テレビ東京のドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!』の第9話が放送。ダウンした榎本信(金子ノブアキ)に付き添い、タックタック(戸塚純貴)との約束をすっぽかしてしまった平千紗(佐々木希)。気づけば、20時の約束だったにもかかわらず、時計は22時を回っていて・・・。もういるわけないと思いながらも、千紗が約束の場所に向かうと、そこにはタックタックの姿があった。千紗に何かあったんじゃないかと心配していたタックタックに遅れた理由を訪ねられるも榎本の所にいたとは言えず、うやむやのまま帰ることになり、千紗は眠れない一夜を過ごすことに。
そんな千紗の姿を父・総一郎(遠藤憲一)が見ていて・・・。眠れないほど悩む千紗にとって、タックタックと榎本は、それほど大切な存在だということもうかがい知れることができて、見ている方も悩ましい気持ちにさせられてしまう。
千紗のことを心配する総一郎は、タックタックと榎本を呼び出し、パスポートセンター勤務の人脈をフルに使って、千紗と交際する権利をかけた、「マネーの虎」のならぬ"総一郎の虎"で、2人のどちらが千紗にふさわしい男かを見極めようとする。進行役の吉田栄作に扮するのは千紗の幼なじみ・佐藤光輝(栗山英宜)、虎役の有名人には、某ホテルの女社長(にそっくりの女性)、ひろゆきならぬ「ひろあめ」が登場。総一郎も威圧感たっぷりで目を奪われるが、"生体模写数100万体"と紹介されていたのも気にならずにはいられない。
タックタックと榎本の千紗への想い、貯金額、将来性・・・などで2人を見極めていくが、結局、2人とも総一郎には認められなかった。その一部始終を母・美恵子(斉藤由貴)と妹・風花(若月佑美)と共に見ていた千紗は、勝手な行動をした総一郎に家で猛抗議。「これは私の問題なの!」「私、もう32の大人なんだよ」と総一郎に反発すると、総一郎は千紗が花婿に逃げられたことを持ち出して・・・。自部屋に駆け込んだ千紗を、美恵子と風花がフォローする。いつも仲がいい平家だけに、この不穏な空気にたまらなく胸がしめつけられる。
総一郎は、花婿に逃げられた千紗の気持ちを思い、二度と悲しい思いをさせたくないとこんなことをしたんじゃないかと美恵子は言う。総一郎の傍らには、元気づけようと佐藤がいて・・・なぜか、いきなり"吠える"佐藤(笑)。それも吉田栄作のモノマネだったかと思うと、佐藤はもはや誰よりも総一郎似だ。そんななか風花は、母に結婚した決め手を聞く。母にはもう一人花婿候補がいたらしいのだが、その人の前ではおならができなかったのだという。総一郎の前ではできたから選んだという理由に、千紗も風花も、そんなことで!?と不思議がるが、美恵子は「すっごい大事なことよ!」と微笑むのだった。
一方、総一郎に認められなかったタックタックは、YouTubeの企画にも身が入らず。千紗のことばかり考えているタックタックに、ミカジャンは「つまんねぇ」と言って身を隠してしまう。
総一郎は家で幼少期の千紗にもらった手紙を見ていた。帰ってきた千紗を、総一郎はいつも通り「おかえりー」と明るい口調で迎えるが、千紗の口調は渋いまま。すると総一郎は、この間の一件を謝ろうとするが、それを遮って千紗は「いつまでも心配ばっかりかけてごめん」と素直に謝り、総一郎も謝罪して仲直り。こんなにもすぐにわだかまりが解ける父娘の絆がステキだ。
そして、総一郎は、千紗が小学校の時の学芸会の白雪姫で、「白雪姫」と言うところを間違って、千紗の練習に付き合ってくれていた「お父さん」と言ってしまった、そんな思い出話をし始める。その時、千紗は笑われながらも最後まで一生懸命、劇をやり遂げた。総一郎にとっては、千紗は"あの時"のままで、一生大人とは思えないと言う。「白雪姫の時の千紗も、32歳の千紗も、父さんにとってはずっとかわいい子供なんだよ」「千紗には幸せになってほしいだけなんだ。だから本当のこと言うと、結婚相手が誰だろうが関係ないんだよ」と続ける総一郎。それを聞いた千紗は「お父さん、ありがとう」と伝え、いつも通りのたわいもない会話を続けるのだった。千紗がこんなにも愛されるのは、間違いなく平家の遺伝子なんだろうなと思う。
一方、総一郎に「君の言葉は中身がないんだ」「本当の君はどこにいるんだ」と言われたことを思い出し、千紗が好きだと言ったドキュメンタリーのディスクを見つめていた榎本は、職場から駆け出していく。出勤途中の千紗を見つけて、榎本もなぜか"吠える"! そして、今まで千紗に見せていたのは、演じていた嘘の自分だと告白。本当の自分はずるくてせこくてケチでフォアグラの味もわからない男だと言い、千紗にはふさわしくないダメダメな男だけど、それでも千紗のことが好きだとストレートに告白。本当の俺を見て判断してほしいと伝える。その頃、タックタックも千紗に連絡しようとしていた。キャンセルの電話の履歴が千紗に会いたいタックタックの気持ちを物語っていて切ない・・・。榎本に近づきそうになった千紗に、電話が鳴って・・・。
娘を思う父の気持ちが沁みた第9話。いつもふざけてばかりの父・総一郎だが、真面目に語るその言葉は、千紗だけでなく、タックタックや榎本の心も動かしたようで・・・。そんななかでの、総一郎が倒れたという知らせは、花婿逃亡のショックぐらい衝撃的! 千紗は、そして平家はどうなってしまうのか・・・。アットホームな平家が戻りますように!と、最終回の展開を祈らずにはいられない。
(文:小松加奈)
【最終話(3月28日[月]放送)あらすじ】
総一郎(遠藤憲一)が倒れたとの連絡が入り、千紗(佐々木希)は病院へ向かう。吐血した総一郎はベッドの上で苦しそうに呻いていた。父の死を予感してしまう千紗に、榎本(金子ノブアキ)やタックタック(戸塚純貴)は励ましの言葉を掛ける。そんな2人に心が揺らぐ千紗・・・
テレビマンとユーチューバー、最後にどっちを選ぶのか?"悲劇の花嫁"が迎える90日後の結婚式! 対極的な2人との恋に揺れるラブコメディついに完結!
◆放送情報
『ユーチューバーに娘はやらん!』
毎週月曜23:06から、テレビ東京系にて放送。
地上波放送後には動画配信サービス「Paravi」で配信。
(C)テレビ東京
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