倉科カナが主演するテレビ東京のドラマ『寂しい丘で狩りをする』の第4話が放送。元交際相手でストーカーだったカメラマンの久我(竹財輝之助)に、復縁を持ち掛けた探偵のみどり(倉科カナ)。あれほど、久我に恐怖を覚えていたにもかかわらず、まさかの行動に驚かずにはいられない。冒頭、みどりが護身用にもなるタクティカルペンを手にするシーンから緊張感が漂ってくる。

敦子(久保田紗友)に強い復讐心を持つ押本(丸山智己)は、敦子が探偵のみどりに自分の動向調査を依頼していたことを知り、みどりにまで逆恨みをしてつけ狙っていた。そんな押本は、みどりが久我の車に乗り込むところを目撃。「今夜、すべてを終わらせる」と心の中でつぶやくみどりが、どんな行動にでるのかとドキドキせずにはいられない。

久我は、みどりを2人が初めてデートをした場所へ連れていく。服を脱ぐように迫る久我は、みどりに近づき、彼女のアウターからタクティカルペンを見つけ出して地面に放る・・・。そんな2人の元に、押本が近づいていた。

みどりのすべての瞬間を残したいとカメラを向ける久我。すると、みどりは「私はあなたのお母さんじゃないから」と強く言い放つ。そして、久我が幼い頃、母親に暴力をふるわれていたこと、その母親がみどりに似ていること、母親に愛されなかった過去をみどりで埋めようとしていることを指摘。動揺して大声を出す久我は抗うみどりの首を絞めるも、みどりは放られたタクティカルペンを運よくつかみ、久我を撃退。スタンガンで追い打ちをかけると、久我は埠頭から海へ落ち・・・。

物音に気付いた押本が音のした方へ近づいていくと、タクシーでその場を離れようとするみどりの姿が。あとを追いかけようとしたもののタクシーに乗れず、ふとみどりと一緒にいた男・久我の存在が気になる押本。家に着いても落ち着かないみどりの「まだ終わってない」という発言が意味深だ。

その後みどりは、2人で出掛けた夜に遠山(黒羽麻璃央)が押本によって襲われて交通事故に遭ったことに心を痛め、リストカットをしてしまった敦子を見舞う。すると、敦子の病室にみどりの恋人で刑事の浅野(平山浩行)が訪ねてくる。浅野も遠山が襲われた事件で押本を追っていたのだった。押本が逮捕されたとしても、何度も敦子を襲ってきたら・・・押本の異常な執着心を警戒するみどりと浅野の意見が食い違う。さらに、みどりが久我からのストーカー被害を出していたことを知った浅野は、そのことを尋ねるが、みどりは「姿を見ていない」と返答。恋人・浅野の前でも平然とするみどりの心境が計り知れない!

また、浅野の元に押本が働いていたラーメン屋の金を持って逃亡したという情報が届く。敦子の家に侵入したのも押本ではないかと思われ、ようやく押本に警察の目が向けられる。それに加え、久我が行方不明になっていることを警察内部で知った浅野。敦子も、ニュースでみどりの家にやってきた男が久我であったことに気付く。「(ああいう人間は )必ず罰を受けるはずです」。敦子を見舞った際にみどりが言った言葉が、ここにきてさらに意味深に感じられる。みどりが久我と会っていたことを知る押本も、ニュースを見て薄気味悪い笑い声をあげていた。

その夜、みどりの自宅に押本が現れ・・・。底知れない押本のさらなる恐怖に、見ている方もギョっとさせられる。

みどりの決意が行動に変わってしまった第4話。久我、敦子、浅野と対峙するみどりがそれぞれ全くの別人に見えるほど、みどりの変化を演じきる倉科の演技には圧倒させられる。そんなみどりのいつもとは違う様子に気付き、「仲間だから」と守ろうとする探偵事務所の岡庭(高橋英樹)。押本の矛先がみどりに向く中、みどりは押本にどんな行動をとるのか、そして岡庭や浅野はみどりを守れるのか・・・次の展開が気になって仕方がない!

(文:小松加奈/イラスト:たけだあや)

【第5話(5月20日[金]放送)あらすじ】

探偵の桑村みどり(倉科カナ)の元交際相手でストーカーのカメラマン・久我(竹財輝之助)が行方不明になったというニュースが流れる。それを見た押本(丸山智己)はみどりの埠頭での行動を思い出す。また、入院中の敦子(久保田紗友)も同じニュースを見てみどりを心配していた・・・。そんな中、警察では安田(忍成修吾)から浅野(平山浩行)へ行方不明になる直前の久我の写真が提出される。浅野はみどりが一緒に写っていたことを知り・・・。一方、みどりは弁護士の桂(藤田弓子)から敦子と押本の過去を聞き出していた。そこには押本の身勝手な行動により傷つけられた敦子が浮き彫りになり・・・。「もう逃げない」と決意した敦子は、みどりを守るために一人で押本に会いにある場所へ向かう・・・。

◆放送情報
『寂しい丘で狩りをする』
毎週金曜深夜1:53からテレビ東京にて放送
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