に直訴。難色を示すが、翔太朗の熱に押されしぶしぶ承諾する。

◆番組概要
ドラマプレミア23『赤いナースコール』
毎週月曜23:06からテレビ東京系で放送
地上波終了後、動画配信サービス「Paravi」にて配信

(C)「赤いナースコール」製作委員会