――出演が決まった時のお気持ちは?
前作を動画配信サービスでずっと見ていたんです。濃い内容の作品で、自分もこういう作品に出演してみたいと思っていたので、出演のお話を頂いた時は、ワクワクドキドキな気持ちだったのを覚えています。普段は音楽で自分を打ち出しているので、役者だったら、すごく濃い、振り切った役をやってみたいという思いがあって。「スタジオデルタ」の、あの世界観に入れるという喜びもありました。
――前作をご覧になったきっかけは?
はじめは"ジャケ買い"みたいな気分で見たんです、「何か、危なそうだな」と思って(笑)。原作漫画も知っていたんですが、ドラマになるぐらいだから面白いんだろうと思って、ドラマを見てから漫画も読みました。主人公が女性ということもあって、男性から見ると「女性って、性に対してこういう考え方をしているんだな」と思えたりして。異性の心の声を聞いたり、行動が見られたりするのが面白かったです。
――今回演じられた白木は、梅(太田莉菜)に好意を持つキャラクター。「スタジオデルタ」の面々同様、白木も濃いキャラクターなのですが、どんなふうに演じようと思いましたか?
男性も女性も愛するという白木さんと、残念ながら僕は同じタイプではないし、そういう人も周りにいなかったので、何かを参考にするというより、自分の中で想像して作りこむしかなかったんです。けれど、演じていて難しいとは思いませんでした。僕は一人っ子なんですが、昔も周りに親戚の年上のお兄ちゃんがいたり、今もそうですけど、年上の男性と交流を持つことが多くて。"お兄ちゃん"みたいに慕うような、男性の安心する部分というのは感じていたんです。
だから、そういう部分が(恋愛対象としての)愛になるというのは、そこまで変わらないんじゃないかなと思って、そういう気持ちで臨んだ部分はありましたね。白木さんのロマンチストな一面にちょっと憧れる部分はありましたし、好きな人にちゃんとはっきり好きって言える部分は、人としてステキだと思って、白木さんを演じる上での大切なポイントかなと思いました。
――初めて撮影現場に入った時の印象は?
まずは感動しましたね(笑)。見ていたあのセットの雰囲気や、「スタジオデルタ」の皆さんとお会いして、テンションが上がりました。「やべぇ、自分も(この世界観に)入った」みたいな。「スタジオデルタ」の皆さんが優しくて、話しかけてきてくれて、現場の雰囲気も良かったので、一瞬で溶け込んだ気でいました(笑)。何も壁を作ることなく話していたので、「あれ、こんなにあったかい現場ってあるの?」みたいな感じでしたね。
――撮影に入って印象的だったことは?
衣装合わせの時に、演じる役の"身"となるピースがみつかることが多いんですけど、「白木さんって、自分ではこう思っていたけど、こういうイメージだったんだ」とか、そういう部分がすり合わせられて。その衣装で現場に行ったら、「すごい濃い人、来ましたね!」って言われて周りの皆さんが自分を見て笑ってくれたりして。だから、みんなから見ても、濃いキャラクターなんだなって気づけました(笑)。皆さんが「濃いやつ、来た~!」みたいな感じで見てくださったので、僕も「じゃあ、とことん濃くいってやろう!」と、撮影1日目で強く思いました(笑)。
――その白木さんの見た目、とても気になるのですが(笑)。
国的でいうとヨーロッパ、雑誌でいうと「Safari」...ですね(笑)。だいぶ、クサい言葉が似合う感じというか。劇中で指パッチンをするんですけど、僕、ずっと指を鳴らすのがクセで、誰にも披露しないのに一人で指パッチンを練習してたこともあったんですよ(笑)。指パッチンって、誰よりも上手いと思っていたんですけど、今回、撮影で指パッチンをしてみたら、それがすごく皆さんにささってしまって(笑)。それで劇中で多用させてもらいました(笑)。ずっと練習してきてよかったな、努力が報われたというのはこういうことだなと思いました(笑)。
「指パッチン、いいですね~。それでいきましょう!」と監督さんに言われて。その言葉が自分でも気持ちがよくて、求められてないところでも鳴らしていたら、全然OKでした(笑)。
――(笑)。OAが楽しみです。ちなみに、同じ男性として「スタジオデルタ」の男性陣に対して、共感できる/できない部分はありますか?
林さん(後藤剛範)の恋のスタンスは共感できなかったですけど、肉体づくりに関しては、現場で話が盛り上がりましたね(笑)。林さんのデスクにあった筋トレグッズは、ちょいちょい借りて使わせていただきました。
――タイトルにちなんで、「来世では〇〇したい」と思うことは?
来世では、学生時代にちゃんと勉強したいですね、宿題もしないタイプだったので(苦笑)。今になって不便なことが多々あるというか。音楽で全国にツアーで行けた時に、例えばその土地にある城の詳細を知らないっていうところに、悔いがあるんですよね。なので、もっと歴史を知っていたら、ツアーももっと楽しかっただろうなと思ったので、そういう部分では、来世ではちゃんと歴史を勉強したいです。
――最後に、SWAYさんが思う本作の見どころ&視聴者の皆さんへメッセージを。
カテゴリー的にすごく濃い作品で、みんなも気になっていることだったり、周りにシェアできなかったりすることを描いてくれている作品だと思います。僕もシーズン1を見て楽しかったですし、そういう人には言えない部分が見てくれる人の支えにもなったりするのかなと思うので、それを面白おかしく見ながら、自分もこれでいいんだなと思ってもらえたら。
僕が演じた白木さんは、周りとは少し違っても堂々と自分らしくいるという人間なので、そういう部分に共感してくれる方は、白木さんのように堂々と前に突き進んでいってほしいなと思います。
◆番組情報
ドラマParavi『来世ではちゃんとします2』
毎週水曜深24:40より、テレビ東京ほかにて放送。
※8月25日(3話)・9月1日(4話)は24:45より放送
動画配信サービス「Paravi」にて前週水曜、21時から毎話独占先行配信。
さらに、Paraviオリジナルストーリー「来来来世でもちゃんとします」を、8月25日(水)、9月1日(水)、9月8日(水)21:00より独占配信予定。
(C)「来世ではちゃんとします2」製作委員会
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