毎週火曜深夜24:58からTBSで放送中の飯沼愛主演ドラマ『パパとムスメの7日間』。五十嵐貴久の同名小説が原作で、飯沼愛と眞島秀和が演じる父と娘の体が入れ替わり、娘が思いを寄せる健太先輩(長尾謙杜)との奇妙な三角関係が描かれている本作。今回、主人公・小梅(飯沼)の親友で、健太先輩との恋愛を応援する今どき女子・中山律子を演じる小栗有以(AKB48)にインタビュー! 演じる際に意識していることや共演者の印象、本作の見どころなどを聞いた。

――今回、ご自身の役をどのような人物と捉えて演じられていますか?

明るくてクラスの中心人物、TikTokやInstagramなどを活用している情報通でトレンドを取り入れるのが早い、今どきの女の子です。普段の自分は落ち着いてる方なんですけど、ちょっとテンションの高いキャラクターで、主人公の小梅の恋愛を盛り上げて後押しするような役どころなので、とにかくその明るさを大事にしたいと思い、撮影が始まる前から明るくテンション高めに話すことを意識して自分の体に馴染むように練習してから撮影に臨みました。トレンドにも敏感ということで、私もプライベートでTikTokとかInstagramをよく見てトレンド情報をキャッチするようにして、普段から律子になりきろうと思って過ごしています。

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――ではご自身の学生時代とは全く違う感じでしょうか?

そうですね。学生時代はもうグループにいたので"The青春"というのを経験していなくて、同世代の高校生の間で何が流行って、どんな雰囲気で話をしているのかとか全くわからなかったんですよね(笑)。アイドルでいる時はきちんと敬語や丁寧語を使うように意識しているので、ラフな言葉遣いや今どきの子が使う言葉をナチュラルに発するというのが難しくて・・・ひたすらYouTubeやTikTokで今どきの女の子を見て勉強しました。すごく苦戦しました(笑)。

――主演を務める飯沼さんのご印象は?

律子と小梅はとても仲良しなので、私も律子になりきるために明るく積極的に話しかけるようにして、すごく仲良くなることができました。お互いに食べ物が好きなので「餃子が好き」「美味しいの一緒に食べに行きたいね」とか、色んな食べ物の話で盛り上がることが多いです(笑)。年齢がひとつ下ということで妹みたいでとてもかわいいなと思うんですけど、お芝居に入るとすごいしっかりしていてカッコいいなと思います。

お父さんと入れ替わる役ということですごく大変だと思うのですが、真摯に監督と話し合って演技に取り組んでる姿が自分より年下だとは思えないぐらいしっかりしているんですよね。それに加えて、表情のバリエーションがいっぱいあって、可愛いけど面白いというのも表現できていて、さすがだなと思いました。

――健太先輩役の長尾さん、律子の彼氏で健太先輩の親友でもある小関先輩役の松本さんのご印象は?

長尾さんはすごく明るくて、現場入ってきたら誰よりも大きい声で「おはようございます」と挨拶されているのがとても印象的です。明るい中にも同じアイドルとして同じ雰囲気を感じるところもあって、これまでグループとして歌番組でお会いする機会はあったんですけどちゃんとお話できたのは今回が初めてでした。「あの曲が好き」とか「コンサート大変だけど楽しいですよね」とかアイドルとしてのお話ができるのが新鮮で楽しいです。

松本さんはTikTokや『オオカミくんには騙されない』を拝見していて知っていたんですが、『オオカミくんには騙されない』が好きすぎる『パパムス』監督とのやり取りがとても印象的です(笑)。リハーサルの合間の時間に番組の音楽を流して"オオカミくんごっこ"してるんです。『オオカミくんには騙されない』で紙が置かれていて、出演者がそれを読むシーンがあるんですけど、それをオマージュして監督も演出の指示とかわざわざ紙に書いて最後に「それができなかったら脱落します」と書かれていて(笑)。番組の演出を絡めて、撮影でやってほしいことを伝えるという、松本さんがいるからこそできるちょっとした遊びがあって、監督含めてみんなすごく明るくて楽しい現場だなと思いました。

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――これまでに撮影した中で印象的だったことは?

ある別荘に行く回があるんですが、みんなでスイカを食べたり花火をしたり、一足先に夏を感じれることができてすごく楽しかったです! 去年とか全然そういう夏っぽいことができてなかったので、久しぶりに花火ができて嬉しかったです。

あとちょっと苦戦した事があって・・・律子が「健太先輩との恋愛頑張って」と言った後にウィンクをしてから去るような芝居があったのですが、ウィンクが苦手だったので大変でした(笑)。律子のウィンクは特徴的で、片目を瞑る時に口が大きく開いてしまうんですけど、苦手なウィンクを大げさに!というのがさらに難しかったポイントですね。鏡を見ながら沢山練習したので、そんな律子のウィンクにも注目してほしいです。

――小栗さんの思う本作の魅力は?

パパとムスメが入れ替わるという設定がやっぱり面白いですよね。眞島さんは若い子の雰囲気を追求されていて、「やり過ぎないようにしてる」とその"小梅らしさ"の塩梅を調整していると伺って、「さすがだな」と感動しました。あと小梅を意識して内股にしてると仰っていたんですが、カメラが回ってない時も内股になっていて、自然と小梅が舞い降りてきているのが可愛らしいなとも思いました。愛ちゃんも眞島さんもそれぞれお父さんと小梅の顔をきちんと描き出していて、いろんな表情が見れるのが面白いので、今後どんな表情が見られるのかなと私もいち視聴者として楽しみにしています。

――近年、女優としてのお仕事も増えているかと思いますがいかがでしょうか?

これまでグループとして活動していて、なかなか一人で芝居の仕事に行くことがなかったんです。グループに所属して8年間経っていろんな経験ができていると思っていたんですけど、グループ外で活動すると全く感覚が違くて、知らなかったことも多くて新しく学ぶことが沢山あって楽しいです。全く自分とはタイプの違うキャラクターを演じるというのも改めて面白いなと感じていて、これからも色んな役に挑戦していきたいなと思いました。また、芝居だけでなくバラエティやモデルなど、自分のゴールを決めずにいろんな活動に挑戦していきたいです。

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――視聴者の方にメッセージをお願いします。

今回はリメイクバージョンってことで小梅と健太先輩の恋愛がメインになっています。その恋愛を私も律子として盛り上げているので、一緒に2人を応援しつつ律子の明るいキャラクターにも注目してほしいです。また、ちゃんとできているかちょっと不安で恥ずかしい気持ちもありますが(笑)、頑張って練習した成果を見せているので律子のウィンクシーンも見ていただけたらと思います。

◆放送情報
『パパとムスメの7日間』
毎週火曜深夜24:58よりTBSほかで放送。
動画配信サービス「Paravi」では、1週間先行配信中。