「まだ死にたくない。アリサと結婚するまでは死ねないってこと」
「じゃあ結婚したらもういいんだ、子どもの顔を見なくても。私は翔ちゃんと一生一緒にいたい。私が死ぬまで・・・」

ドライブ中に恋人間で交わされたこんな他愛もない会話が、なんだか単なる"たとえ話"に終わりそうになさそうだ。

『赤いナースコール』(テレビ東京系)第1話では、若手脚本家の春野翔太朗(佐藤勝利)とその恋人・三森アリサ(福本莉子)がこの会話のすぐ後に交通事故に遭い、閉鎖的な病院に運び込まれたことをきっかけに猟奇的な連続殺人事件に巻き込まれてしまう。どうやらこの病院のあるエリアで被害者の遺体から耳やら眼球、指などその一部を犯人が持ち去る"劇場型の連続殺人事件"が起きているようだ。

そして、早速翔太朗の身の回りでも不可解なことが起こり始める。事故に遭った車両はなぜかドライブレコーダーがオフになっており、彼のスマホも行方不明。そして第1話ラストで同じ病室だった滝中(橋本淳)の死体の手になぜか翔太朗のスマホが握られていたのだ。滝中の死体の下半身は欠損しており、この連続殺人事件との関与が疑われる。さらには椎間板ヘルニアで入院していた彼の正にその患部が切除されていた点も気になるところだ。

そもそもこの病院はいわく付きで、かねてより"体は良くなってるのになかなか退院させないのは病院側の陰謀"、"夜中にストレッチャーが廊下を移動する音が聞こえてくるのは、死にそうな患者の内臓を摘出している"等の噂が絶えないらしい。実際、滝中は日帰りでの手術で済むと聞かされていた症状で3ヶ月間入院していた。

何より気がかりなのは、入院後一度も顔を合わせていないアリサのことだ。しかもアリサの名札が掲示されている病室にいた患者は全くの別人だった。彼女はどこにいるのだろうか。顔面の右側を大手術し、そのショックから翔太朗にも会いたくないと話しているようだが、そもそもドライブレコーダーの電源をオフにできたのは彼女しかいないようにも思える。

最大の謎はタイトルにもある「ナースコール」だ。翔太朗がナースコールを押そうとすると、同じ病室の入院患者ら全員の間に一気に不穏な空気が漂う。そのうちの一人が言った「好きにさせてやれよ、まだこんな時間だし」という言葉も、その後の看護師の山根(ベッキー)の様子からも何やらこの病院独自の"ナースコールルール"が存在しそうだ。看護師たちもどこか別の場所(例えばアリサの本当の病室がある場所)にいることが多く、呼んだ時にすぐには駆けつけられないということなのだろうか。

また、他の同部屋の入院患者があんなにも怪訝そうな顔をするということは、ナースコールを押し駆けつけられてしまうと、何か彼らにとっても不都合があるのだろうか。そう言えば、アリサの病室に行こうとした翔太朗は、看護室のナースコールが一斉に鳴り響く中で何者かに背後から襲われた。ナースコールが何やら監視や見張りの役割を果たしているのだろうか。

さて、企画・原作:秋元康による新たな"考察ドラマ"の幕開けだ。この病院内に真犯人がいるのだろうが、その狙いは何なのか。病院全体に違和感を感じるが、真犯人は1人なのか、それとも複数犯で組織がらみなのか。それとも真犯人の思惑とは別にこの病院としても隠しておきたい秘密でもあるのだろうか。

文:佳香(かこ)

【第2話(7月18日[月]放送)あらすじ】

春野翔太朗(佐藤勝利)のベッドの下から、滝中良一(橋本淳)の遺体が発見される。だが、下半身がなく手には翔太朗のスマホが・・・。刑事の工藤文世(池田鉄洋)は一緒に病室を抜け出した翔太朗を疑うが、滝中の誘いだったと主張。自分も何者かに殴られ気を失ったと訴える。工藤は今回の犯行と近頃起きている連続殺人事件との関連を疑っていて・・・。やがて滝中の下半身があまりにも残酷な状態で見つかり、病院内に衝撃が走る。

◆番組概要
ドラマプレミア23『赤いナースコール』
毎週月曜23:06からテレビ東京系で放送
地上波終了後、動画配信サービス「Paravi」にて配信

(C)「赤いナースコール」製作委員会