超特急・草川拓弥のドラマ初主演作『みなと商事コインランドリー』(テレビ東京系)の第5話が8月3日に放送された。漫画・缶爪さわ、原作・椿ゆずによる同名作をもとに描く、恋に臆病なアラサー男子とピュアすぎるイケメン高校生の年齢を超えたラブストーリー。
アラサーのコインランドリー管理人・湊晃(草川)は、長身イケメン高校生の香月慎太郎(西垣匠/以下、シン)に頼まれ、こっそりと公開授業を見に行く。そこで湊の名を呼ぶ者が。なんと高校時代に恋した佐久間先生(福士誠治)である。
シンや英明日香(奥智哉)のクラスの臨時担任として赴任してきたのが、佐久間先生だったのだ。同窓会に佐久間先生が来られなかったことに少し安堵していた矢先の偶然の再会。湊は狼狽えるあまり「腹痛が頭痛なんで、帰ります!」と謎の言い訳を残してその場から逃げてしまう。そして、「傷心旅行」なるプチ旅行をし、今も佐久間先生のことが好きなのかと自問自答する。
一方、湊の好きだった人が佐久間先生だと知ったシンは、気が気でない。湊に頻繁にLINEしても既読スルーで、佐久間先生に面と向かって湊をどう思っているのか尋ねるが、明日香に制止される。明日香には苛立ちも嫌な顔もそのまんま見せるシン。この2人、やはり相性が良い。しかし、そんな明日香にも何か悩みがあるようで・・・。
コインランドリーの営業を再開した湊と、遊びに来た明日香のもとに、怖い顔をしたシンが現れる。しかし、湊から土産をもらうと思わず笑顔がこぼれ、湊の思い出のスイカシェイクを奢ってもらう「デート」の約束をすると、機嫌を直す。そこで湊の手を握り、湊が誰を好きでも自分は湊が好きで、諦めないとストレートに伝える。
シンの真っ直ぐさに触発され、自分のウジウジぶりが情けなくなった湊は、意を決して佐久間先生の実家の駄菓子屋を訪ねる。しかし、甥っ子の佐久間柊(稲葉友)から先生が一人暮らしをしていると聞き、住所を書いた紙を渡されるが、流石に家に行くのはな・・・と躊躇する。
そんな湊の背中を押したのが、意外にもシンだった。湊が落とした佐久間先生の住所のメモを拾い、湊が自分の気持ちにケリを付けようとしていることを知ると、「行ってください」と送り出す。
翌日、家の前まで来ても、やはり逡巡する湊を佐久間先生が見つけ、家に迎え入れる。佐久間先生は昔の写真を湊に見せた。そこには、高校時代の金髪でやさぐれた様子の湊の姿が。佐久間先生は、校舎裏でタバコを吸う湊の隣にそっと座り、湊の手からタバコを取り上げると、自分で吸ってみせた。しかし、タバコを吸えない先生はむせてしまい、心配する湊に、「水泳部、入部しませんか」と笑顔で誘った。湊を明るい場所へ引っ張りあげてくれたのが、佐久間先生だったのだ。
姪っ子の描いた似顔絵を背中に貼られたまま気づかず登校したり、テレビのリモコンを間違えて持ってきたり、天然ぶり炸裂なのに、人の気持ちには敏感で、土足で踏み込まずにさりげなく手を差し伸べる佐久間先生。単なる憧れの存在ではなく、大人で優しく、にもかかわらず天然のドジっ子という、最強の属性を持つ佐久間先生。シンにとってはかなり手強いライバルだろう。ちなみに、授業中、上品かつ優雅にドジっ子ぶりを発揮する佐久間先生を見るシンの呆れと驚きの入り混じった複雑な表情に、個人的に今回のMVPをあげたい。
結局、佐久間先生に当時の思いを告白して、ケリをつけようとしたはずの湊は何も言い出せず、逆に大会が近い水泳部のコーチを頼まれ、引き受けてしまう。何も伝えられなかった湊を責めるシンだが、そこから2人は、目のやり場に困るほどの甘いじゃれあいを見せる。
湊とシン、佐久間先生の三角関係に加え、明日香とシンを見つめるクラスメイトの女子、シンの妹・桜子(豊嶋花)が憧れる塾の先生で佐久間先生の甥・柊、さらにラストシーンでは新キャラ・町田咲(井上小百合)も登場。それぞれの思いが交錯し、ここからさらに一波乱ありそうだ。
(文:田幸和歌子/イラスト:月野くみ)
【第6話(8月10日[水]放送)あらすじ】
ある日突然、湊晃(草川拓弥)の元同僚・町田咲(井上小百合)がお店に現れた。過去に付き合っていた2人だったが、湊が突然会社を辞め、地元に戻ったことで2人は別れていた。地元で生き生きとしている湊をみた咲は、別れた理由が地元にも有るのではと尋ねるが、湊は黙ったまま・・・。そんな時、2人のもとに香月慎太郎(西垣匠)が現れるが元気がない・・・。その日の夜、いつも大事なことから逃げてシンに心配をかけてばかりの湊はシンの為にもと、本当のことを伝えるため咲のもとへ走り出す!
◆番組情報
ドラマ Paravi『みなと商事コインランドリー』
毎週水曜深夜0:30からテレビ東京系で放送
動画配信サービス「Paravi」で21:00より毎話独占先行配信
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