【ネタバレ】『村井の恋』宮世琉弥がコスプレ!?田中の心かき乱す同人誌即売会

エンタテインメント

2022.04.18

髙橋ひかるが主演するTBSドラマストリーム『村井の恋』の第2話が放送。高校で日本史を教える新任教師・田中は、生徒や同僚教諭から距離を置き、そのそっけないスタンスから、生徒たちに"鉄の女"、通称"鉄子"と呼ばれていた。そんな田中は、何と乙女ゲーム「恋する戦国絵巻」の忍者キャラクター・春夏秋冬（ひととせ）に夢中！　そんな中、田中は教え子の男子学生・村井（宮世琉弥）から告白され、黒髪ロン毛を理由に恋愛対象外と言い放つが、村井が金髪にイメチェン。鉄子が愛してやまない春夏秋冬とソックリになって･･･という物語が展開されている。

村井は田中が言っていた「春夏秋冬」のことが気になっていたが、自称"村井親衛隊"の西藤仁美（莉子）＆悠加（鶴嶋乃愛）姉妹から、春夏秋冬にソックリだと言われ、その正体が乙女ゲームのキャラクターだと知ることに。ゲームを借りプレイをする村井は、その見返りに、西藤姉妹から同人誌即売会イベントに駆り出されるのだった。

一方、田中は仕事に忙殺され、春夏秋冬禁断症状に苛まれながらも、血眼になって仕事を片付けていく。そして週末、変装して、同人誌即売会イベントへ。だが、そこには西藤姉妹に駆り出され、春夏秋冬のコスプレをした村井がおり、その姿を見た田中に村井が近づく。田中は村井がすべてを知っていて、自分をからかったのだと思ってしまい、怒りを覚え、村井にモンゴリアンチョップをお見舞いしてしまう。

春夏秋冬のことになると、感情豊かになる田中がかわいくてたまらない。そんな春夏秋冬LOVEな田中だからこそ、村井が春夏秋冬を知っていたことが分かった時のショックは計り知れなかったのかもしれない...。心の中の武将たちに愚痴を吐く田中。落ち込む田中の心情を、仰々しくユーモアたっぷりに描いているのが面白かった。"鉄子"の裏側にこんなかわいい田中がいるなんて･･･村井はお目が高いなぁと謎に感心してしまった。

イベント会場を離れ、公園に一人でいた田中は、村井の親友・平井（曽田陵介）＆桐山（伊藤あさひ）に遭遇。変装していたにもかかわらず、あっさり2人に"鉄子"だとバレてしまう田中（笑）。2人は気付かないふりをして、ビールを飲んで酔っぱらって話しかけてくる田中の話を聞くことに。田中はたとえ話として、自分の好きなキャラそっくりの人物が現れ、自分のことが好きだと告白されたらどうするかと2人に問う。2人はニヤニヤしながらも、村井の真面目さや人の良さを熱弁し「村井は誰かの偽物じゃない！」と言い放つ。田中は2人が生徒だと分かり自分のことを口止めして走り去るが、そんな田中を笑顔で見送る2人。"親友"村井を思いやり、田中の話もちゃんと聞く2人が尊かった。友情は素晴らしいなとしみじみ思う。一方、田中の心の中では武将3・斉藤慎二（ジャングルポケット）が「ロンリーチャップリン」を熱唱していたのだが、この描写が毎度面白くてたまらない。

その後、田中と村井は再び銭湯の前で出会い、思いを語り合うことに。ゲームを攻略すれば田中に振り向いてもらえると思っていたことを告白し、田中は、村井の本気の想いに向き合わなかったことを謝罪する。そして、気持ちはうれしいが、「教師と生徒だから」「他に好きな人がいるから。私は春夏秋冬くんが好き」という理由で村井の気持ちに応えられないことを告げる。バカだと思うかもしれないが、自分も本気だと言い、今の自分がしてあげられることは...と、村井と握手をしようとするのだった。田中と握手した村井は、「やっと目が合った。僕を見てくれてありがとうございます」と笑顔を見せる。このまっすぐな想いの･･･何とまぶしいことか！

春夏秋冬激似の村井を意識するあまり、彼の目を見られなかった田中。村井の気持ちには応えられずも、村井に春夏秋冬を見るのではなく、ちゃんと村井を彼自身として見つめた第2話。ピュアな村井もしかり、彼を取り巻く友人たちも温かくてホッコリしてしまう。

徐々に"鉄仮面"がはがれそうになっている田中も愛らしい。本当は感情豊かで楽しいキャラクターの田中の本音が、心の中の武将たちだけでなく、彼らに明かされる日も来るのか!?　田中の天敵!?のようにも見える同僚教諭・山門（浅香航大）も気になるところ･･･。第3話もお楽しみに！

（文：小松加奈／イラスト・月野くみ）