――『来世ではちゃんとします2』の製作が決まったときのお気持ちは?

シンプルに嬉しかったですね。前作のときから、現場の雰囲気が好きなんです。常に笑いで溢れていて! 今年はこういう状況下なので、役者以外はマスクをしていて、なかなか表情が見えない中ではありましたが、雰囲気は変わらず。撮影が始まったら、スムーズに『来世ちゃん』の世界に溶け込めました。

――栗山凪を演じるにあたって、前作から変化した点は?

前作では初めての女装役ということで、かなり試行錯誤を重ねました。今作からは少し余裕も生まれて、ちょっとしたしぐさや表情の違いも意識するようになりましたね。続編のお声がけをいただく前から、「もしまた凪ちゃんを演じる機会があったら、ここに気を付けよう」って前作を見ながら研究をしていたので、今回のほうが気合入っています(笑)。格段にかわいくなっていると思いますよ。

――今作に向けて美意識を高めるためダイエットをされたとか?

他作品も同時進行だったのでガラッと生活を変えることはできませんでしたが、食事制限や散歩などできる範囲で行っていました。ダイエットの期間は一か月半くらい。もともと運動はあまり得意じゃないので、食事制限が自分にはあっていましたね。あとは、マッサージや美容皮膚科に行ったり・・・いかに凪ちゃんを完成させられるか、常に現場でも調整していました。

今作は舞台が夏なので、肌や身体のラインが出る衣装があって。二の腕とかが結構見えちゃうんですよ。監督も「いいよ、二の腕出していこう!」ってプレッシャーを与えてくるんです(笑)。だから、身体作りも頑張りましたね。撮影後は、自分へのご褒美として大好きなカレーを大盛で食べました。

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――栗山凪を演じるにあたって、参考にしたものは?

とにかく原作を読み込みました。漫画なので、声のトーンやテンションはわかりにくいんですけど、瞳や視線などの描写が細かくて。役作りする上でとても参考になりました。

――前作を演じて、何かご自身の中に変化は生まれましたか?

凪ちゃんは林さん(後藤剛範)という意中の相手がいる。その相手を「いかに自分のビジュアルとテクニックで落とそうか」という子なので、僕も男性から見られる意識をするようになりました。僕自身は、恋愛的な意味での「モテたい!」「この人と付き合いたい!」みたいな欲求がないんですよ。でも、凪ちゃんを演じたことで、相手に合わせた自分の魅せ方をするようになりました。男女問わず、その人に合う服装やメイクを意識したり。おかげで褒めていただく機会も増えましたね。仕事の上でも役に立つ大事なことを、凪ちゃんから学びました。

――栗山凪と林勝、今作での2人の見どころは?

前作では凪ちゃんと林さんが出会って、見事ハッピーエンドで終わったんですけど、今回は凪ちゃんにとってあまり嬉しくない展開で・・・。とはいえ、2人の距離感は確実に前作よりも縮まっています。凪ちゃんの言葉遣いや林さんを見つめているときの表情に注目してもらえれば。凪ちゃんを演じながら、さらりと言っているけどよく考えたらすごい台詞だなって思うものがいくつかあるんですよ。これを言える二十歳ってなかなかいないなって。林さんのことが好きだからこそ出てくるであろう台詞を、丁寧に大切に演じました。

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――これから前作を視聴する方に見どころを教えてください。

この作品は、桃ちゃん(内田理央)中心に進んでいきますが「こことここがつながっている!」という伏線が散らばっているのが見どころの一つ。たとえば、凪ちゃんのお兄ちゃんが実は桃ちゃんのセフレだった! とか。

僕は登場人物みんなが主人公だなって思っていて。桃ちゃん、凪ちゃん、林さん・・・・・・それぞれ違う生き方がある。僕的には、梅ちゃん(太田莉菜)に共感する部分が多かったです。人それぞれ共感するポイントが違うと思うので、いろいろな視点で見られると思います。とりあえず1回目は桃ちゃん視点で見てもいいですし。原作と読み比べても面白そうですね。前作をすでに見た人も、ぜひ2を見る前にもう一度視聴してほしいです。

――主演の内田さんの印象は?

以前からSNSや作品を拝見していましたが、本当にそのままというか。スタッフさんにも自分から話しかけて、現場の空気を作ってくれます。それに、主演っていうプレッシャーを一切感じさせないんです。そういうところがすごいなって。前作で初めてお会いしたんですが、大好きになりました! また一緒にお仕事ができてよかったです。

――林勝役の後藤さんの印象は?

一緒にいる時間が一番長いので、前作のときからいろいろなお話をさせてもらいました。見た目からガツガツ系の方なのかな? と思っていたら、意外とソフトで繊細な方で。ギャップでした(笑)。

凪ちゃんの姿になると女の子扱いしてくれて、紳士でやさしい方だなという印象がありますね。撮影中、僕がバタバタしているときも「ほかの作品もやっているんだよね」って心配もしてくれて。僕のことを見てくれているんだなって嬉しかったです。

いつも僕から質問して、ちょっとずつ壁を崩していきましたね。後藤さんの中身を知ってから演技をしたいなって思っていたので。前作で結構崩したつもりではあったんですけど、今作でも撮影が始まった頃はちょっと距離感が(笑)。もっともっと仲良くなりたいと思います!

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――"来世"は何になりたいですか?

来世でも、また自分自身になりたいです。今の「ゆうたろう」とは違う人生を歩むと思うので。というのも、僕が芸能界に入ったのは、ある人にきっかけをもらったからなんです。正直、表に立つ仕事をやりたいとは10代の頃は思ってなかったですし。そんな僕が、ある人の一言で人生が変わった。

今の人生にももちろん満足しています。でも、普通の学生のまま過ごして、一般企業に就職して・・・。そんな人生もたまに想像するんですよ。ちゃんと世の中に適応して働けているかな? って。こういう職業の方は誰もが思うんでしょうけど、普通の男の子に戻ってみたいなって考えちゃいます。

なんだかんだ、やっぱり自分自身が好きなんですよ。あの人憧れるなって思うこともありますけど、一周回って「自分」でいることが心地良いんです。だからほかの誰かではなく、もう一度自分の姿形で別の人生を歩んでみたいなと思いますね。

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――最後に視聴者にメッセージをお願いします。

原作自体が大人気でファンも多い。その実写化ということで、当初はプレッシャーを感じていました。でも、日本国内だけにとどまらず国外でも大きな反響をいただいて。「ゆうたろう」の役者人生の可能性が広がった作品でもあるので、すごく大切にしています。

『来世ちゃん』には、いろいろな「こじらせた」キャラクターが登場します。いろいろな人の人生を描いた作品なので、きっと、誰かに共感する部分は少なからずあると思います。一人でニヤニヤしながら見てもいいですし、友達や恋人、片思い中の相手と見てもいいかもしれません。今回Paraviオリジナルストーリーもあって、新しい凪ちゃんもお見せできる機会もあります! シンプルに作品を見て楽しんで、笑いながら見てもらえたらなと思います。

(撮影:高橋将志)

◆番組情報
『来世ではちゃんとします2』
毎週水曜深夜0:40からテレビ東京ほかにて放送中
また、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で毎週水曜夜9:00から毎話独占先行配信中