Plus Paraviが注目する人物にフィーチャーする「オシダン!plus」。今回は動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で独占配信中のオリジナルストーリー『ヤコ、ショウがクセになる。』にフードデリバリー配達員・高田役で出演する阿久津仁愛にインタビューした。
本作は、毎週金曜22:00から放送中の金曜ドラマ『妻、小学生になる。』のParaviオリジナルストーリーで、本編に登場する、主人公の娘・麻衣(蒔田彩珠)の幼なじみで良き理解者、恋愛など見向きもせず、バイトをしまくっているデリバリー女子・弥子(ヤコ)が、配達先で出会った謎の占い師の言葉をきっかけに、恋を探して成長していく物語を展開。阿久津はそんな弥子と運命的な出会いを果たし、仲を深めていく配達員・高田を演じている。
今回、阿久津には本作に出演が決まった時の気持ちや演じる際に意識していること、俳優になったきっかけなどを聞いた。
――本作に出演が決まったときのお気持ちなどお伺いしてもよろしいでしょうか。
これまで舞台中心の活動をさせていただいていて、ドラマなどの映像作品にも挑戦してみたいと思っていたので、とても嬉しかったです。
――今回の役を演じるにあたりどういう人物像として捉えて演じていらっしゃったのでしょうか?
ちょっと勘違いさせやすいタイプというか...悪気なく「友達として仲良くなりたい」という感情で男女問わずコミュニケーションをとっていく人物なんだなという印象です。弥子への接し方やバーのシーンでの注文の仕方とか若干チャラさが出ているんですけど、でも本人は全く何も考えてなくて、ただ単純にお酒が好きでいつも頑張ってる弥子ちゃんと友達として仲良くなりたいと思っている人物なんですよね。弥子ちゃんの気持ちをあまり汲み取れないような男の子なのかなと思いながら演じています(笑)。
――阿久津さんご自身は高田くんに似てるかも...と感じる部分はありますか?
あるかもしれないですね(笑)。例えばなんですけど、身近な人の些細な変化になかなか気づけなかったりするところもあって...そういうところダメだなと自分で思いつつ、でも、自分の気持ちは素直にきちんと伝えられるタイプだと思います。でも勘違いさせやすいタイプではないと思います(笑)。
――台本の高田くんの登場シーンでは「キラキラしている」というような表現が使われているようで。そのト書きを初めて見た時の感想は?
「大丈夫かな?」と思いました(笑)。自分からキラキラは出せないからどうしようかなと不安な部分があったんですけど、現場に行ったら照明の力でキラキラにしていただいて、照明ってすごいですね!
――撮影で大変だったことは?
キャラクター的に弥子との距離感をどうするかというのは苦戦しました。「お疲れ様」と言って肩を触る場面では、元々頭をぽんぽんとする予定だったんですが、それだとあまりにもあざとすぎる感じだったので肩に変更して...。距離感を掴むのが少し大変でした。
――弥子役の小椋さんの現場でのご印象は?
スタッフの皆さんと仲良くて、温かい雰囲気を作られていたなと思います。キャラクター同士の距離感を縮めるためにも撮影の合間に少しだけ話しをしたんですけど、緊張している感じもなくて、ラフで頼もしいなと思いました。
――今回の現場で成長したなと感じることはありますか?
お酒を飲むような、ちょっと大人なシーンは初めてで。ビールを飲む姿を撮影することが今までなかったのでなんかドキドキしました(笑)。なのでそのシーンは「大丈夫かな」と思い、モニターにチェックしに行ってました。今までは中学生や高校生などを演じていて、大学生でお酒も飲めるという年齢のキャラクターは新鮮な感じもありましたし、ちょっと大人になれた気がするのでこれも成長かなと思っています。今までにない僕の一面を見ていただけるのかなと思うのでぜひ見てほしいです。弥子ちゃんと近づいてドキドキしちゃうような場面もあるので楽しみにしていただければと思います。
――阿久津さんご自身のことについても掘り下げていけたらと思うのですが、まず芸能界に入られたきっかけはなんだったのでしょうか?
家族がテレビに出ている俳優さんやアイドルが好きで。僕も一緒に見ていて表に出る仕事をやってみたいなという興味はあったんですけど、でも実際に行動に移すほどではなかったんです。憧れはあったんですけど、実際にやるのは難しいだろうなという諦めみたいな気持ちが大きくて。そんなときに家族がジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募してくれたのがきっかけでした。
――その中で、お芝居の道を歩み始めたきっかけはなんだったんでしょうか?
ジュノン・スーパーボーイ・コンテストがきっかけで今の事務所に入らせていただいたんですけど、休日は演技のレッスンに通っていました。実家が栃木で東京に来るのもなかなか難しい状況だったんですけど、元々憧れていたしレッスンを通してお芝居が楽しいと強く思うようになっていきました。
初めての大きな仕事がミュージカル『テニスの王子様』だったのですが、すごい苦戦したのを覚えています。俯瞰で自分を見れなくて。必死になりすぎて全身に力が入ってしまって抜きどころがわからなくなっていつもより疲弊してしまう感じでした。でも、見に来てくださるお客さんがいて、舞台で元気や勇気を与えられているな、と身近に感じることができたのが僕にとって大きかったです。ほかにも、お手紙だったりSNSだったりで「良かった」と直接思いを伝えてくださっていたことでも、やりがいを感じる事ができました。このお仕事をオーディションで勝ち取って良かったなと。
――今後、ご自身の目標の為に"プラス"していきたいものはありますか?
プラスしたいものばかりなんですけど、一番は"感情"かなと思います。僕は気分屋でテンションの落差が大きいタイプなんですけど、そういうのをもっとお芝居で活かせたらなと。自分の中でのセリフの解釈とかももちろんあると思うんですけど、でもそこにもっと色がついていた方が見ている方も自分も面白くなるだろうなと思うんです。キャラクターに合わせて感情の色を鮮やかに表現できるようにしていきたいです。今は、白と黒とぐらいしか表現できていないと思うので...もっともっと色鮮やかに感情を出していきたいです。
――『ヤコ、ショウがクセになる。』というタイトルにかけて、阿久津さんが今クセになってるものはありますか?
最近、筋トレにハマっています。風邪をひきやすいタイプなのでその予防や、体力作りのために始めたんですけど、それ自体が"クセ"になっていて、今ではプロテインを美味しいなと思いながら飲んでいます(笑)。ココア味とかですが。筋トレと言っても主に腹筋のメニューなんですけど、自分の体の変化を感じると嬉しくなります。
――最後に視聴者の方へのメッセージをお願いします。
リアルな若者の物語が展開されていて、僕と弥子ちゃんのシーンも身近にこういう出来事ありそうだなと共感できるようなお話しでとても見やすいと思うので、弥子ちゃんに共感しつつ、素敵なキャストさんのお芝居を堪能していただければと思います。僕もできる限り"キラキラ"した高田くんを表現できるように頑張ったので見ていただけたら嬉しいです(笑)。テンポ感もほど良くて、作品自体もキラキラとした雰囲気なのでそれも楽しんでいただければと思います。
◆番組情報
『妻、小学生になる。』
毎週金曜日22:00からTBS系で放送中。
地上波放送後、動画配信サービス「Paravi」でも配信中。
Paraviオリジナルストーリー『ヤコ、ショウがクセになる。』も独占配信中。
(C)TBS
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