【ネタバレ】『マイファミリー』早くも解決!?二宮和也が娘のために発揮した頭脳戦

エンタテインメント

2022.04.27

Paravi(パラビ)視聴ページ

人生最悪の事態に見舞われた家族の絆が試される、二宮和也主演のノンストップファミリーエンターテインメントドラマ『マイファミリー』（TBS）の第3話が、4月24日に放送された。

二宮が演じる鳴沢温人、多部未華子が演じる未知留の夫妻は、誘拐された娘・友果（大島美優）を救い出すべく、奮闘。大学時代からの友人である三輪(賀来賢人)や東堂（濱田岳）の協力を得て、警察の排除に成功する。

温人、未知留、東堂、三輪の4人で食卓を囲む横には、身代金の5億円が。和やかな雰囲気との対比で、なかなか異様な光景だ。日常と非日常が地続きで描かれる異様さには、彼らの関係性に確かな歴史があったことが見える。

そんな中、大学時代の思い出話から、話題は警察の尾行をまくかに発展。温人の母・麻由美（神野三鈴）と未知留の父・正文（大友康平）に、作戦の概要を説明する。

作戦は主に二つ。一つは、犯人とのやりとりをゲームアプリ「リビットウォーカー」内で行うことにより、警察からメッセージを見られることを防ぐこと。もう一つは、身代金の受け渡しは麻由美と正文がするということだ。

責任重大な役割を負うことになった麻由美と正文だが、実は二人は警察に協力を頼まれていた。これまでの作戦は、警察に全て筒抜けだったのだ。警察の指示通りに動く麻由美と正文には苛立ちも覚えるが、手段は違えど、友果を救い出したいという点では温人達と変わらない思いだろう。

犯人からの連絡を待つ間、未知留は徐に温人にこれまで話していなかった、ある事実を打ち明ける。それは、事件当日に友果と喧嘩し、塾の送りに行かなかったこと。親子間ではよくある諍いだが、この状況では、事件に巻き込まれたのは自分のせいだと思ってしまうのも無理はない。温人は、喧嘩をしていたことすら気付かなかったことに対して謝る。事件をきっかけに、家族の形は明らかに以前とは違うものになっているように見える。

そして、ついに犯人から連絡が。一行は2台の車に分かれ、温人の会社に向かう。移動の間、ゲームアプリ内で犯人との連絡をするが、温人のユーザーIDが「haruto1001」であるのに対し、犯人のIDは「haruto1212」。犯人は温人に近しい誰かではないかと疑いを抱く。

会社に到着後、いよいよ麻由美と正文が犯人の指示した神社へ。警察と、温人たちとの板挟みになりながら、心が揺れ動く二人は目的地に到着。屋上から軽トラに5億円を落とすという指示に従い、友果の居場所を聞き出すことに成功し、温人たちは友果の元へと急ぐのだった。

一方、警察は5億円を載せた軽トラを追うが、運転手はただの受け子だと判明。犯人から聞き出した場所に、友果の姿はなかった。結果的に警察が介入していたことがばれ、犯人から「友果さんは殺します」とのメッセージが届く。どこまでも悪手を重ねる警察･･･。

しかし、温人は未知留とは別の場所にいた。ゲームアプリの機能を利用し、犯人の居場所を突き止めていたのだ。

実は、温人は麻由美と正文の裏切りにはじめから気が付いていた。そこで、嘘の作戦を教え、警察さえ欺くことに成功した。薄々そうではないかとわかっていても、２話に続いて痛快な展開である。ただし、友果を救うためとはいえ、互いの思惑を隠して騙しあった温人＆未知留と、それぞれの親とのズレが禍根を残すことにならないだろうか。

そして、友果を無事に取り戻したら犯人を追わないことを宣言する温人。取引は成立。友果を抱きしめる温人は、すっかり「父親」の顔で、１話のような冷徹なイメージはもはやどこにもなくなっていた。合流した未知留と、家族３人で抱き合うシーンは、最終回さながらの盛り上がりである。確実に友果は犯人側と共謀していると思っていたが、疑ってごめんよ･･･。

しかし、刑事の葛城（玉木宏）からは「ホシを野放しにしたことをあなたは必ず後悔する」と伝えられる。また、事件からおよそ１年経過したラストシーンでは、温人が「なんでこうなるんだよー」と叫ぶ姿が。はたして温人の選択は甘かったのか。また、4年前の事件とどのようなつながりが？　ここからがおそらく本当の物語の始まりだ。

（文・田幸和歌子／イラスト・まつもとりえこ）