大政絢が主演、佐藤大樹（EXILE／FANTASTICS from EXILE TRIBE）が共演するTBSドラマストリーム『理想ノカレシ』の第8話・最終回が放送。
光琉 (佐藤大樹) との契約恋愛を終わらせて2ヵ月が過ぎ、優芽子 (大政絢) は、先輩であり社長の水上 (細田善彦) との交際をスタートさせていた。ある日、人生で大事なことは漫画で学んだと話す優芽子に、水上はそんな優芽子だからWEB漫画家だった光琉（佐藤大樹）と気が合ったのかと気になってしまう。優芽子としては光琉との関係は吹っ切れたと語るのだが･･･もともと先輩と後輩の関係性だったこともあって、激甘な恋愛関係とはいかない様子。だが、水上は優芽子にプロポーズ！ 光琉のことを意識しての、焦りなのかもしれないと思わずにはいられない。
プロポーズされたことを聞いた友実 (瀬戸さおり)は、水上の行動力に感嘆するも、水上の趣味に合わせ、キャンプに行くために体力作りをしている優芽子を見て無理しているのではと心配する。その話を聞いていた冬馬 (小宮璃央)も優芽子を心配し、「あいつ（光琉）の方がマシだったよ」とふてくされる始末。「あいつだから優芽子のこと･･･」と言葉に詰まる冬馬。優芽子の幸せのために諦めた身としては、辛いところだろう。友実も優芽子のことを話していた時の光琉の言葉は演技じゃなかった気がする、と本音を漏らす。辛口ながらも見守ってくれる2人からそう言われ、さすがに優芽子も考え込んでしまうわけで･･･。
そんな折、葵 (堀未央奈) が優芽子の家にやってくる。「光琉から連絡ないですか？」と優芽子に問う葵。光琉は、失踪し、連載漫画『理想ノカレシ』も休止になっていたのだ。光琉を探して欲しいと言う葵は、「光琉はあなたのことが好きだったの。本気で好きだったのよ」と告白。2人の仲を引き裂きたかった葵だったが、光琉の傍にいたからこそ光琉の気持ちには気づいていて...「ごめんなさい」と頭を下げる姿に、葵の心情も分かる優しい友実や冬馬だからこそ、心苦しい表情を浮かべていたのが印象的だった。
そんな葵の言葉を聞いた優芽子は、水上に会い「（水上とは）一緒に働いていたい。ずっと尊敬する先輩でいてくれませんか」と自分の思いを伝える。そして察しのいい水上が「フラれたってことだよな」と言い、優芽子を心配して光琉を待つのかと聞く水上。そんな水上の言葉に、待つのではなく「見つけるんです、私が必ず」と伝える優芽子。プロポーズを断るのではなく、言葉を選んで誠心誠意、自分の思いを水上に伝える優芽子も、そんな優芽子をフォローし後押しする水上もとてもスマートだ。1話の彼氏を後輩に略奪される悲劇から考えると、こんなにも優芽子の周りにはステキな人がいるんだなと、ホッとした気持ちになった。
そして優芽子が思い切って光琉の担当編集者に会いに行くと、編集者は光琉が描いていたWEB漫画「理想ノカレシ」のモデルの女性だと気づき、掲載はしないでほしいと光琉に言われていた「理想ノカレシ」の最終話原稿を優芽子に見せる。それを見て、ある本屋にたどり着いた優芽子は何日も本屋で光琉が来るのを待ち、そして、ついに光琉との再会を果たす。
バイトをしながら旅に出ていたという光琉に、優芽子は「理想ノカレシ」最終話に描いてあったことは本当か尋ねる。それは･･･優芽子が光琉と空港で偶然出会う前に、この本屋で会っていたということ。そして、その時、優芽子が小さな子に優しく世話をしているのを見かけてから、光琉が優芽子に恋をしていたということだった。
「空港で再会した時、思ったんです。これが単なる偶然じゃなくて、運命だったらって」。
旅に出てからもその思いが強く、旅に出ても優芽子のことが忘れられず「優芽子さんのそばにいちゃダメですか？」と問いかける光琉。優芽子は「あなたは理想の彼氏じゃない」と言いつつも、「光琉がここから出ていかない。あなたが好き。私、光琉じゃなきゃダメみたい」と笑顔を見せた。互いに愛していることを口にする2人が何とも甘くて、漫画みたいな王道ハッピーエンドなのが微笑ましい。
「結局、好きになった人が理想のタイプってことか。ありがちね」
そんなふうに優芽子に対して、あっけらかんと言う友実の捨て台詞のような本音（笑）が、本当に説得力のあった最終回。そんな言葉を聞きながらも、笑顔で「彼を幸せにしよう」「お姫様が王子様を幸せにする。そんなおとぎ話があったっていいんじゃない？」と口にする優芽子が、何だか男前だった。葵や冬馬の前向きな後日談も描かれていて、うれしいところ。優芽子＆光琉が、偽りの恋愛ではない、心からの"契約"を結べるのか･･･見届けた方もふと笑顔がこぼれてしまうような、温かなラストだった。
（文：小松加奈／イラスト・月野くみ）
◆配信情報
『理想ノカレシ』
動画配信サービス「Paravi」で全話配信中。
（C）TBS
- 1
