――台本を最初に読んだときのご印象、また本作への意気込みは?
台本が本当に面白くて、スケールが大きくて、まさに日曜劇場でしかできない内容だなと思いました。これをどういうふうに実現させようかと考えた時に、自分にもレベルの高いものが求められるだろうなと、身が引き締まる思いがしました。最初は医療従事者の方へのエールとなるようなドラマにできたらいいなと思ってたんですけど、実際に撮影が始まると、医療に関わる人たちだけでなく全ての人への賛歌になるドラマにしたいなと思って頑張ってます。
――鈴木さんが思う喜多見の印象、また演じるときに意識していることは?
喜多見は僕に当て書きをしていただいてると伺ったので、やっぱり僕にすごく近いといいますか...僕が理想とする男性像、自分がこうなりたいと思うような男性像に近い役なので、とてもやりがいがあります。
"スーパードクター"と呼ばれる方は、その中で患者さんを勇気づけながら、安心させながら、クルー1人1人のメンバーの状況を確認して、ケアをすることも出来るんですよね。喜多見もそういうタイプなので、そこを意識して徹底的に準備しています。
――鈴木さんご自身も経験されたという阪神淡路大震災などがきっかけで日本に災害派遣医療チーム「DMAT」が発足されたりして、ERカーや喜多見に通ずるものがあるのではないかと思うのですがいかがでしょうか?
「TOKYO MER」はフィクションの組織でありますけれども、医師が現場に直接行って処置をすることができるようになれば、救命率は格段に上がるだろうと救命の現場で働く方も仰っているそうです。自分自身の経験でいうと、災害時などみんながすごく不安になっているときに、自衛隊など制服を着た人が助けに来てくれるというのはものすごく安心感があったんです。なので、自分が撮影に臨むときはそこを意識していて、まず不安になっている傷病者をどうやったら安心させられるかというのを考えて演じています。
――「TOKYO MER」のメンバーの一人である音羽を演じる賀来賢人さんのご印象は?
賀来くんとは以前、『花子とアン』(NHK)で共演して、あまり同じシーンはなかったんですけど、その時の印象が"かっこいいのにふざけんぼ"でした(笑)。「写真を撮ろう」って言うと必ず変顔をしていて、まともな顔をしてくれることは一度もなかったので不思議な人だなぁと。今作では彼のほうが真面目で笑わないような役なんですけど、彼的にはそういう役をやっているときほどふざけたくなるらしいです(笑)。
でもお芝居の時には冷静な印象もあって、僕は喜多見と一緒でちょっと熱くなってしまうというか、入り込んでしまうところがあるんですけど、賀来くんは冷静に現場を見て、求められることを一番理解しているなと。そういうところは僕に足りないと思っているところなので、非常に助かっています。
――すごく緊張感がある現場だと思いますが、そんな中でのリフレッシュ方法は?
移動中などにYouTubeでお笑いの動画を見ていますね。いろんな方のを見るのが好きなんですけど、最近はレインボーさんをよく見ます。いろんな関係の男女の話のコントをされているのですが、どこからどこまでがアドリブか分からないような自然な感じでお芝居の勉強にもなりますし、単純にとても面白くてついつい見てしまいます。
――最後にメッセージをお願いします。
第1話の冒頭から本作の世界観を分かっていただけると思います。事故現場では、次から次へと処置をしなければいけない人がいて、その一連の流れが本当にスピーディーで、すごい集中力で臨んでいて緊迫感もストレートに感じていただけると思うので、ぜひ体感していただきたいです。
◆放送情報
日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
7月4日(日)スタート 毎週日曜21:00からTBS系で放送。(※初回は25分拡大)
放送終了後には動画配信サービス「Paravi」で配信。
また、Paraviオリジナルストーリー「TOKYO MER~走らない緊急救命室~」が先行配信中。
(C)TBS
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