2022年7月6日(水)より、テレビ東京系にてドラマParavi『みなと商事コインランドリー』(毎週水曜深夜0:30~)の放送がスタート。また、動画配信サービス「Paravi」では、放送に先立って6月29日(水)21:00より毎話独占先行配信される。

累計発行部数40万部(電子含む)、連載当初から数々の賞を受賞した話題作をドラマ化した本作で、主人公・湊晃を演じる草川拓弥(超特急)と、イケメン男子高校生・香月慎太郎を演じる西垣匠にインタビューを行い、役作りや最近キュンとした瞬間などについて話を聞いた。

――草川さんは初の主演が決まったと知った時、どんなお気持ちでしたか?

草川:この作品が決まったとき、「話したいことがあるから」って事務所に呼ばれまして。なかなか呼ばれることがないのでソワソワしました。行ってみたら、資料をドンって出されて「主演決まりました!」って。すごく嬉しかったですし、あの衝撃はずっと忘れないです。ワンステップもツーステップも駆け上がれる一年になりそうだなと感じましたね。

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――それぞれ演じる役柄をどのように捉えているか、また役作りでこだわったところを教えてください。

草川:湊はアラサー手前でコインランドリーの管理人という役どころ。台本を読んだときは、とにかく弱くて今にも壊れそうな脆い人物という印象がありました。過去に秘密を隠していて、色んなものから逃げている感じが印象深くて、そういう部分を大切に演じさせてもらっています。

西垣:シンは、とにかく湊さん一直線。だから余計なことはせずに、自分の感情をそのまま相手にぶつけていくということを意識していますね。シンの喜怒哀楽を表現するときは、それが例え湊さんがいないシーンであったとしても、必ずその感情が湧き出てくる源には湊晃という人物がいるように、というのも意識しています。

――本作では2人の空気感が大事になってくると思いますが、現場で何か取り組んだことはありますか?

草川:演じる以前の問題なのですが、僕自身がすごく人見知りなんです。初めての主演という立場もあり、どう関わっていけばいいのかは正直悩みました。いざ現場入りしてみたら、匠くんはその場でシンとして生きてくれていますね。(物語の中でも)僕の方が年齢も上だし、最初は"お兄ちゃん感"もすごく出ているのですが、とあるシーンを経て立場が逆転するんです。そのガラッと変わる部分はすごく大切なところですし、そこからシンの"攻め"が始まるのですが、やっぱりとてもドキドキしました。

西垣:観ている方にドキドキしていただきたいなという気持ちがあるので、そのためには、まず湊晃を本気でドキドキさせなきゃいけないなと思っています。なので、迫るシーンは、恥ずかしさや遠慮を一切捨てて全力でやらせていただいています。作品が進んでいくごとに湊とシンも徐々に仲良くなっていくし、日を追うごとに草川くんとのミュニケーションもどんどん増えてきているから、同じように関係値を作っていけているのではと思います。

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――普段の自分は、湊タイプ、シンタイプ、どちらだと思いますか?

草川:湊の気持ちがすごく分かる部分もあるのですが、どちらかというと逆なんですよね。あそこまでどストレートに思いを伝えるわけではないのですが、僕も思ったことをすぐに言ってしまうようなタイプなんです。だから、湊を演じながらシンの気持ちもめちゃくちゃ分かるなって。

西垣:僕もシンなんです。僕も好きなものには執着しちゃうタイプなので、台本を読んでいて「あ、これ言ったことあるな」って思ったり。「なんでこんなちょっとのことで情緒が上がったり下がったりするんだろう?」というのが一度もないので、自分に近い部分がたくさんあるなと思います。

――BL作品に出演するにあたって、参考にした作品や俳優さんはいますか?

草川:その時はそういう役ではなかったんですが、僕は過去に『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(以下、『チェリまほ』)』という作品に関わらせてもらって、そういった現場を見てきていたので、プレッシャーは感じました。とはいえ、僕の中では「とにかくその人が好き」という気持ちが大切だと思うので、そこまで"BL"を意識してはいないですね。

西垣:僕も同じです。シンのセリフでも、「男の人だから好きじゃなくて、好きになった人が男」っていうのがあって。性別じゃない、というところはあると思うんですよね。勉強として、それこそ『チェリまほ』とか色々と作品は観ました。特に参考になったのは、『窮鼠はチーズの夢を見る』という作品。すごく執着する歳下の役を成田凌さんが演じていらっしゃって。作品のテイスト的には湿っぽさとか質感がだいぶ違うのですが、重ための愛情を持って、何度も何度もアタックする役なので、大まかに見たときのキャラクター性は結構似ていたんじゃないかなと思います。

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――撮影の中で印象に残っている、または視聴者の反応が楽しみなシーンは?

