倉科カナが主演するテレビ東京のドラマ『寂しい丘で狩りをする』の第7話が放送。

6話ラストでは、押本(丸山智己)を"狩った" みどり(倉科カナ)の前に、なんと死んだと思われていた久我(竹財輝之助)が出現! みどりを苦しめ続けてきた久我が、再び目の前に現れる恐怖にゾッとせずにはいられなかった。

みどりの自宅マンションで押本の遺体が発見された。警察はなぜ押本が、復讐心を抱いていた敦子(久保田紗友)ではなく、無関係かと思われるみどりの部屋で死んでいたのかを疑問視。敦子も刑事・浅野(平山浩行)から連絡を受けて事情を知らされる。警察は姿を消したみどりの行方を追い、久我の失踪についても容疑をかけるのだが・・・まさか久我に連れ去られているなんて、誰が予想できただろう。

意識を失っていたみどりが目を覚ますと、そこは人気のない海の近くにある久我の別荘だった。「おはよう」と声を掛ける久我に、みどりは声が出ず・・・。

「運が良かったよ。ギリだったけど、死なずに済んだ」とまるで他人事のように笑う久我。海に落ちた後、ずっとみどりの後をつけており、恋人・浅野との別れ話も、押本を殺した瞬間も見ていたという。「みどりの新しい一面を見ることができた。強くなったねえ」と口にする久我のサイコパスな人間性が本当に怖い! みどりは自首すると言って外に出ようとするも、「一生、一緒だ」と言う久我に拘束・監禁されてしまう。

カメラを向ける久我に対し、みどりはトイレを口実に逃げようとするも、窓には有刺鉄線が張られていて逃げ場がない。その様子を見て、みどりをもてあそぶ久我の不気味さといったら・・・! 見ていて、虫唾が走るような久我の行動。これほどまでに久我の異常性を表現する竹財の振り切った演技が、いろいろな意味でヤバすぎる。

容疑者となったみどりとの関係を理由に捜査から外されてしまった浅野は、みどりが働いていた探偵事務所を訪れ、所長の岡庭(高橋英樹)にみどりの過去を尋ねる。そこで、ついにみどりが久我から性被害を受けていたことを知らされる。久我の名前が出るたびに、みどりの心は傷ついていたと言う岡庭。そんなみどりの気持ちを知った浅野の何とも言えない表情が複雑な心情を物語っていた。

久我は寝る時でさえみどりを手錠で拘束し、「ずっと一緒にいるから。君が死を迎えるその時まで」とささやく。ある時はポトフを無理やりみどりに食べさせ、みどりが口からそれを吐き出すと、容赦なく殴る・・・。みどりの感情を無視し身勝手な行動しかとらない久我が本当に気持ち悪い。

一方、退院した敦子はみどりのことが気がかりで仕方がない。同僚の遠山(黒羽麻璃央)と共に、手がかりを探すべくみどりの家に侵入し、あることに気づく。敦子がみどりの家で匿ってもらっていた時に見た、卒業アルバムがなくなっていたのだ。それは、何と久我の元にあった。その後、みどりの家にいた敦子を浅野が発見。敦子は自分の違和感を浅野に話して・・・。これまで怯えているばかりだった敦子の大胆な行動に、みどりを守りたいという敦子の強さが感じられた。

その頃、みどりは自力で縛られた縄を解き、ようやく外へ出る。だが、それは久我が仕掛けた罠だった。久我はあえて縄を外れやすくして、みどりが逃げるかどうかを試したのだ。殴られ、蹴られ、声もまともに出せないみどりだったが、なんとか振り絞った声で周囲に助けを求める。そんな必死の抵抗もむなしく、久我はみどりを家の中へ。久我にウェディングドレスを着せられ、ウェディングムービーを見せられながら、みどりは「最低な幕切れだ」「結局、この男の支配から逃れられなかった」と心の声でつぶやくのだった。

そこに花婿姿の久我が登場し、2人でケーキに入刀を。ケーキを切ったそのナイフを舐めながら、振り向いてくれないみどりを責め、「このナイフ、君の心臓に入刀するから」と近づいてくる久我。すると・・・。

「さっさと入刀すれば」

そう口にしたみどりは、「あなたの発言って先が読めるのよね。いつも薄っぺらいから」と続け、久我を愚弄! そんなみどりに久我は動揺を隠せない。みどりの潔い物言いに、見ている方はスカっとした気分にさせられた。さらに「あなたと過ごすのはこりごり。さっさと殺して」と完全に開き直ったみどりは、来世なら僕の愛に気付くと言う久我に、「それならいっそ、私は牛にでも生まれ変わったほうがまだまし」と言い放ち、「モ~」と牛の鳴きまねをして、さらに久我をあおる。馬鹿げたみどりの言葉のチョイスが可笑しく、どれほど久我が嫌なのか、ひしひしと伝わってくる。

あおられた久我はみどりにナイフを突きつけ・・・するとそこへ、浅野たち刑事が駆け込んできて、「ただの結婚式じゃないか!」と叫ぶ久我を逮捕。敦子の助言が手掛かりとなり、浅野たちは久我の別荘にたどり着いたのだった。呆然としながら「ありがとう」とお礼を言うみどりを、浅野は「ごめん、守れなくて」と抱きしめる。そして・・・みどりに手錠をかけたのだった。

ようやくみどりが久我の支配から解放された第7話。みどりに手錠をかける浅野の苦悶に満ちた表情とは裏腹に、捕らえられたみどりが優しい笑顔を浮かべていたのが印象的だった。みどりは久我に殺されるより、自分の罪と向き合うことより・・・何より久我と共に生きるのが地獄だと感じていたのだろう。だからこそ、みどりの柔らかな笑みが、これまでの並々ならぬ苦しみを物語っているようにも見えた。一方通行の、異常な執着の愛がこれほどまで怖いとは・・・久我の異常さに背筋が凍る。だが、心までは支配されなかったみどりが解放され、見ている方も安堵を感じずにはいられなかった。

一方、浅野は結果的にみどりを救うも、そのみどりを逮捕しなければならなかったのがあまりに切ない。次はいよいよ最終話。みどりと彼女を取り巻く人々にどんな運命が待つのか。そして敦子との約束は果たされるのか・・・。みどりの運命から目が離せない!

(文:小松加奈/イラスト:たけだあや)

【第8話(6月10日[金]放送)あらすじ】

桑村みどり(倉科カナ)の押本(丸山智己)殺しが裁判で問われることに。正当防衛を主張するみどりに対し、検察側は殺意があったと主張。弁護する桂(藤田弓子)は、敦子(久保田紗友)に証人になってほしいと頼み込む。過去の傷をさらけ出してでも証言すべきか悩む敦子。一方、久我(竹財輝之助)の取り調べを進める浅野(平山浩行)は、一向に反省しない久我に怒りを露わにし・・・。探偵事務所で岡庭(高橋英樹)に背中を押された敦子は証言台に立つ覚悟を決める。辛さを乗り越え、みどりのために証言をする敦子を見たみどりは・・・。これは悪か、救いか?男たちの身勝手な欲望により身も心も傷つけられた二人の女性が絶望から希望を掴むため、衝撃のクライマックスへ。

◆放送情報
『寂しい丘で狩りをする』
毎週金曜深夜1:53からテレビ東京にて放送(※6月10日(金)の放送は2:23から)
動画配信サービス「Paravi」で全話独占配信中