女性たちの欲望にまみれた愛憎サスペンスドラマ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』(テレビ東京)の第4話が、7月24日に放送された。

ハイスペック御曹司・鳴戸哲也(古川雄大)の花嫁の座をかけて、恋愛バラエティ番組『ゲット・ザ・バチェラー』に7人の女性が参加していたが、ここまですでに星(真飛聖)と利子(成海璃子)が脱落。さらに、前回ラストの暴露タイムでは、元アイドル・りお(寺本莉緒)の企みにより財閥令嬢・一香(尾碕真花)が選ばれ、SNSの"裏アカ"で誹謗中傷しまくるという裏の顔が明かされてしまった。一香の恐ろしい形相と「殺す!」のつぶやきから「ホラー編」に突入か?

と思ったら、今回は麗奈(トリンドル玲奈)とりお、理恵(北原里英)による貸し切りテーマパークデートだ。早速、哲也をまじえた4人での足漕ぎボート競走がスタート。「水辺」はホラー的展開のお約束スポットだけに、ボートの下から手か何か出てきそうでワクワクするが、何も起こらずあっさり終了。代わりに勃発したのは、3人の女性たちによる露骨なボディタッチ合戦である。

積極的なアプローチに戸惑いつつも、哲也が語ったのは、「遊ぶ暇があったら勉強しなさい」と言われて育ち、遊園地に連れてきてもらったのは5歳の誕生日の1度だけだったこと。しかも、そこでも父は仕事に追われていたが、思い出が美化されていることもあり、遊園地は好きなのだという素直な思いだ。ドロドロの女性たちに比べて、バチェラーは知れば知るほどまっとうに見える。

しかし、ここで待ってました(?)の怪しい男の影が登場。次に訪れたお化け屋敷では、りおが仮面の男に襲われてしまう。男はりおの婚約者だと言い、途中、扉の間から顔をのぞかせる『シャイニング』的シーンや、逃げ回るりおを木製の斧で追いまわす『13日の金曜日』的シーンも描写され、ホラー感満載の回となった。

りおをかばった哲也が斧で殴られて負傷。スタッフ達がパニックになっていると、この男に撮影場所を教えていたのが一香だということが判明。りおの高級ブランドバッグが自分で買ったものではないと読んだ一香は、そのシリアルナンバーと一致する画像をアップしているSNSのアカウントを見つけ、貢いでいた男を探し出し、連絡したのである。さすが裏アカで暗躍してきただけのことはある。

にもかかわらず、一香はこの期に及んで、哲也に選んでもらえたら少しは自分が好きになれるかもと、あくまで自分本位で食い下がる。しかし、それにも哲也は、自分自身にも親の言いなりの自分のことが嫌で仕方ない時期があったこと、その迷いが好きな人がデキたことで晴れたことを穏やかに語るのだ。そして「きっとこの先、そういう人が現れる」という、実質、一香に対する別れの言葉も。

そして、一香と、トラブルの原因となったりおが降板を申し出る。残るは3人。気づけばアクの強い順に退場している感もあり、なんだか寂しい。

しかも、自ら動かず、セリフも少なく、「誰かが何かをしているのを見ている」場面の多い控え目な若菜がどう見ても有利な位置にいる。ホラー展開の後ははたして・・・!?

(文・田幸和歌子/イラスト・月野くみ)

【第5話(7月31日[土]放送)あらすじ】

残された3人の女性の中から、ついに最後の2人に絞られる。ここで、哲也(古川雄大)の父・英一郎(羽場裕一)が登場し、残った二人は、驚くべきテストで対決することに! しかし、英一郎には哲也に落としてもらいたい女性がいて・・・。果たして、英一郎が彼女を脱落させたい理由とは? 様々な過去が交差する第5話。そして、自ら自分の秘密を打ち明けた理恵(北原里英)の運命はいかに!

◆番組情報
サタドラ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』
毎週土曜23:25よりテレビ東京系にて放送。
動画配信サービス「Paravi」にて前週土曜日夜9時から毎話独占先行配信。