草川:今は原作が3巻まで出ているのですが、ドラマの台本でも原作に寄り添っている部分が結構あります。だから原作を好きな方々にも、「好きなセリフちゃんと使われてる!」という場面があると思います。もちろん変わっている部分もあるのですが、それがドラマならではの見せ方でもあるので、また違ったベクトルでも楽しんで欲しいですね。

西垣:やっぱり胸キュンなドラマなので、壁ドン、顎クイ、などなど王道の展開がたくさん詰まっていて、そういったところは盛り上がっていただけるんじゃないかなと思います。あとは、シンが真っ直ぐであるが故に、気持ちをオブラートに包まずに言ってしまうんですよね。それで湊さんが照れたりするのですが、きっとそれは視聴者の方が見ても「すごいこと言うな!」というのが盛りだくさんだと思います。

草川:シンみたいな高校生は現実世界にはいません絶対に!あんな攻めてくるタイプの...どこ探してもいないと思う(笑)。

西垣:僕も演じていて「本当にこんなことできるか?!」って思いながらやっています(笑)。

――そんなドキドキするドラマにかけて、最近キュンとしたことはありますか?

草川:本作の主題歌を事務所の後輩のとき宣(超ときめき♡宣伝部)が担当しているのですが、僕たちも振り付けを覚えてダンス動画を撮ったんですよ。その匠くんがすごく可愛いくて、キュン通り越しちょっと嫉妬したんですよね(笑)。僕が先にやって、みんな「すごいね~」みたいな感想を言ってくれたのですが、その後に匠くんがやったら、「可愛い!これはやばい!」って!僕の時そんなの全然なかったのに・・・僕も可愛くやればよかったって思いました(笑)。

西垣:草川くん、めっちゃキレキレだったから! 僕がキュンとしたのは、シンがグイグイ攻めるシーンを撮っていて1回カットがかかって、草川くんが「本気でセリフ飛んじゃった」って言ってきたとき。それはちょっと「お?」って思いましたよ(笑)。

草川:受け手は本当に大変なんだよ!

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――舞台がコインランドリーということで、セットでの撮影はいかがですか?

草川:コインランドリーならではのカメラワークとか面白いカットもあるんですよ。コインランドリー自体の作りも面白くて。

西垣:そうそう。なかなか不思議な作りになっていて、それを活かしたね。

草川:簡単に言うと鬼ごっこができるようなね。だだっ広い場所じゃなく、入り口が二つあったりコの字になっていたり。そういう間取りにも注目してほしいですね。

――本作は「Paravi」で毎話先行されますが、そういった動画配信サービスなどを利用して自分の出演作をご覧になったりはしますか?

草川:自分の作品を観ること自体あまり好きじゃなくて。反省会をしなきゃいけないなとは思うんですけど、恥ずかしいんですよね。僕たちはあくまで表現者であって、受け手側の気持ちはそれぞれだし、受け取る側にきちんと届けることができればって、それで満足しちゃってる部分もあるのかな。

西垣:僕は絶対に観ますね。まだまだ自分の中での表現と実際に表出しているものの間にズレが生じているので、それはできるだけなくしたいなっていう思いがあって。放送されたタイミングで一度視聴者として観てみて、本当に自分が届けたいものは僕の演技で届いているのかな?ということは確認しています。僕も恥ずかしいんですけどね。

――ドラマを楽しみにしている方や、このインタビューを読んだ方に向けてメッセージをお願いします。

草川:やっぱりすごくキュンキュンする作品でもありますし、それだけではない感動やコメディ要素もあります。あとは、話を重ねるごとに、僕たち2人だけではなく、個性豊かなキャラクターがどんどん出てくるので、それも楽しみにしながら、ぜひ最後まで観てほしいなと思います。

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西垣:原作をものすごく大切にしている脚本なので、原作ファンの方にも満足していただけるようなものに仕上がっていくと思いますし、ドラマならではの、人間の内面もしっかりと描かれていきます。どんな方にとっても受け取るものがある作品だと思うので、たくさんの方に観ていただきたいです。

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◆番組情報
ドラマ Paravi『みなと商事コインランドリー』
2022年7月6日(水)深夜0:30放送スタート(テレビ東京系)
動画配信サービス「Paravi」で6月29日(水)21:00より毎話独占先行配信