超特急・草川拓弥のドラマ初主演作『みなと商事コインランドリー』(テレビ東京系)の第7話が8月17日に放送された。漫画・缶爪さわ、原作・椿ゆずによる同名作をもとに描く、恋に臆病なアラサー男子とピュすぎるイケメン高校生の年齢を超えたラブストーリー。
アラサーのコインランドリー管理人・湊晃(草川)は、高校時代に恋した佐久間先生(福士誠治)に頼まれ、長身イケメン高校生・香月慎太郎(西垣匠/以下、シン)の通う高校で、自身がOBでもある水泳部でコーチを始める。しかし、湊が佐久間先生や水泳部員たちと楽しげに過ごす姿を、シンは複雑な表情で見つめていた。
湊は自身がケガで全国大会を諦めた経験から部員たちの力になりたいと語るが、シンは湊が「裸の男たちに囲まれる」ことに嫉妬心を剥き出しにし、自分も水泳部に入りたいなどと言い出す。
そんなシンがかつて漏らした「こっちはどんな思いで10年も・・・・・・」という言葉が引っかかっていた湊が、その意味を尋ねても、教えないと言うばかり。
湊はシンの妹・桜子(豊嶋花)からの誘いを受け、シンの誕生日会で渡すプレゼントを買いに行くが、その帰り道に佐久間先生とバッタリ会う。そして、高校時代、部活帰りによく飲んでいたスイカシェイクを奢ってもらうが、その様子をまたシンが見ていたから、ややこしい。佐久間先生への嫉妬に加え、湊はスイカシェイクをシンと一緒に飲みに行く約束をしたことを忘れていたためだ。
「ガキみてえなことで怒ってんじゃねえよ」と言う湊の口を手で塞ぎ、苛立ちを見せるシン。湊が発する「ガキ」という言葉は、シンを好きにならないための自身の気持ちへの牽制に聞こえるし、シンが最も苛立ちを見せるのも、やはりその言葉だ。
そして、気まずいままシンの誕生日を迎えた湊は、道中で会った明日香(奥智哉)を誘い、一緒に誕生日会に参加する。しかし、兄と湊のギクシャクした様子に気づいた桜子が気を利かせ、ケーキをとりに行き忘れたからとウソをつき、明日香と弟を連れ出す。
人の気持ちに敏感な桜子と明日香は、どこか似た者同士に見える。しかも、桜子が恋愛相談で「好きな人」として見せた塾の先生の写真は、皮肉にも明日香が思いを寄せる柊(稲葉友)だった。そして、柊は湊が恋した佐久間先生の甥でもある。複雑にもつれる五角関係⁉︎
一方、湊と2人きりになったシンは、見てほしいものがあると言い、自分の部屋に誘う。シンが見せたのは10年前の写真だった。シンの弟に既視感を覚えた湊だが、その姿と瓜二つの10年前のシンの写真を見て、ある日の思い出が蘇る。それは、湊が助けた、海で溺れていた少年だった。服がびしょ濡れになったことを気にかける少年に、湊は「じいちゃんの店に行けば10分で乾く」と言い、"みなと商事コインランドリー"の名を告げていた。
なんとシンにとって湊はそのときからの初恋の人で、ずっと忘れられなかったと言う。そして、東京のブラック企業で働いていた湊が、体調を崩して地元に戻り、コインランドリーを継いだために2人は再会できたのだった。もしかして湊が東京に住んでいた期間も、シンは何度もコインランドリーに足を運んでいたのだろうか。
ようやく10年前の接点を伝えられたシンは、ガキでも高校生でもなく、1人の男として付き合って欲しいと、思いをまっすぐ湊にぶつける。
この10年越しの告白に湊はどう答えるのか。湊とシンの関係性に大きな変化が訪れそうだ。
(文:田幸和歌子/イラスト:月野くみ)
【第8話(8月24日[水]放送)あらすじ】
10年前に命を救われてからずっと湊晃(草川拓弥)のことを想い続けてきた香月慎太郎(西垣匠)。その想いを聞いた湊は、シンとのことをちゃんと考えるべく、高校時代に想いを寄せていた相手・佐久間先生(福士誠治)と決着をつけることに。一方、シンの妹・桜子(豊嶋花)はコインランドリーで、塾講師・柊(稲葉友)に遭遇。そんな2人の姿を見ていた明日香(奥智哉)は・・・。そんな中、シンの成績が下がり今のままだと志望の医大に入るのが難しいと言われ、湊も偶然聞いてしまう。考え抜いた湊が出した答えとは・・・?
◆番組情報
ドラマ Paravi『みなと商事コインランドリー』
毎週水曜深夜0:30からテレビ東京系で放送
動画配信サービス「Paravi」で21:00より毎話独占先行配信
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