毎週金曜22:00からTBS系で放送されている有村架純、中村倫也W主演ドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』。動画配信サービス「Paravi」では、『石子と羽男―』に登場する、「そば処 塩崎」の店員・塩崎啓介(おいでやす小田)を主役にしたオリジナルストーリー「塩介と甘実―蕎麦ができるまで探偵―」が独占配信中だ。本作はそば店を舞台に、塩崎啓介、通称"塩介(しおすけ)"と、常連客の甘露果也実、通称"甘実(あまみ)"が、店を訪れる客の悩みやトラブルを推理で解決しようと奮闘する姿を描いている。今回、"塩介と甘実"を演じるおいでやす小田と久保史緒里(乃木坂46)にインタビューし、お互いの印象や撮影の裏話などを聞いた。

――バラエティ番組では共演経験があるかと思いますが、本作で共演してのご印象は?

小田:演技がすごすぎてほんまにしーちゃんのイメージが変わりました。撮影していてマジで泣きそうなときあります、僕。劇中のしーちゃん、めちゃくちゃ怖いんですよ。めちゃくちゃいい子でおっとりした子なんですけど、撮影中はそれを忘れるくらい迫力がすごいので。世間の久保史緒里のイメージが絶対変わると思います。本当に甘実が存在しているんだなという感じです。

久保:私はバラエティ番組でしかご一緒したことがなかったので、お芝居でご一緒させていただけるのもすごい楽しみだなと思ってたんですけど、本当にものすごく真面目な方で・・・

小田:ううん、全然そんなことない。

久保:(笑)。営業妨害かもしれないですが、セリフ量が多い役ということもあって、撮影の合間も「読み合わせお願いしても良いですか」と共演者の方に声をかけたりされていて、ものすごく真面目な方だなと思いました。そういう意味でもすごい安心感があって、頼らせていただいてます。

小田:とんでもない、こちらこそです。バラエティで共演していたこともあって、最初から結構いいコンビネーションが出せていたかなと思いますね。

20220819_sioama_02.png

――オファーが来た時のお気持ちは?

小田:楽屋で「やったー!(大声)」って言いました。

久保:すごい大きい声・・・びっくりしました(笑)。

小田:(笑)。本編とスピンオフに出演するということで不安もあったんですけど、迷惑かからないように全力で頑張ろうと思いましたね。スピンオフは「めちゃくちゃセリフ多いです」と言われたんですけど、それでも挑戦してみたいと思いました。

久保:私の場合はオーディションのような形だったんですけど、まさか自分が受かるとは思わなくて・・・。監督とプロデューサーさんと読み合わせしたんですけど、「ダメだったな」って落ち込んでいたんです。

小田:何がダメだと思ったの?

久保:同じセリフを2パターンで演じてみてください、と言われてやってみたんですけど自分の中では上手く出来なくて悔しかったんです。そのあと面談のようなものがあったんですけど、私が載っている雑誌でプロデューサーの新井(順子)さんがお肉のページを見てらして・・・

小田:新井さん!

久保:それもあって落ちたと思っていたんですけど・・・。

小田:あ、じゃあ新井さんの中では早々にしーちゃんに決まってたからお肉のページ見てたんかな(笑)。すごいなぁ。

久保:絶対に落ちたと思っていたので、決まった時は本当に嬉しかったです(笑)。安心しました。

――印象的だった撮影は?

久保:小田さんが監督のリクエストで「乙女みたいなポーズでおそばを食べる」というシーンがあって、両手で頬杖をして乙女な目で見守られながら蕎麦を食べてるシーンを見るっていうところがあったんですけど、その抜けに絶対に私が映ってるんですけどそれが結構きつくて・・・

小田:きつ・・・終わり終わり終わり! そんなこと言われたらもうやってられへんよ!

久保:そういうことじゃないです!(笑)。笑いをこらえるのがきつかったんです!

小田:ほんまか?

久保:本当です。とても可愛らしかったんですけど、面白かったので本当に笑いをこらえるのが大変で。でもそういうのも毎回楽しませてもらっています。皆さまにもぜひ見てほしいです。

20220819_sioama_03.png

――悩みを解決する作品ですが、お互いへのちょっとした悩みなどはありますか?

小田:本当にちょっとですけど、しーちゃんにはもう少し疲れた顔をしてほしいですね。撮影が結構詰め詰めのスケジュールだったりするので、僕は後半になってくると監督から「疲れが顔に出てる」と言われてしまうんですけど、しーちゃんは全くそれがないのですごいなと思って。でも僕が体力ないやつやと思われてしまうんで。

久保:私は現場でもう少し小田さんとお話したいです・・・。私がすごい人見知りというのもあるんですけど、小田さんと赤楚(衛二)さんと仲良すぎて入っていくのがなんだか申し訳なくて(笑)。

小田:でもずっとじゃないから。

久保:話しかけに行っても大丈夫ですか?

小田:もちろんもちろん! 赤楚君と何蕎麦が好きかっていう談義してる時とか入ってきてほしかったよ。

久保:本当にお二人が仲良すぎて(笑)。

小田:ちなみに何蕎麦が好き?

久保:あったかいたぬき蕎麦が好きです。赤楚さんがざる蕎麦しか食べないというお話で盛り上がってましたよね。

小田:そうそう。赤楚君がちょっと変わってて、一番好きな蕎麦聞いたら「ザル蕎麦」って答えたから「天そばとザル蕎麦あったらどうするん」って聞いたら「天そば」って答えたんですよ。「それなら一番は天そばやろ!」ってなって。

久保:すごい盛り上がってましたよね。羨ましかったです(笑)。

――本作の見どころを教えてください。

小田:テロップとか効果音とかすごく面白い編集にしてくださってるんですよね。シリアスになりそうなカットも面白くあたたかく仕上げてくださっていて。見やすい尺ですし、展開も早くて見始めたら続けて見たくなるような感じになると思います。しーちゃんが演じる甘実の狂気も本当におすすめです。ときたま夢に出てくるんちゃうかなというほどの冷たい目つきをぜひ見てほしいです。

久保:カット数がすごく多くてテンポが良くて、そば店なのに「調停パート」のシーンはそれっぽく見えるようになっていたりして絵面も面白いと思います。カット数が多くていろんな角度からキャラクターたちを見ることが出来るので、ストーリーと共に楽しんでいただきたいです。

◆放送情報
『石子と羽男−そんなコトで訴えます?−』
毎週金曜深22:00から、TBSにて放送。
地上波放送後、動画配信サービス「Paravi」でも配信中。
また、Paraviでは出演者のセリフだけでは表現しきれない「ト書き」や情景描写などをナレーションで説明した解説放送版、Paraviオリジナルストーリー「塩介と甘実―蕎麦ができるまで探偵―」も配信中。

(C)TBS