【ネタバレ】『マイファミリー』誘拐事件またも解決!?温人と犯人の"関係"

エンタテインメント

2022.05.12

人生最悪の事態に見舞われた家族の絆が試される、二宮和也主演のノンストップファミリーエンターテインメントドラマ『マイファミリー』（TBS）の第5話が、5月8日に放送された。友人・三輪（賀来賢人）の娘・優月（山崎莉里那）が誘拐され、交渉人に選ばれた温人（二宮和也）。今回も警察には知らせず自分たちのみで交渉することに。

三輪と元妻・沙月（蓮佛美沙子）は自宅で犯人からの連絡を待っていた。同じ不安を抱いているにもかかわらず、二人の心は遠い。元夫を「他人」呼ばわりする沙月だが、三輪の浮気が原因で離婚したことを考えると、そう言いたくなるのも仕方ないだろう。

一方、元刑事で、温人の友人の東堂（濱田岳）は、葛城刑事（玉木宏）と接触していた。葛城は、温人の娘・友果（大島美優）と、東堂の娘・小春（野澤しおり）の事件を同一犯と疑い、上層部から煙たがられているという。事件解決のためなら何だってやるという葛城の言葉は、友果の事件の際には悪者のように響いたが、小春救出のためにあがき続けている東堂にとっては頼もしく聞こえたのではないだろうか。

ついに犯人から連絡があり、指定場所へと急ぐが、犯人は次々に別の場所へ誘導する。痺れを切らした三輪は、取引場所を問いただし、遠足に行った場所でも、初めて行った遊園地でも、初めてポニーに乗って泣いた場所でもどこでもいいぞと息巻く。娘のことを把握していないことで涙をのんだ温人と東堂と違い、娘のことを熟知している三輪。離婚で娘と離れた分、より想いが強まっているのかもしれない。

しかし、そんな愛情もむなしく、取引は延期に。一人でスーパーへ向かう三輪を心配し、温人がついていくと、そのスーパーにおつかいに行く途中で優月は誘拐されたと告げられる。夕方過ぎに、人通りの少ない場所も多い中、一人でおつかいに行かせた沙月に憤慨する三輪。沙月が狂言誘拐を仕組んでいるのではないかと疑い始める。

娘を利用して浮気をした旦那へ復讐しようとしているとしたら、沙月はもはやサイコパスだが、冷静さを失った三輪は沙月に対して疑いをぶつける。そこで、東堂が自分も誘拐事件にあった際に、妻を疑ってしまったことを告白し、フォローする。沙月は、優月が三輪へのプレゼント代をためるお手伝いの一環で、おつかいに向かったことを打ち明けた。

その頃、葛城は阿久津に接触していた。出世のために誘拐をしかけたのではないかと正面から疑いをぶつける葛城にはハラハラさせられる。

阿久津の娘・実咲（凛美）は何か思い悩んでいる様子。iPadのフォルダには、「小春ちゃん」の文字が。二人にはどんなつながりがあるのか。

一方、鳴沢家では明らかに様子のおかしい温人を未知留（多部未華子）が怪しんでいた。妊娠している未知留に心配させるわけにはいかないという思いから事件のことを隠していたのだが、誤解した未知留は実家に帰ってしまう。

そんな中、優月の喘息が悪化し、急に取引が始まる。ワゴン車のハッチに５億円を入れるよう指示され、監禁場所を聞き出し救出に向かうが、優月を無事に保護したら東堂に犯人を追わせることに。

すると、実家に帰ったはずの未知留から電話が。実は温人が事件に巻き込まれているのではないかと直感した未知留は、GPSの記録などから事件にたどり着き、今、犯人を尾行しているというのだ。しかも、信号で見失いそうな中、犯人の顔を見てくると車を飛び出す未知留。迷いもなく突き進む姿は勇ましいが、優月はまだ保護されていないため、同じく犯人を尾行していた東堂から止められる。

監禁場所では、優月を無事救出することができた。三輪は一度は疑った沙月に対し、優月の父親としてしばらく一緒にいさせてほしいと頭を下げる。見栄っ張りでプライドが高いが、娘のために素直になれた三輪の姿に、親子という絆が持つ力の強さを感じさせられた。

ラストシーンでは、犯人から温人に１億円が届く。なんと温人と力を合わせ、共に誘拐事件を成功させた、と犯人は言い、温人を「ファミリー」と呼ぶ。温かいイメージしかなかったタイトルが不気味に暗転する瞬間、背筋がぞっとする。予想がつかない怒涛の展開に来週以降も翻弄されそうだ。

（文・田幸和歌子／イラスト・まつもとりえこ）