テレビ東京にて7月11日(月)から放送の、秋元康が企画・原作を務める完全オリジナルドラマ『赤いナースコール』。放送に先立ってオンライン記者会見が執り行われ、主演を務める佐藤勝利(Sexy Zone)のほか、福本莉子、池田鉄洋、板尾創路、浅田美代子が登壇し、作品の魅力などについて語った。

最初の質問は、本作への出演が決まったときの気持ちにについて。佐藤は、企画書をもらい説明を受けてはいたものの、結末を伝られないことはおろか、台本の内容もどんどん変わっていくため、「一体どんなドラマなんだろう?」という気持ちが今でも続いているようだ。ヒロインの三森アリサを演じる福本は、"ノンストップラブサスペンス"というキャッチコピーの情報量の多さに戸惑ったと話す。次の展開が気になって台本を読む手が止まらない、まさに"ノンストップ"な内容で、楽しみながら撮影に挑んでいるとのこと。

次いで池田は、"刑事役"と言われて衣装合わせに向かうと、アロハシャツとハンチングに着替えさせられて驚いたと話す。「もしかして自分が犯人役なのでは?」と疑いながら、秋元康氏の手のひらで踊らされるような感覚を楽しんで演じているという。佐藤演じる春野翔太朗の担当医・石原祐二役の板尾は、出演者たちがどんな思いで役を演じているのか分からず、現場に"変な空気"が流れているとこぼす。新人看護師・西垣小百合役の浅田は、第1話に出てくる「21歳です」というセリフに困惑した模様。ふざけた感じで言うべきなのか、いたって真剣なのか、周りのスタッフに相談しても「分かんないです」の一点張りで、わけも分からずやっていると明かした。

続いての質問は役作りについて。佐藤は、個性の強い相部屋の入院患者たちの中で、平凡なキャラクターの翔太朗が振り回されていくという全体のバランスを踏まえて、「"僕自身"でいけたらなと思っています」とし、変に作りこまないことを意識していると明かした。『吉祥寺ルーザーズ』をはじめ、自身が脚本を担当することもある池田は、秋元氏の台本には「いくつかのキーワードがある」と指摘。その中のひとつとして"ミスリード"という言葉を挙げ、自身の役柄こそが「ミスリードを引張ってて行く役である」と分析。演者である自分自身が、本当の事情を知らずに疑いをかけていくからこそ、それがドラマになったときに本当のミスリードとなるのではと話し、それを狙った秋元氏の脚本づくりには感服のようだ。

撮影現場でのエピソードを尋ねられた福本は、ドラマ冒頭のドライブシーンを撮影した際のことを振り返る。2年ほど付き合った後にいよいよ結婚の挨拶に向かうというカップルの設定を、撮影初日の初対面の段階で演じなければならず、佐藤との関係性の構築に苦戦したそう。続いて板尾が、ロケ場所の病院について、「結構怖いんですよ」と明かす。トイレに行った帰りに看護師役のエキストラが一人で座っているのを見かけてドキッとしたり、お弁当を食べているときに箸が折れるということを2度も経験していたり、ドラマの内容に負けずとも劣らない恐怖体験を告白。これには浅田も、「お祓いした方がいいんじゃない?」と心配の声を上げていた。

続いて、本作がミステリー&"ノンストップ"・サスペンスということにちなんで、これだけはやめられないノンストップで夢中なものは?との質問を投げかけられた一同。佐藤は少し悩んだ末に、「アイドルですかね」とはにかみ、ライブで得られる歓声や拍手で迎え入れられたときの多幸感は格別だと話した。そんなキラキラ眩しい佐藤に対して、「エゴサーチですかね...」と回答したのは池田。今回、大人気アイドルの佐藤を詰めていくような役どころでもあるため、「絶対書かれると思うので、メンタル強めにいきたいと思います(笑)」と縮こまる池田に、すかさず佐藤は「僕のファンの皆さん、絶対に書かないでくださいね!」と呼び掛けていた。

最後に出演者を代表して、番組を楽しみにしている方々に向けてのメッセージを述べた佐藤。「地上波の限界を超えた恐怖ドラマとなっております。本当に怖いドラマなのですが、(出演している自分にさえ)内容を全然教えてくれないスタッフの皆さんに一番の恐怖を抱いております。このすごく暑い夏に、ヒヤッとするような内容になっているので、夏のお供に『赤いナースコール』、是非よろしくお願いします!」と爽やかな笑顔で締めくくった。

【第1話あらすじ】

春野翔太朗(佐藤勝利)は、恋人の三森アリサ(福本莉子)の両親に挨拶をするため、彼女と共に車で実家へ向かっていた。だがその最中に事故を起こしてしまう・・・。一命は取り留めたものの大ケガを負ってしまった二人は、近くの病院に入院することに。目を覚ました翔太朗は、アリサがいないことに気づくが、担当医らはなぜか言葉を濁して会わせようとしない。やがて翔太朗は、この病院に入院する患者や医者、そしてこの病院そのものが異様な雰囲気を纏っていることに気づく。そして、会うことを禁止されていたアリサの病棟に忍びこんだ翔太朗に、とある出来事が降りかかる・・・。

◆番組概要
ドラマプレミア23『赤いナースコール』
2022年7月11日(月)スタート
毎週月曜23:06~23:55放送
地上波放送終了後、動画配信サービス「Paravi」にて配信

(C)「赤いナースコール」製作委員会