6月1日(水)よりテレビ東京にて放送スタートとなる水ドラ25『ザ・タクシー飯店』。人を惹きつけてやまない町中華の魅力を全面に打ち出した『町中華の名店』×『個性派タクシー』×『密室人情劇』の新たなグルメドラマとなっている。
そんな本作で、町中華をこよなく愛するタクシードライバー・八巻孝太郎(はちまきこうたろう)を演じる渋川清彦にインタビューを行い、作品の見どころや撮影中のエピソードについて話を聞いた。
――在京キー局連続ドラマ初主演ということで、撮影にはいつもと違う意気込みで臨まれたのでしょうか?
そんなに普段とは変わらないですね。主演だけど、色んな人から"芝居を受ける"話なので、役も作りこまずにセリフだけ覚えて、あとは監督に任せる、というふうにやっています。元々テレ東さんのグルメドラマが好きだったので、「ついに来たか!」とは思いました。
――具体的には何のドラマがお好きだったのですか?
ご飯屋さんが好きで、『孤独のグルメ』は始まった当初からずっと観ていましたね。「『孤独のグルメ』に出してくれ!」ってずっとマネージャーに言っていたんですけど、それもなかなか叶わずで・・・。
あとは『絶メシロード』。自分は群馬県出身で、ラジオの仕事でよく高崎に行っているんですが、『絶メシ』って高崎から生まれたんですよ。「これはいいな~」と思って観ていたら、ドラマをやることになっていて。「なんで俺じゃないのか!」って悔しくなった記憶はありますね(笑)。
――ご飯屋さんがお好きとのことで、どんな基準でお店を選んで、どんなものを食べるのですか?
基準はやっぱり店構えです。古いところにまず惹かれます。長くやっている店には理由があるんじゃないかと思って入るんですが、たまに、全然味がしないようなところもありますね(笑)。頼むのは、やっぱり普通のラーメンとチャーハンのセット。大好きなんです。
――そこまで役を作りこんでいないとのことで、たしかに八巻は渋川さんご自身の雰囲気とも近いような感じを受けますね。
片桐監督とは友達みたいな感じなんです。その監督が脚本家の方と一緒に話しながら脚本を書いているので、(渋川が)得意そうとか、やりやすい感じでキャラクターを作ってくれているんじゃないかな。
――渋川さんに当て書きしているような感じでしょうか。
近いかもしれません。だからとても演じやすいですね。
――タクシー運転手役ですが、撮影では実際に運転もされていたのですか?
人を乗せると問題があるみたいなのですが、一人で乗っているシーンでは運転しましたね。待っている人のところに車をつけて乗せるとか、出発させるくらいはやりました。
――普段も車の運転やドライブはされるのですか?
普段、東京では車を持っていないので運転はしないのですが、実家に帰ったときとかはしますね。運転は好きなので。
――見どころの一つでもある、食べるシーンの撮影はいかがでしたか?
食べるシーンは大変です。最後まで一気に食べれたらいいのですが、カメラの位置を変えたりもするので、やっぱりそうもいかなくて。朝からほとんどご飯を食べずに撮影に行っているので、ちょっと食べて、"お預け"の時間があって、5分、10分後にまた食べて・・・なんてなると、満腹ではないけど全然お腹が減ってもいない、みたいな状態が続いて、何が何だか分からなくなってきます(笑)。
――ナレーション撮りはいかがでしたか?
最初に現場で撮ってみたときに「これは映像見ながらやりたい」と思ったので、映像を観ながらやらせてもらったのですが、面白かったですね。あとは、ご飯屋さんでのお芝居でセリフを言うのも結構大変ですね。頭に血がいってなくて(笑)。
――レギュラーキャストとして共演される、髙木さんや宇野さんとは現場でお話されましたか?
髙木君にはグループの話を聞いてみたりしましたね。撮影が終わってから、メンバーで集まって稽古をするっていう話を聞いて、宇野と一緒に「すごいね~」って。あとは、「渋川さんはどうやってセリフを覚えるんですか?」って聞かれたんだけど、「ただひたすら読むだけだよ。君たちの方が大変でしょう」っていう話もしましたね。宇野とは「また飲みに行きたいね」とか、そういう話くらいしかしていないかな(笑)。
――本作、特に注目してほしい点があれば教えてください。
やっぱりキャストじゃないですかね。タクシー会社の休憩場のシーンで、髙木君や宇野が、いつもみんなで集まっているんです。あと、神戸浩さんが演じる整備士の"伝説の山さん"っていう方もいて。その4人の絡みを、カットを割らずにワンカットでほぼ撮影をしているので、すごく面白いんじゃないかな。
――第3話で、食べると気持ちをリセットできる"ホーム餃子"を食べるシーンがありますが、渋川さんにとってもそのような食べ物はありますか?
ありますね、地元の渋川というところに。ちなみに、それで渋川を名乗っているんですよ!その渋川に「伊勢屋」さんというラーメン屋があるんです。リセットとかではないけれど、地元に帰ったら行きますね。そこは元々、甘味処で団子を売っていたりしたんです。お稲荷さんと巻物と、みたらし団子みたいなのがいつも置いてあったんですけど、「最近は大変だから団子は作ってない」って言っていましたね。そういう団子屋さんの醤油ラーメンなのですが、それがまた旨いんです!
――最後に、ドラマをご覧になる方やインタビューを読んでくださった方々にメッセージをお願いします。
キャスト、物語、映像、すべて面白いと思います。あと、撮影前から「このチームで続編をやりたい!」と言っていて、撮影の最中もずっと言っていたんですよ。本当にやりたいので応援してくださいっていう・・・お願いですね(笑)。
◆番組概要
水ドラ25『ザ・タクシー飯店』
2022年6月1日(水)深夜1:00より放送開始(テレビ東京ほか)
放送終了後、動画配信サービス「Paravi」にて配信
(C)「ザ・タクシー飯店」製作委員会
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