テレビ東京にて毎週金曜深夜1:53より放送中の『寂しい丘で狩りをする』。本作は芥川賞作家・辻原登の同名小説を原作とし、男たちの身勝手な欲望により身も心も傷つけられた2人の女性が、絶望から希望を掴むために立ち向かっていく姿を描いた衝撃のクライムサスペンスとなっている。動画配信サービス「Paravi」ではすでに全話独占先行配信中、テレビ東京YouTubeドラマ公式チャンネルでも第1話のみ無料公開中だ。
そんな本作で、過去に強姦被害に遭い、その犯人からの間違った復讐心による執拗な付きまといに怯え、探偵のみどり(倉科カナ)に相談を持ち掛けた依頼人・野添敦子を演じた久保田紗友にインタビューを行い、共演者の印象や本作で表現したいことについて話を聞いた。
――出演が決まったときのお気持ちを教えてください。
すごく苦しい過去を背負っている敦子を演じるのは緊張しますし、自分がどうやって表現できるかというのを、まず考えました。倉科さんと共演させていただくということで、私が芸能界に入る前からご活躍を見ていた方であり、事務所の先輩でもあるので、一緒にお芝居をさせていただけるのはすごく嬉しいなって思っていました。
――倉科さんをはじめとして、共演者の方々のご印象は?
倉科さんはとても憧れる存在。お芝居の面でももちろん、とにかく優しくて可憐で。私が緊張しているときも気さくに話しかけて緊張をほぐしてくださるんです。シーンごとに、どうやろうかなと思っているときに、倉科さんが「こうしたらもっとやりやすい?」と提案をしてくださるので、その気遣いにすごく助けられます。あと、バレンタインデーの日に撮影があったのですが、倉科さんがくださったチョコレートの中に「大変だけど頑張ろうね」みたいなメッセージが入っていて、その一言がすごく嬉しかったし、今のモチベーションになっています。
丸山さんとは、初めてお会いしたときが、7年前に押本に襲われる過去の回想シーンのリハーサルだったのですが、その時の印象が怖くて(笑)。でも現場で一緒に過ごすにつれて、どんどん丸山さん自身のキュートな部分が見え始めてきました。撮影中、なんか鼻歌が聞こえるな~と思ったら、丸山さんだったみたいなことがあったりとかして。そこからすごくお話をしやすくなりました。
竹財さんには初日に1回しかお会いできていないのですが。休憩中、竹財さんがカメラで色んな場所を撮っていたんです。たまたま私がソファに座っているときに、それを盗撮風に撮った写真を見せてくださって。「気持ち悪いでしょ~」っていうのが初めての会話でした(笑)。
――この作品の、敦子役を通して久保田さんが表現したいことはどんなことですか?
この作品はフィクションですが、こういう事件が実際にあって、女性も男性も関係なく、被害に遭って悩んでいる人とか、どうしたらいいか分からないという状況になっている、そういう方々が世の中に紛れもなく存在していると思うんです。何が起こるか分からない世の中で、この作品がそういうことを考えるきっかけになったらなと思います。
――『寂しい丘で狩りをする』というタイトルについてはどんなことを考えますか?
立ち向かっていくっていうイメージがあります。
――本作は「Paravi」で先行配信中ですが、久保田さんはそういった配信サービスを使ってご自身の出演作を見返したりはしますか?
過去の作品はあんまり見返さないですね。自分の過去なのではずかしいので(笑)。でも、友達に「紗友でてるんだったら一緒に見ようよ」と言われたら一緒に見たりはします。
――最後に、これからドラマをご覧になる方や読者の方にメッセージをお願いします。
女性たち、特にみどりが立ち向かっていく姿は想像もできないほどですが、とにかくどんどん展開してストーリーが進んでいくので、細かいところまで見逃さず見ていただければ嬉しいです。
◆番組情報
『寂しい丘で狩りをする』
毎週金曜深夜1:53からテレビ東京にて放送。
動画配信サービス「Paravi」で全話独占配信中。
テレビ東京YouTubeドラマ公式チャンネル(第1話のみ無料公開)
https://youtu.be/KzcqM9W5uqI
(C)テレビ東京
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