【ネタバレ】『マイファミリー』温人が交渉役をする理由とは･･･犯人は意外な人物!?

エンタテインメント

2022.05.19

【ネタバレ】『マイファミリー』温人が交渉役をする理由とは･･･犯人は意外な人物!?

人生最悪の事態に見舞われた家族の絆が試される、二宮和也主演のノンストップファミリーエンターテインメントドラマ『マイファミリー』（TBS）の第6話が、5月15日に放送された。友人・三輪（賀来賢人）の娘・優月（山崎莉里那）の誘拐事件は無事解決。しかし、阿久津（松本幸四郎）と妻・絵里（森脇英理子）の娘・美咲（凛美）が誘拐され、鳴沢温人（二宮和也）のもとに犯人から1億円が届く。温人は犯人に勝手に"共犯者"にされてしまっていた。

鳴沢家と阿久津家は7年来の家族ぐるみの付き合いだったが、温人はいつでも仕事ばかりで、未知留（多部未華子）のワンオペ状態を支えたのが絵里だったらしい。しかし、皮肉にも、未知留と友果（大島美優）と別れた直後に美咲は誘拐され、交渉人に温人が選ばれる。救いは、犯人からのお金と美咲の誘拐を早々に未知留に知られてしまったことだろう。

阿久津家以外には言うなという犯人の要求に背くリスクはあっても、家庭内で秘密を抱えるしんどさは、今の温人なら痛いほど知っている。まして未知留は今や、友果、優月の誘拐事件を乗り越えてきた"戦友"でもあるのだ。未知留は温人に警察に相談することを勧めるが･･･。

温人は美咲が誘拐されたことを阿久津夫婦に伝え、警察に相談しないでお金を渡したほうが良いと勧める。しかも、今回の犯人の要求は10億円で、毎日1億円ずつ10日間かけて渡すこと、赤の他人である温人が単独で運ぶことを指定してきた。犯人の指定した駐車場で、電話が鳴る前に以前と同じ紺の軽ワゴンを見つけて反応してしまった温人に阿久津夫婦が疑いを抱くのも無理はない。娘の安全を第一に考え、犯人を見逃したツケが、まさか「共犯」として自身も逮捕されるリスクとして返って来るとは。

一方、事件の担当を外された葛城刑事（玉木宏）は独自で捜査を続けていた。そして、会社・ハルカナに温人が不在だったことや、離婚した三輪家が再び同居を始めたことなどから、優月が誘拐され、警察不介入で温人を交渉人として事件を解決していたのではないかと推察する。さすが誘拐捜査のエキスパートだ。

そんな温人のピンチを打開したのが、未知留だった。未知留は阿久津家を訪ね、美咲の誘拐を知っていること、警察に話すことを勧めたが、それを温人が断ったことなどを伝える。

温人は友果が誘拐されたとき、いろいろな人に助けてもらったのに、自分が助けないのは違うと言った。しかも、7年前の鳴沢家と阿久津家の出会い――ケガでボルダリングが続けられなくなり、ベンチで泣いていた美咲に気づいて、四葉のクローバーを見つけて友果に持って行かせたのが温人だったことも明かす。もはや序盤で温人に感じられた冷酷な仕事人間の印象は全くなく、その名の通り「温かい人」でしかない。

そんな中、温人から無事犯人との取引を終えたことを告げる電話が。すると、突然絵里が泣き出す。実は温人が犯人と共犯だと疑った絵里は、お金を入れたスーツケースにGPSをつけていたのだ。恐怖や不安から冷静さを失っていたとはいえ、実の母が娘の命を危機にさらしてしまうとは。

絶望する阿久津家に、温人はGPS情報を送ってくれと言い、犯人を追い、美咲の安全を確認したら警察に相談することを告げる。意外にもあっさりGPSが示す倉庫にたどり着いた温人。しかし、そこで目にしたのは、ハルカナの社員・鈴間（藤間爽子）の姿だった。しかも、直後に温人は何者かのスタンガンに倒れてしまう。となると、共犯である真犯人は、ハルカナ社内で意味深に鈴間を個別で呼びつけていたあの人･･･？

それにしても、過去6回分の放送を振り返って思い出されるのは、温人が犯人と電話をしながらスーツケースをゴロゴロ転がして走る姿ばかり。そのパターンの連続でここまで盛り上げるのは、脚本・演出・役者の力なのだろう。

温人のスーツケースゴロゴロシーンだけをピックアップして、第何話か当てさせるクイズを公式Twitterでやったらそこそこ盛り上がりそうだが、どうだろうか。

（文・田幸和歌子／イラスト・まつもとりえこ）