町田啓太を主人公とした、テレビ東京×めちゃコミックの合同プロジェクト『僕を主人公にした漫画を描いてください!それをさらにドラマ化もしちゃいます!!』で大賞を受賞した大盛のぞみ原作のドラマ『ダメな男じゃダメですか?』。その第6話が、3月9日に放送された。
SNSで自分を偽って生きる大学生・田町権太(町田啓太)と、田舎暮らしのパワフルなおばあちゃん・カツヨ(宮崎美子)が入れ替わってしまうところから展開される本作。今回軸となるのは"2人の不思議ちゃん"。権太のバイト先の後輩で、一流企業で働く中野(加藤清史郎)と、権太の元カノ・葛西(深川麻衣)だ。
葛西と偶然再会したことで動揺を隠せないカツヨ(中身は権太)。その元気がない様子を中野が心配するが、権太(中身はカツヨ)は、元恋人に会ったからだと説明する。中野は、自分自身も成長していないため、元カノと会いたくないと共感するが、そこで権太の名言がさく裂。
「ハマチやブリじゃあるめえし、み〜んな生きてるだけで花丸なんだで」
「カツヨ名言カレンダー」などを作れそうな名言製造機ぶりだが、その直後、道路にいたタヌキを避けようとして田んぼに車がハマった葛西と遭遇。レッカー車を呼ぶしかない状態で、天気が崩れる予想から、葛西に「ウチで泊まってけ」と声をかける。
カツヨのフレンドリーさは、葛西の回想シーンに登場する権太にも通じるものがあるが、満面の笑みとキツイ訛りで、身ぃ沁みて(一生懸命)生きていこうと思っている、人生バラ色だと語る権太は、完全に別人だ。それでも「なんか変わったね」と違和感なく受け入れる葛西。
かと思えば、カツヨの作ったカレーの味に、、「うっすらバジルとチャツネ入ってますよね?」「私の秘密のレシピと一緒!」「5年かけて編み出したレシピなのに」と不思議がる。違和感を抱くところはそこなのか・・・。
しかも、権太(中身はカツヨ)は「運命だいねー、味の好みが似るっちゅうことは相性が一緒」「二人はお似合い」と、権太と葛西をくっつけようとしつつ、結果的に葛西+カツヨという奇妙なカップル推しのかたちに。
さらに、ジェンガを4人でやることになるが、葛西はカツヨの無難な攻めを「ゴンゴンみたい(笑)」と評する一方、自分のプレイに「ジェンガの天才か!」と驚くカツヨを権太と重ね合わせる。そして、(なんでおばあさんがゴンゴンみたいなこと言うの? ゴンゴンも別人みたいだし。こんなに変わるなんて・・・)という心の声からの結論が(もしかして・・・別れた時間も無駄じゃなかったってこと?)という天然ぶりなのだ。
一方、中野はある疑惑を抱き始めていた。それは「この二人、もしかして入れ替わってる?」という核心を突いたもの。そこで、あえて権太にむかって「カツヨさん」と呼び掛けてみるが、普通に「ありがとう」と返事をしてしまう権太(中身はカツヨ)。違和感に気づき、信じがたい事態をあっさり飲み込めるくせに、「その場合、(二人で一緒にやる)起業はどうなんだ? 逆にいいのか?」というところで悩む、リアルとファンタジーのバランスが混乱状態の中野もやっぱり、ちょっと不思議ちゃんだ。
そんな中、権太になったカツヨと中野、カツヨになった権太と葛西の2組が、それぞれ布団を並べることに。権太は葛西に、別れの原因となったインフォトでの嘘について謝り、就活に失敗して周りに置いていかれ、ありのままの自分でいることが怖かったのだと打ち明ける。一方、葛西は、本人を目の前にしているとは知らず、漫画家を目指したのも、カレー作りがうまくなったのも、権太への思いからだったと話す。そして、別れてしまった後悔と、やり直したい思いを口にするが、権太は受け入れることができない。
一方、中野にトキめいているカツヨは、積極的なタイプが好みという中野の言葉を真に受け(?)布団をグイグイ近づけ、中野から衝撃的な一言――入れ替わりについて突然問われるのだ。
さらに、カツヨのがんがステージ4にある事実など、問題や混乱は増すばかりで、最終的な着地点がまだまだ読めない展開だ。
(文・田幸和歌子/イラスト:まつもとりえこ)
【第7話(3月16日[水]放送)あらすじ】
中野(加藤清史郎)は、権太(町田啓太)とカツヨ(宮崎美子)の中身が入れ替わっていることに気づいてしまう。葛西(深川麻衣)は権太への未練を断ち切るため、お見合いすることを決意。それを聞いた権太はカツヨに今すぐもとに戻るよう提案するが、このままでいいと言い張るカツヨ・・・。大ゲンカの末、カツヨの固い意志に根負けした権太はお互いこのまま生きていくことを決意するが、ふいに手が合わさった瞬間、バチっと火花が・・・。
◆番組情報
『ダメな男じゃダメですか?』
毎週水曜深夜1:00からテレビ東京ほかで放送
動画配信サービス「Paravi」で 配信中
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