女性たちの欲望にまみれた愛憎サスペンスドラマ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』(テレビ東京)の第1話が、7月3日に放送された。

主人公・鳴戸哲也を務めるのは、ミュージカル界の王子で、NHK連続テレビ小説『エール』のミュージックティーチャーとしてお茶の間を大いに魅了した古川雄大。バチェラーという非日常的世界観も、華麗な正装も、ハイスペック御曹司という設定も、こんなにもハマる役者はそうはいない。

あまりにハマり役だと思ったら、驚いたことに、冒頭でいきなり結婚式場において新郎姿で刺し殺されている場面が。主演なのに第一話冒頭で死ぬなんて・・・。しかし、物語はそこから3カ月前に遡る。

花嫁の座を狙い、恋愛バラエティ番組『ゲット・ザ・バチェラー』に参加する女性を演じるのは、葵わかな、トリンドル玲奈、寺本莉緒、尾碕真花、北原里英、成海璃子、真飛聖。7人はそれぞれデパート店員、家事手伝い、元国民的アイドル、財閥令嬢の大学生、看護師、エリート弁護士、セレブ社長という役柄だ。しかし、呼び名となる下の名前は本人の芸名であるだけに、虚実が交錯し、つい本人と重ね合わせて観てしまう。

会場へ向かうバスでは、いきなりギスギスしたやりとりが繰り広げられる。周囲を挑発する者がいれば、「静粛に!」と注意する者、雑音を無視して静かに本を読み続ける者も・・・実際のバチェラーでもカメラが回っていない場面ではこんな不穏な空気なんだろうと想像してしまう人は多いだろう。

そして、会場での着替えのとき、一香(尾碕)が衣装に仕込まれた剃刀で負傷。さらに、最初のツーショットデートをかけた薪割り対決では、力んだ利子(成海)の手から斧がすっぽ抜け、柄の部分が若菜(葵)の腰を強打するというトラブルが。実は柄にはボディオイルが塗られており、何者かによる罠であることが発覚する。

そんな中、バチェラーとのデートを勝ち取ったのは麗奈(トリンドル)だった。みんなが若菜を心配し、斧に仕掛けられた罠に疑心暗鬼に陥っていた中、麗奈だけが黙々と薪割りを続けていたのだ。おとなしそうに見えて、案外こういうタイプが冷静にちゃっかり持って行ってしまうというのは、女性の集団の中でよく見られるケースかも。

冒頭のバチェラーとの対面では、いきなり抱きつく者がいたり、大人の余裕を漂わせるセクシー系がいたり、知性派がいたり、奥手に見えて芯が強そうなタイプがいたり・・・バラエティに富んだ女性陣と、バチェラーの反応が、それぞれ本家バチェラーのようで生々しい。

ただし、本作では参加者の投票により、一番票を多く集めた1名の秘密が暴露されるという、えげつないルールもあるのだった。そこで暴かれた秘密とは・・・。

脚本は『マジすか学園』シリーズで女の戦いを多数描いていた山岡潤平。ちなみに、実は近年で最も恐ろしいと大評判になった、大竹しのぶ・成海璃子出演の『世にも奇妙な物語'20秋の特別編』内の「タテモトマサコ」の脚本家でもある。

成海璃子とのタッグというだけで「タテモトマサコ」のトラウマが鮮やかに蘇るほどであるだけに、本作でも大いに心をかき乱してくれることを期待している。

(文・田幸和歌子/イラスト・月野くみ)

【第2話(7月10日[土]放送)あらすじ】

麗奈(トリンドル玲奈)の裏の顔が暴かれ、薪割りの斧の犯人も見つかり、事態が落ち着いたところで、最初の脱落者が発表される。残り6名になった女性たちは、新たなバトルに挑戦することに。今回は2対1のデート対決!哲也(古川雄大)と共に、プールやヨガを楽しむ若菜(葵わかな)ら女性達。そんな中、またしても誰かが仕組んだ危険な罠が!ぶらさがりヨガの最中に理恵(北原里英)の布が切れてケガを負ったのだ・・・。
女性たちのバトルの怖さがグッと増した第2話!果たして次の脱落者は・・・。

◆番組情報
サタドラ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』
毎週土曜23:25よりテレビ東京系にて放送。
動画配信サービス「Paravi」にて前週土曜日夜9時から毎話独占先行配信。