企画・原案 秋元康×人気ラブコメ脚本家・徳尾浩司による完全オリジナル脚本の青春群像ラブストーリー『この初恋はフィクションです』が、TBSのYouTube公式チャンネルと動画配信サービス「Paravi」にて全話配信中。本作で主演を務める飯沼愛にインタビューした。

TBSでは2020年に将来ドラマで活躍する女優を発掘・育成する「TBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日_』」を発足。第1回の開催で飯沼が1位を獲得し、演技経験がなかったにもかかわらず、オーディション参加から約半年でTBS史上初の深夜の帯ドラマ『この初恋はフィクションです』でドラマ初出演にして初主演という女優デビューを飾った。season2の開催が決定し改めて注目が集める中、飯沼に初めてのドラマ作品を撮り終えた気持ちや"女優"として感じたこと、今後の目標などを聞いた。

「とても貴重な3か月でした」

――全話放送が終わった今のご心境は?

改めてこの作品に携わることが出来て幸せだなと思いました。自分のお芝居に対して思う部分はたくさんあるんですけど、宝物になるほど私にとって大きな作品になりました。最初は自分がドラマの世界にいることに違和感があったんですけど、だんだん自分を泉ちゃんとして見れるようになっていきました。

――最終回後の反響などはいかがでしたか?

友達や両親から「最終回良かったよ」とメッセージを貰いました。父は毎回リアルタイムで観てくれていて、放送が終わってからもう一回録画したものを見てから「泉ちゃん成長したね」とか毎晩感想を送ってくれていてすごく嬉しかったです。

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――連続ドラマということで撮影が3ヶ月間ありましたがやはり大変でしたか?

とても大変でした。でもすごく毎日が充実していて、学校のシーンは本当に学校に行ってるみたいな感覚で青春を感じていましたし、スタッフさんやキャストのみんなが温かい方達だったのでとても居心地が良かったです。初めてドラマの撮影に参加するメンバーが多かったので、丁寧にやりやすい雰囲気を作ってくださって。とても貴重な3か月でした。

――終盤は祖父江くんとのシーンが多かったかと思いますが、祖父江役の鈴鹿さんのご印象は?

鈴鹿さんは優しい雰囲気などが祖父江くんに似ているなという印象で、カメラが回ってない時は冗談を言ってくれたりして面白い方だなと思いました。優しいところもあって、大事なシーンで私のアップの撮影の時は気持ちを持っていきやすいように、本番前に「自分たちで少しやろうか」と声をかけてくださったりして。お芝居の先輩として頼りにさせていただきました。

――共演者の皆さん仲いいなという印象ですが、現場での雰囲気はいかがでしたか?

劇中でもそうなんですが、ノジくん役の坂東さんが現場の空気を明るくしてくれて、坂東さんを中心に盛り上がっていたので、まさにムードメーカーという感じでした。最終話にみんなで「ナンジャモンジャ」というゲームを楽しむシーンがあるんですけど、多分これまでの撮影で一番笑ったんじゃないかと思うくらい楽しかったです。もう笑いすぎて息ができないくらいでした(笑)。あれはリアルにみんなでカードゲームをしていたので、役を意識しつつも素の部分が結構出てしまっていたかもしれません。

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――3ヶ月の撮影の中で、改めて"女優"の難しさなど感じたことはありますか?

役を演じるというのは正解やゴールがないと思うので、相当大変で難しいものだなと実感したんですが、その分楽しさもあるなと感じました。やっぱり簡単にはできないことだなと。演技をしてる中で、「今気持ちが乗ったな」と感じたり、監督に褒められた時はちょっと自信が持てたりもしました。演技の道を歩んでいる方々は、自分じゃない誰かになるというのは魅力的で楽しいからこそこのお仕事をやってるんだろうなと思いました。私も同じようにお芝居をお仕事としてやっていく上でこれからももっとお芝居の魅力を探していきたいです。

――泉ちゃんを演じる上で、前半から終盤にかけての変化など意識して演じていた部分はありますか?

前半はノジくんと付き合って、中盤で別れて、後半は祖父江くんに心惹かれていくという流れだったんですけど、その関係性を見せていく中で泉ちゃんとしては、ノジくんのことは頭で「好きかも」「大切な人かも」と考えてたんですが、祖父江くんについては何も意識しないうちにいつの間にか惹かれていて、直感的に好きになったんだろうなということでした。祖父江くんが登場してから泉ちゃんが頼もしくなっていくんですけど、祖父江くんを支えたいという気持ちが強くなっていくところも伝わればいいなと思いました。

――3ヶ月の撮影ということで体力的にも大変そうだなと思ったんですけどいかがでしたか?

中学、高校とバスケ部だったんですけど、スポーツをやってて良かったなと思いました(笑)。体が強くて周りの方から「タフだね」と言われることも多くて、一回も体調を崩すことがなく撮影を終われたので良かったです。撮影の合間はお弁当や共演者の方の差し入れなどを食べたり、寝たりしてパワーをチャージしながら臨んでました(笑)。

――Paraviで配信中のリアクション動画でも裏ネタなど語られていますが、他に注目してほしいポイントなどありますか?

泉ちゃんが好きなキャラクターでかえるもどきときつねもどきがいるんですけど、泉ちゃんの部屋のいたるところにあったり、バッグについてたりしていて。ふとしたシーンでも、カメラマンさんがキャラクターをカメラ目線になるようにしてくださっていて(笑)、目が合う感覚になると思うのでぜひチェックしてみてください!

――"女優"として今後の目標は?

今はたくさん経験を積みたいなという思いが強いです。いろんな作品に出合って、沢山の人と出会って刺激をもらいながら、丁寧にひとつひとつやっていけるようになったらと思います。ドラマと映画では撮影方法が違うというのを伺ったので、そういう経験したことのない現場に参加してみたいですし、先日舞台を観に行って舞台にも挑戦してみたいと思いました。 "演じる"ということが楽しいので、演技に関してはどんなことでも挑戦していきたいです。

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◆番組情報
よるおびドラマ『この初恋はフィクションです』
TBS公式YouTube、動画配信サービス「Paravi」で全話配信中。
TBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日_』も動画配信サービス「Paravi」で全話配信中。
また、TBSスター育成プロジェクト「私が女優になる日_」はseason2の開催が決定。
1月8日~1月31日まで応募受付中。
(C)TBS