テレビ東京のドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!』の第4話が放送。自身が企画した商品に大口契約の依頼が舞い込むなど、頑張っていれば誰かが見ていてくれるんだと笑顔を見せる平千紗(佐々木希)。早速行われた打ち合わせでも契約を決め、仕事は順風満帆だった。

一方、平家はユーチューバー・タックタック(戸塚純貴)との交流もあってか、徐々にYouTubeに感化され始めている様子。千紗がタックタックから食事に誘われたことを機に、千紗をめぐるタックタックとテレビマン榎本信(金子ノブアキ)の恋のバトルを、暴走した家族がお膳立て(笑)。その結果、それぞれと同じ日に食事をする約束を取り付け、千紗はハシゴデートをすることになってしまう。毎回、平家の面々+千紗の幼なじみ・佐藤光輝(栗山英宜)のふざけたノリが楽しい。些細なこともこんなに楽しくなるなんて!と、感動してしまうほど。キャスト陣も嬉々として演じているようで、その雰囲気が伝わってくるのもほっこりさせられる。

タックタックとのデートは河原での"牛丼"ピクニック。タックタックの徹底した合理主義に驚きつつも、それをちゃんと受け止められる千紗の前向きさ&懐の深さがステキだ。とはいえ、タックタックに振り回された千紗は、その後、榎本との高級レストランデートへ。値段の高さに驚きつつも、さらっと一番高いコースを頼む榎本。タックタックとの価値観の違いに、「なんか対照的」と思わず千紗も口にしてしまう。完璧にエスコートしてくれたようにみえたが、"フォアグラ"のウンチクをカンニングしながら語ったり、支払いでケチ臭い行動をとったりする榎本を千紗が目撃していた。

その後、平家ではタックタックと榎本どちらがよいかについて、モノマネ好きの総一郎(遠藤憲一)の仕切りで、"朝まで生討論"番組ふうに家族で意見をぶつけ合う。ここまで振り切っている遠藤憲一の芸達者ぶりも、特筆したいところ。とはいえ、こんなにふざけていても、ちゃんと千紗の気持ちを一番に考えてくれる家族の温かさが尊い。

そんな中、千紗は契約を結んだはずの取引先から、炎上する恐れがあるからと、契約破棄の連絡を受ける。落ち込む千紗は、偶然会ったタックタックに心配され、仕事のトラブルを相談。タックタックは、自分の気に入っているコンセプトならそのまま突き進むべき、炎上をおそれていたら何もできないと助言する。

家に帰った千紗は、テレビ東洋のドキュメンタリー番組のDVDを見たり、佐藤に元気づけられたりして、笑顔を取り戻す。そんな折、榎本から連絡が届き、思い立って榎本に電話で仕事の相談を。同じ会社員という立場の榎本の話は、千紗の心にもすんなりと響いているよう。榎本は「どんなにいろんな人の意見を聞いてもいい。でも、一番核の部分だけは譲っちゃいけない。自分はそう信じてます」といい、仕事での後悔を明かしながら、自分自身にも言い聞かせるように「核だけは守ること」と千紗に助言。すると、千紗は「起き上がり続ければ・・・」と以前、榎本に明かした自分が救われた番組の言葉をつぶやく。榎本はその言葉にハッとして・・・。

そして千紗は、再び取引先へ。榎本の助言もあってか、自分の核をぶらさず、見せ方を変えて商品を提案。「核をぶらしたら、企画は完全に死んでしまう」という榎本の助言があったことを明かす。それが取引先の心を動かし、再交渉のチャンスを得たのだった。

タックタックと榎本・・・二人にアドバイスを聞いた千紗が、今回は榎本のアドバイスで背中を押された第4話。千紗を巡る恋のバトルは榎本が巻き返し、榎本がまさかのプロポーズを! タックタックの純粋さも千紗にとっては魅力的だが、榎本との関係が急展開を見せるのか、続きが気になって仕方がない。

そして、平家の団らんシーンは、もはや安定の面白さ。近所で千紗が"出そびれ娘"と呼ばれていることすらも笑い飛ばす平家の明るさに、心も救われそうだ。次回もどんなふざけた絡みを見せるのか、楽しみ!

(文:小松加奈)

◆放送情報
『ユーチューバーに娘はやらん!』
毎週月曜23:06から、テレビ東京系にて放送。
※第5話は2月21日(月)に放送。2月14日(月)は未公開映像を含む「特別編」を放送。
地上波放送後には動画配信サービス「Paravi」で配信。